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茅ヶ崎市主催の怒鳴らない子育て練習講座とは?

ココがキニナル!

茅ヶ崎市が主催する怒鳴らない子育て練習講座とゆーものがあるらしいのですがとってもきになるので調べて下さい!!!市外の人でも受講できるのかもわかれば嬉しいです☆(いぶちん☆さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

良好な親子関係を目指し、ロールプレイングをしながら全7回のしつけの練習をしていく講座。現在は、茅ヶ崎市在住で3歳以上の子どもを持つ方が対象。

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ライター:河野 哲弥

茅ヶ崎発、日本の子育てを変えようという試み



昨年から今年にかけて、テレビや新聞などのマスコミで大きく取り上げられているのが、茅ヶ崎市の主催する「怒鳴らない子育て練習講座」通称「そだれん」。

「はまれぽ」にも投稿が寄せられたということは、そのタイトルを見て、思い当たるフシのある方が多いということだろう。
そこで茅ヶ崎市の担当部署である、こども育成部こども育成相談課に取材の依頼をしてみると、実際の講座に参加してみては…との申し出をいただいた。
 


会場となった、茅ヶ崎市女性センター外観


また、「そだれん」の経緯などについては、市の担当者に直接取材させていただくことになった。



同課に寄せられる相談の半数は、「しつけ」の悩み



当日、待ち合わせ場所に現れたのは、茅ヶ崎市こども育成部こども育成相談課の渡邉さん。さっそく、「そだれん」のきっかけから伺ってみることにした。
 


茅ヶ崎市から日本の子育てを変えたいと、渡邉さん


渡邉さんによれば、「そだれん」は、アメリカで開発された児童虐待防止プログラム「CSP(コモンセンス・ペアレンティング)」を基にしているそうだ。児童虐待と子育てとはあまり関係がないように思われるが、ささいな口論がエスカレートして、やがて暴力に結びついていくケースもあるのだとか。

したがって、基本的な考え方は、「怒鳴る」ではなくて「ほめる・諭す」にある。親子間に良好な信頼関係を築いていくのが、その目的なのだ。
 


CSPを6つのセッションに分けて練習する


実際に「CSP」の講習を受けた茅ヶ崎市の職員が、自分の家庭で実践してみると、お子さんが素直に言うことを聞くようになったこともあったそうだ。また、同課に寄せられる相談の約半数は、「つい、子どもにこんな言い方をしてしまったが、これで良かったのか」などの、しつけに関する悩みであったらしい。

そこで茅ヶ崎市は、しつけの練習に「CSP」を利用しようと動き出した。2009(平成21)年に試験的な導入を試み、2010(平成22)年から本格的な事業化が進められた。

講習は、各2時間のセッションを、2週間ごとに7回に分けて行う。定員は8人までで、具体的な場面を想定し、ロールプレイングなどを用いて正しいしつけの練習をする。なお、現在の予約状況は、約2カ月先まで埋まっており、人気の講座となっている。

「親子関係は、子どもが大人になっても続くもの。負担やストレスのないコミュニケーション方法を、ぜひ学んでほしい」と、渡邉さんは話す。
では、実際にどのような内容なのか、事前に許可を得た上で講習を見学させてもらった。



まずは、前回の振り返りから



その日集まったのは、合計4人のお母さんたち。都合があって出席できなかった人もいたようだ。まずは前回に学んだ内容を、各家庭でどのように実践したのか、確認をすることになった。
 


手前は講師の島村トレーナー
 

真剣にメモを取る、お母さんたち


前回の内容は、「子どもの問題行動に介入する方法を身につける」というもの。参加者の川辺さんの場合、姉妹でオモチャの取り合いが始まり、姉が妹をつねってしまったそうである。そんなとき、川辺さんは、
「オモチャを使いたいのは分かるよ、でもね」~穏やかな共感的表現で問題行動をやめさせる
「つねっちゃうのはよくないよ」~悪い結果を与える(悪いという認識をさせるという意味)
「ママはこんなとき、素直に謝ってほしいの」~子どもにして欲しいことを説明する
「一緒に、謝り方の練習をしようか」~子どもにして欲しいことを練習させる
といった具合に、子どもたちをリードしていったそうだ。

どうやら「そだれん」は、怒鳴らないで済むセリフを覚えるというよりも、ポジティブなしつけの「パターン」を練習していく場のようである。
その後、ほかのお母さんたちも同様に振り返りを行い、いよいよ今日のセッション「自分自身をコントロールする方法」へと進んでいった。