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京急が発車すると「ドレミファソラシド~♪」的な音がします。どんな仕組みで音が鳴っているの?(りうさん)/いつ頃まで聞ける?発車音だけ残して欲しい(タロー先生さん)

はまれぽ調査結果

京急の「ドレミファインバータ」は1998年にインバータから出る騒音に音階を付けたら、という開発者の遊び心によって生まれ、なくなる時期は未定

ライター:山崎 島 (2015年04月05日)

「ドレミファソラー」でもないような「ファソラシドレー」のような、そうでないような、人々の心を鷲掴むあの、京急の発車音。あの音がどこから出て何故出るのか、そしてどこへ行ってしまうのか。



京急の歌う電車につきまして

今更ですが、京急の歌う電車ってどんな電車なのだろうか。知っている方も多いかと思われますが、山崎なりに調べてみました。
 


車両の赤が人気の京急の車両
 

こちらは噂の黄色い車両


京急には実に6種類の車両がある。みなさんおなじみの歌う車両として登場したのはその中でも2100形と新1000形の一部のみ。少し前まで結構な頻度で聞いていたため、全車両が歌っちゃうのかと思ったけど、意外と少ないんだなあ。
 


最近撮影した2100形と
 

新1000形


歌う電車が生まれたのは1998(平成10)年。京急電鉄創立100周年の年の3月28日にデビューした。この歌う電車として登場した2100形は8両編成で10編成ほど存在したそう。
 


青い2100形!!


新1000形は2002(平成14)年に登場した。そのうち最初のころに作られた一部の車両が歌う電車で、8両編成が5編成、4両編成が4編成の、計9編成あった。全部で19編成の歌う電車。電車好きじゃなくても、メロディーが聞こえることを知っている方は多いと思います。
 


よく見ると全然違います


ではどういった仕組みであの音が出ているのか、おなじみ京急電鉄広報課の飯島さんに質問してみました。

まず、何故あのような音が出るのか。電車は加速するとき、大量の電力を使用することから、どうしてもノイズ音が出てしまう。そのノイズ音をできる限り耳障りにならないように機器メーカーが調整した、ということなんだそう。
 


京急の車両はどれもレトロで良いですね


なるほど、あの音はノイズを音階にしちゃったものなんですね。ではどういった仕組みでなるんでしょう。

電車を加速させるときには、モーターに一気にドカッと大量の電流を流すのではなく、速度に応じ「制御器」と呼ばれる装置で制御をしている。時代とともにこの技術は変化し、現在は電圧と周波数を制御する「VVVFインバータ制御(可変電圧可変周波数制御)」という方法を取っているんだそう。しかしこの方法では、モーターなどの鉄心部分でものすごーく細かいゆがみが生じ、その振動によりノイズが発生することがある。これは「磁励音(じれいおん)」という。

このノイズ音を耳障りにならないように、と音階に聞こえるように調整。こうして歌う電車が誕生した。停車時には音が聞こえない。
 


こちらは「歌わない」2100形(提供:京浜急行電鉄株式会社)


書籍などで調べたところこの音階を奏でる制御器は、外国製でドイツの「シーメンス」というメーカーのもの。

何故この音階が出るようにしたのかという理由は「遊び心」とのことで、え、ドイツ人にそんな遊び心があったのか・・・と凍てついたベルリンの地下鉄の受付で、両替を頼んだら断られ続けた挙句有無を言わさぬ勢いで「『でも』は無し」と言われたことを思い出した。

ちなみに、あの音階は「ドレミファソラシー」ではなく「ファソラシドレミファソー」なのだと、1998(平成10)年7月発行の『鉄道ピクトリアル臨時増刊号 京浜急行電鉄特集』に記載がある。
  
  
あの音もいつか無くなる!? 動画でその歌声をチェック!≫
 

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