建築・建設
株式会社ニッカイ
- 京急本線「横須賀中央駅」より徒歩10分
- 横須賀市米が浜通2-4-5
-
- 営業時間:8:00~18:00
- 定休日:
平和を守るモチベーションは、故郷のお祭りで流れるはやし太鼓。あの余韻に浸りたいから、厳しい米軍の要求にも「納期割れ0」でミッションポッシブル!
横須賀の米軍施設を影で支える企業があった!? 日本の安全をメンテナンスする「ニッカイ」
2017年04月17日
米軍から厚い信頼を寄せられている俊介社長だが、37年前までは、瀬戸内海に浮かぶ島の造船所で造船技師だったそうだ。アメリカとのパイプがあったわけでもないのに、どうして横須賀へ進出しようと考えたのだろう。
横須賀市内に建つ、同社ビル外観
「昭和50年代に入ってからやってきたのが、造船不況の波でした。子どもの出産費用すら工面できなかったことを思い出します。そんなとき、横須賀の艦船修理会社を紹介してくれる人がいまして。ですから、最初は転職だったんです」
その一方、俊介社長の後ろ髪を引いたのは、自ら「体の一部」だと言う佐賀県のお祭り「唐津くんち」。町内に住まないと祭りの幹部から外されて「采配」を持てないため、そのことが心残りだったという。
町内ごとに異なる合計14台の山車が見もの
「空母『ミッドウェイ』のオーバーホールを手掛けたのは、この時代でしたね。出航予定日が決まっているので、やることが多くなると徹夜が増える仕組みです。最初の段階で作業量を見分ける感覚と、納期を絶対に割らない工程管理能力が、ともに鍛えられました」
しかし、船の修理だけをやっていたら、出航後の仕事にありつけなくなってしまう。そこで目をつけたのが陸の仕事、つまり「ベース」というわけだ。これを期に独立を検討していたところ、空母「ミッドウェイ」の乗組員が、自分で考えた社名入りのノベルティをプレゼントしてくれた。
下に「ジャパン・マリン・リペア・アンド・サービス」の文字が確認できる
「登記した『日本海事興産』という名前は、これが元になっているんです。陸の仕事もしたくて『興産』を付け加えたのですが、『こうさんさん』なんて変な呼ばれ方をしていましたよね」
横須賀米軍へ業者登録すると、まず手始めに行ったのは、船の溶接技術が生かせる管工事だった。どちらも、「金属を切って曲げてつなげる」作業だったからである。
同社が近年受注した「ポンプ・テスト・スタンド」には、配管がぎっしり
「溶接工は普通の職人よりいい給料をもらっていたので、管工事の専門会社という選択肢もあったんです。でも、いろいろできたほうが『おもしろい』でしょ。それに、MACCは分割発注という形式を取りませんから、建築やら塗装やら、ひとつひとつ勉強していきました」
職人集団から総合建設業への脱皮を遂げると、同社の存在が徐々に知れ渡ってきた。そこで、呼びやすいようにという意味も込めて、現在の「ニッカイ」へ改称。この30年の歩みである。
大切なのは熱意と誠実さ、そして、ときに度胸
「ニッカイ」をここまで支えてきたものは何か。この問いに対して俊介社長は、三つのポイントを挙げた。まずは、社員の頑張り。熱意をもってあたれば、大手にも負けないいい仕事ができる。アメリカは「名」より「実」を評価するので、やっただけプラスになって返ってくる。
エントランスに飾られている舵輪は、補修の際に譲り受けた実物
二つめは誠実さ。法令やレギュレーションが変わろうとも、常に初心へ返って、感謝の心を忘れないこと。最後は度胸。特に英語は「ずうずうしい人間ほど早く覚える」のだとか。文法をあまり意識せず、必要な単語だけ連発していれば、「意、自ずから通じる」ところがあるらしい。
世界のゲートをくぐるのに必要なのは、パスポートでも身分証明書でもなかった。心の持ちようひとつで「地球を舞台にする」ことができるのだ。そのチャンスを、横須賀でつかんでみてはいかがだろうか。平成の坂本龍馬になれるかもしれない。
―終わりー
HP/http://www.nikkai.net/
■メッセージや質問など、お問い合わせはこちらから
お問い合わせ
※情報は取材時のものです
基本情報
店名 | 株式会社ニッカイ カブシキガイシャニッカイ |
---|---|
ジャンル | 総合建築業・米軍基地保守管理 |
住所 | 〒238-0011 横須賀市米が浜通2-4-5 |
アクセス | 京急本線「横須賀中央駅」より徒歩10分 |
駐車場 | なし ※ 近隣にコインパーキングあり |
TEL1 | 046-824-1419 はまれぽを見たとお伝えください |
TEL2 | |
FAX | 046-824-8958 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | |
URL | http://www.nikkai.net/ |
カード利用 | |
個室 |