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ココがキニナル!

中山駅そばの「青砥」。バスだと「おうと」で道路標識のローマ字は「AOTO」となっています。 京急の行先は「あおと」。 一体どちらが正解なの?(はまりんくるさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市が採用している地名は“あおと”。地元には“おおと”という人も多く、バス停の名前に影響を与えた可能性がある

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2016年11月14日

ライター:田中 大輔

以前、川崎市中原区の上小田中町、下小田中町を取り上げたことがある。

正式な地名は“こだなか”だが、地元の人の呼び方はおろか、停留所や公園の名前といった公共性の高い施設でも、“こだなか”と“おだなか”が混在している、という内容だった。
 


呼び方も表記も混在していた川崎市の小田中

 
今回のキニナルもそういったケースのようで、横浜市緑区にある青砥町がその舞台だ。

 

さて、なんて読もう

 
混在しているのは“あおと”と“おおと”の2種類の読み。果たして、どの程度の混在具合なのか。そして、正しい地名はどちらなのだろうか。



“あおと”と“おおと”が混在する町

JR横浜線と横浜市営地下鉄グリーンラインの中山駅から北側に進み、恩田川を渡った先が青砥町だ。恩田川と谷本川に挟まれた場所で、2本の川が合流して鶴見川となるところまでが町域に含まれている。

 

この範囲が青砥町

 
通り沿いや川沿いにお店や小さな会社、工場も建ち並ぶが、基本的には住宅街といった趣の強い町だ。

 

谷本川沿いにも家が立ち並ぶ


合流地点には看板も

 
そんな町内には県道109号線(青砥上星川線)と同140号線(川崎町田線)が通っていて、その2本が交わる場所が「青砥」交差点。

 

交差点の名前は Aoto、すなわち“あおと”だ

 
キニナルにある通り、その読み方は“あおと”のようだ。

109号線を進んでいくと遭遇する「青砥町北」や「青砥中央」などの交差点も、同様に“あおと”読みで表記されている。

 



交差点はすべて Aoto となっている

 
ところが、140号線沿いにある横浜市営バスのバス停「青砥」停留所を見てみると・・・

 

漢字表記は交差点と同じだけど、Ooto の文字が

 
“おおと”読みになっている。

これまた同様に、市営バスと東急バスが併用する「青砥中央」停留所や、東急バスの「青砥団地」停留所も“おおと”になっている。

 



東急的にはOを伸ばす。ヨミガナは“おおと”

 
確かに、キニナルにあるように2つの読み方が混在した町なのは間違いがなさそうである。



正式な地名は“あおと”

地元で暮らす人たちは、自分たちが住む町をなんと呼んでいるのだろうか。

60代の男性は、“おおと”派だという。「引っ越してきたころは“あおと”って言ってたけど、周りがみんな“おおと”って言うからさ」とのこと。

しかし、“おおと”バス停の近くを歩いていた年配女性は、「“あおと”ね」という。「どっちで言う人もいるの。バス停は“おおと”だから、当然バスのアナウンスも“おおと”だし。でも、“あおと”っていう人の方が多いと思うわ」とのことで、地元の人でもどっちの読み方が主流かは意見が別れるようだ。

 

町内でも「あおと」派と「おおと」派が。写真は町内の杉山神社

 
別の年配男性によれば「タクシーなんかも、どっちで言っても行ってくれる」そうだから、地名を把握する必要のある人にとっては織り込み済みで、これと言った不都合は生じていないようだ。

混在はしているものの、混乱はしていないといったところだろう。

とは言え、行政上は正式な地名というのが決まっているはずだ。緑区役所に問い合わせてみると、「地名としては“あおと”を採用しています」という回答。つまり、自治体が定めている正式な地名は“あおと”というわけだ。

 

横浜市的には「あおと」

 
しかし、役所でも読み方の混在は知っているようで、「ただ、地元の方は“おおと”と読まれる方も多くいらっしゃるようです」と、こちらが聞く前に補足情報を伝えてくれた。

となると、キニナルのはバス停だ。件(くだん)の“おおと”停留所を管轄する横浜市交通局の若葉台営業所に聞いてみた。

 

交通局からは担当営業所が回答をくれた

 
バス停の名前が決められる際には、「沿線地域の方々と調整を行い、可能な範囲でご要望に応えるように努めている」そうで、「当該バス停についても同様の調整を行ったと思います。恐らくですが、地域の方から“おおと”という読み方が聞かれたのだと推察します」とのこと。

つまりは、“おおと”派の人からの意見・要望か、あるいは話を聞いた人に“おおと”派が多かったかの事情で、あの停留所になったのではないかということだ。

実は、この青砥のように、行政上の地名と地元の人が使う読み方が違うというケースは、ほかにないわけではない。

 

過去に紹介したこんなバス停も

 
都筑区の“いこのべちょう(池辺町)”にある“いけべ”停留所や、神奈川区の“みつざわかみまち/しもまち(三ツ沢上町/下町)” にある“みつざわかみちょう/しもちょう”駅などなど、地名と駅名やバス停名に違いが出ることは、過去にも取り上げてきたように、ままあることなのだ。

 

表記が混在する地名はたくさんある

 
 
江戸時代から混在していた?・・・次のページ≫
 

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