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ゴールデンウィーク(GW)マル秘大作戦〜2017年版・はまれぽ流〜 [はまれぽ.com]
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株式会社大川印刷

2015(平成27)年に「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受彰。エコな印刷と確立された技術とは?

最終更新日:2016年11月22日

045-812-1131

イチオシサンプル画像

印刷会社が取り組む「社会変革」って一体何!? 130年以上も続く総合印刷業の老舗「大川印刷」

「印刷は手段であって、その先にある社会変革が大事。印刷を通じて社会を変えたい。なんてカッコイイけど、実際はもっと必死」と大川社長。エコな印刷と、「ただ印刷するだけじゃ意味がない」という確かな技術とは?

DATA
住所: 横浜市戸塚区上矢部町2053
JR各線戸塚駅西口よりバス約20分 タクシー約5分
営業時間: 8:30~17:30

インタビューの一番初め、大川印刷の6代目となる代表取締役社長大川哲郎(おおかわ・てつお)さんに、大川印刷の事業内容を伺うと・・・
 
「会社の事業内容は『商業印刷全般をやっています』ってことになるんだけど、そう紹介されちゃうと全然面白くないんだよね」と先制パンチをくらう筆者。
 

001okawa_article
え!? 全然面白くないって言われても・・・
 

大川さんは、一目で「精力的に仕事に取り組むタイプ」だろうと分かる、40代の社長さんだ。
話の内容は、予想していた「印刷会社についてのインタビュー」とは全然違う方向に進んでいった。
 
「印刷は『手段』であって、その先にある『社会変革』が目的。そして、その『目的』こそが大事なんだと考えています」と大川社長。
 
「地域や社会の課題を解決して、ハッピーをたくさん作る。そして、その時に発生する印刷を行っていく」と語る。使用するインキや紙も地球に優しいものを選んでいる。
 

002okawa_article
「印刷というモノづくりをしながら、社会を変えていきたい」
 

大川印刷では印刷を通じて、数多くの社会貢献を行っている。
「仕事を手段と考え、社会変革を目的とすることは、すべての商売において言えることだと思う」と大川社長。
 
まるで、新しいベンチャー企業の社長にインタビューしているかのような気分になってくるが、大川印刷は代々続く、れっきとした印刷会社の老舗。130年以上の歴史があるのだ。
 
「面白くない」と言われても、その歴史と、現在の事業内容についても紹介の必要があるだろう。
 
 
 
印刷会社の老舗なんです
 
大川印刷は1881(明治14年)創業。2016(平成28)年に135年目となる、とても長い歴史がある印刷会社だ。
 

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最寄り駅は戸塚駅、戸塚第二工業団地にある
 

明治時代、初代社長となる大川源次郎(おおかわ・げんじろう)氏の本家は薬種貿易商をしていたという。
ドイツやイギリスなどから輸入した薬の「薬名札(やくめいふだ)」を翻訳して手書きしていたが、手書きでは限界があると共に、将来有望な産業になるだろうとドイツ、イギリスから印刷機を輸入し、印刷するようになる。
そこから、印刷業を行う「大川印刷所」を創業したそう。創業当時は横浜市中区に社屋があったとのこと。
 

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1928(昭和3)年頃の大川印刷(大川印刷ホームページより)
 

創業当時の「医薬品のラベル印刷」は、なんと現在の大川印刷でも行われている。
医薬品の添付文書やパッケージ印刷を行っているのだ。
 
現在の医薬品に関わるモノの印刷は、製薬会社からの品質に関する要求度が高く、細やかな品質管理と確固たる印刷技術が必要とされるそう。
印刷ミスにより、医薬品の(誤読による)誤用などが起こってはならないためだ。
 
印刷機には、専用のCCDカメラを設置し、ほんの少しのずれなどの印刷不良や汚れがあるものを検知し、取り除いている(工場内の様子は後ほど公開)。
 

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最終段階では人の目でも、しっかりチェックする
 

品質に関する基準が非常に厳しい医薬品の印刷は、ほかの印刷会社は簡単には参入できないそう。
 
高品質の印刷ができる技術は「自社の強みだ」と話す大川社長。2003(平成15)年には、品質マネジメントシステムISO9001認証を取得している。
 

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おなじみのシウマイ弁当の包装紙も印刷している

 
 
 
「ベジタブルオイルインキは食べられません!」
 
以前から自然環境やユニバーサルデザインに興味があったという大川社長。(ユニバーサルデザインとは、障がいの有無に関係なく,すべての人が使いやすいように製品・建物・環境などをデザインすること※三省堂大辞林より抜粋)
 
2002(平成14)年に、ユニバーサルデザインの洋服を作る服飾デザイナーに出会う。その人は、障がいの有無に関わらず、着やすくファッショナブルな洋服をデザインしていたそう。
 
大川社長は、そのデザイナーが「洋服を通じて社会を変えたい」と話すのを聞いて、衝撃を受ける。「この時がターニングポイントになった」という。
 

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「仕事の目的は、『印刷を受注することではなかったんだ』と気付いた瞬間だった」
 

大川さんは、まず工場で使うインキを石油系溶剤0%の「ノンVOCインキ」に切り替え、使用する紙を環境に優しいものに変更したという。VOCとは「揮発性有機化合物」のこと。
一部の特殊色のインキは、まだ石油系溶剤を使用しているものも50%あるそうだが、今後はできる限り切り替えていきたいとのこと。
 

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石油系溶剤0%「ノンVOCインキ」のマーク
 

インキには、必ず油が含まれている。
大川印刷では、その油を人体や地球環境に悪影響を及ぼすといわれている石油系から、大豆油を使用した「植物油インキ」に切り替えを開始したそう。
植物油インキのメリットは。従来のインキと比べVOC(揮発性有機化合物)が少なく、限りある資源である石油依存型からの脱却につながる。
 

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大川印刷の工場内にあるたくさんのインキ
 

しかしながら、「植物油インキ」にも20~40%の石油系溶剤が含まれている。たとえば「植物性インキ」を謳っている「ベジタブルオイルインキ」のマークがついているインキ。豆油、亜麻仁油、桐油、パーム油、ヤシ油、米ぬか油などの各種植物油を20%以上使用するとのが条件とされる。
 
以前、大川社長は「ベジタブルオイルインキは食べられるのですか?」と訊ねられたそう。
答えは「食べられない」。従来のインキよりは少ないとはいえ、石油系溶剤が20~40%含まれている。
 

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「誤解を生む呼称をつけたことは良くないと思っている」と大川社長(ブログより)
 

「ベジタブル」という名がついているので「食べられるほど安全」と感じる人もいるかもしれないが、そうではないので注意が必要だ。
 
同社では「人や環境にやさしい印刷物を作りたい」「弊社で出来ることはなにか」を考え、石油系溶剤をまったく含まないインキを現在年間使用量の50%まで移行しているのだそう。
 

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大川印刷のカラー4原色(藍、赤、黄、墨)はすべて「ノンVOCインキ」
 

大川印刷は「石油系溶剤0%インキの普及啓発を通じた地球温暖化防止活動」が認められ、2015(平成27)年11月に、環境省から「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受彰!
 

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環境大臣表彰!!

 
環境へのこだわりは、インキだけではない。使用している紙も、環境に良いものをさまざま取りそろえている。
 
例えば、この動物のカレンダーは「FSC森林認証」の紙を使用しているという。
 

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写真の裏はポストカードになっていて、リユースできるという
 

「FSC森林認定」とは、FSC(ForestStewardshipCouncil:森林管理協議会)が認定した第3者認証機関が、環境・社会・経済的側面に配慮した厳しい基準に照らし合わせ、審査に通過した森林や木材・木材製品のことだそう。FSC製品は、生態系まで配慮して管理された森林から生産された木材を活用しているので、環境に配慮したものといえる。
 
大川印刷では2004(平成16)年にCoC認証を取得し、FSC森林認証紙、FSC森林認証材をカレンダーやパンフレットなどの製品に使用している。
※CoC認証とは、NPOであるFSCが運営する国際的な制度。認証森林の林産物を材料とした製品であることを示す。
 

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カレンダーの木製のスタンドは繰り返し使える

 
大川社長は「10年やってきて分かったことは、『エコ』を前面に出しても手に取ってもらえないってこと。興味ない人には何を言っても響かないからね」と笑う。
 
そこで、多くの国際賞を受彰しているというデザイナー太刀川英輔(たちかわ・えいすけ)氏に商品デザインを依頼。スタイリッシュなデザインの商品の販売を開始したという。
 

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GREEN CALENDER(グリーンカレンダー)
 

「オシャレな商品だと思って買ってみたら、エコだった」という商品設計だ。
文房具店で販売するより、モデルルームのように展示されているインテリアの中に置いてある方が売れるそう。
 
同じシリーズのマウスパッドとメモ帳を一緒にしたGREEN MOUSEPAD MEMO(グリーンマウスパッドメモ)もある。
 

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机の上で滑らないような加工がされているそう

 
 
大川印刷が取り組む、印刷を通しての社会貢献とは? ≫

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