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世界中で話題の「バンクシー展」が日本初上陸!

世界中で話題の「バンクシー展」が日本初上陸!

ココがキニナル!

全世界で神出鬼没にストリート・アートを展開して話題の、バンクシーの作品を一堂に介した日本初のアート展が開催!その全貌をレポートしてきた。

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ライター:山本航



世界5都市キャラバンの展覧会が日本初開催





2020(令和2)年3月15日から開催され、非常事態宣言で一時中断していた、「バンクシー展 天才か反逆者か(BANKSY GENIUS OR VANDAL?)」が、5月30日(土)より再開されている。会場は、熱狂を巻き起こした「クイーン展」を終えたばかりの、横浜駅直結であるアソビル。



アート感満載なエントランス


この「バンクシー展 天才か反逆者か」は、世界各国5都市をキャラバンしている世界規模の展覧会。ロシアからここ横浜へ移り、日本初開催。この後は、大阪で開催される予定。

アーティスト本人によるキュレーションではなく、世界中のコレクターなどから集めた約70点もの作品が展示される。世界各地で今までに開催されてきたバンクシー作品展において、過去最大の展示数を誇る。



代表作「ガール・ウイズ・バルーン」を使用したポスター


バンクシーは自身の姿を公に一切見せない。路上や建造物の壁などにゲリラ的に作品を描き残していくため、その大多数が法律によって消されたり撤去されており、残された作品もそのまま保存するのは困難。このように多くの作品を集めて展示する機会は、非常に貴重だ。


「ロング・ウォー」


作品の多くがドローイングではなくステンシル(版画の一種で、くり抜いた型にスプレーなどを吹きかける手法)であるのは、人目につかないように短時間で素早く仕上げるために選んだ手段とされている。


ロンドンの路上に描かれた作品を模したロビー


この展覧会は、各地でどんな場所に描かれ、どのように保存されたり、建物や土地の所有者などとどんな格闘をしてきたかなどが解説されている。


「スノーティング・コッパー」



「ベリー・リトル・ヘルプス」



「フライング・ショッパー」


一般的な展覧会では、入口で有料音声ガイドの貸し出しをしているが、この展覧会では、入口でアプリをダウンロードすると無料で館内ガイドを入手することができる。

作品ごとにどのようなメッセージが込められていて、その背景にはどのような社会情勢が起きていたかなども解説されている。初めて各作品の解説を画像サムネイルで選べ、音声とテキストの両方で楽しめるので、初心者でもわかりやすく作品を楽しめる。



無料で解説をダウンロード




バンクシーとは何者か?




バンクシーは、出身地であるイギリスのブリストルを中心に、一切正体を明かさずいつのまにか壁や路上などに作品を残して去っていく、謎のストリート・グラフィティ・アーティスト。

この類のポップ・アーティストはバスキアやキース・ヘリング、そしてポップ・カルチャーのアイコン的存在のアンディ・ウォーホルなどが有名だが、バンクシーも彼らに大きな影響を受けたひとり。会場では、彼らの作品をストレートにリスペクトした作品も多数展示している。



「ケイト・モス」



「スープ・カンズ」



「チューズ・ユア・ウェポン・ライト」


1990年代にアメリカに渡って活動の場を広げたのち、ブリストルに戻って2000年代まで活動の中心とし、現在は拠点をロンドンに戻しながらも、イギリス全土に神出鬼没に作品を発表している。
彼は絵を描くだけでなく、ホテル経営、映画制作、テーマパーク開業など、世間の度肝を抜く活動をこなしてきている。



「バンクシー作品を買ったらおまけで家一軒」


彼の名を一躍有名にしたのは、2018(平成30)年サザビーズでのシュレッター事件。

バンクシーは、自分の作品が高額オークションにかけられて競り落とされることがあったら、その場でリモコンで作品をシュレッダーにかけてゴミ屑にしてしまう仕掛けを施して、会場に潜入。競り落とされたその瞬間にリモコンを作動し、大勢の買い付け人の前で作品は見るも無残にシュレッターにかけられていった。


突然、作品が額から下がってズタズタに切断されていくので場内は騒然となったが、機械が途中で止まってしまい、作品が中途半端に残された。
前代未聞のハプニングとなった話題の作品ということで、半分以上を切断されたこの作品は、逆に価値があがってしまうという皮肉な結果となった。会場では、この一部始終を動画で見ることができる。




凍りつくオークション会場(会場内上映動画より)



ブームに小池都知事までもが乗っかるほどに




日本で彼の名が有名になったのは、小池都知事の発言。2019(令和元)年1月、ゆりかもめ線日の出駅付近の防潮扉にひっそりと描かれたネズミの絵がバンクシー作品を代表するネズミのシリーズにそっくりだと、小池都知事が発言したことで話題に。



「ラブ・ラット」


公式作品集に、この絵にそっくりな作品が「TOKYO2002」というタイトルで掲載されており、そのあたりに彼は来日していたとも言われているので、そのときに描かれたものではないかと推測されている。

会場には、その似ていると言われているネズミのシリーズも多数展示されているので、自分なりに推測してみるのも楽しい。



「アイ・ラブ・ロンドン・ラット・フォトグラフ」


この数年、急速に政治批判が高まっている中、そもそも強烈な社会批判のメッセージを込めた作品ばかりであるバンクシーに日本人が共感を抱き、ブームに拍車をかけている。銃を筆に持ち替えて社会に挑む姿勢は、「アート・テロリスト」とも呼ばれている。


「 ボム・ラブ」


この展覧会は、そんなバンクシーが発してきたメッセージや表現形態を、いくつかのカテゴリーに分けて展示している。

壁や段ボールなどに描かれた作品をそのまま保存してあったり、自身が経営するホテルの一室ロンドン中の防犯カメラを皮肉ったコーナー再現も。他にも期間限定公開したテーマパークの資料や映像を公開したりと、誰も思いつかなかった発想を具現化した世界観が次々と展開されていて、足を進めるごとに五感がフルに刺激されていく。



「フェスティバル(資本主義をぶっつぶせ)」



「モンキー・パーラメント」




テーマ性でカテゴライズした展示コーナー




では、会場に入ってみよう。
まず最初に目に飛び込んでくるのは、マルチスクリーンによる作品紹介ルーム。ロンドンや世界中の作品をダイジェストで映し出している。




三方向から囲むスクリーンは、臨場感抜群


次に進むと、素性を明かさないバンクシーのアトリエを再現した、「アーティスト・スタジオ」と名付けたコーナーが。
過去に発表された写真や映像などの断片から再現を試みたものであり、謎だらけのアーティストによる展覧会のオープニングを飾るに相応しい、想像力をかきたてる作りになっている。



「アーティスト・スタジオ」


そして、テーマ別に作品を集めたコーナーが展開されていく。どの作品を見ても、よくこれで告訴されたりしないのかと、観る側がハラハラするものばかり。まさに、かつて本人のキュレーションによる個展のタイトルであった、「ベアリー・リーガル(かろうじて合法)」そのもの。


ベアリー・リーガル展


企業名や商品名を名指しで扱い、有名キャラクターや実在する個人をそのまま風刺画に使用し、政府や王室や警察などの権力も、悠然とこき下ろしてしまう。そのスタイルに人々はスカッと笑えてしまうのだろう。


「ストップ・アンド・サーチ」



「 ターフ・ウォー」



「ストップ・エッソ」


「消費」「政治」「抗議」などでは、イギリスの現状を反映しているが、世界中の現代社会に共通する問題が多く、日本人も私たちが観ても共感できるものばかり。世界的人気バンド「blur(ブラー)」のアルバムジャケットなど、見覚えのある作品もあちこちに。


「Think Tank」アルバム・ジャケット



「パルプ・フィクション」



「HMV(ヒズ・マスターズ・ボイス)」



「ファイヤー・スターター」


身の回りになぞらえる「消費」は反響が大きい。作品群で多く取り上げられるテーマが反消費主義。資本主義への疑問視と、物欲に踊らされる現代人を滑稽に描いている。


「セール・エンズ」



「キリスト・ウィズ・ショッピング・バッグズ」



「バーコード」



「ゲーム・オブ・ウォー」では、戦争が人間の犯した最も愚かで大きな罪であるという怒りをユーモアで包み、特に過激なモチーフで笑い飛ばす作品群のコーナーとなっている。有名な戦場写真をコラージュした『ナパーム弾』は鳥肌もの。


「ナパーム弾」



「トキシック・メアリー」



「ゴルフ・セール」




現地を再現したコーナーがリアル感を与える




「監視カメラ」のコーナーでは、ロンドン中に設置された監視カメラによる管理社会を表現している。世界中にある監視カメラの2割がロンドンに設置されているのに、監視カメラによる犯罪検挙率はたった3%でしかないことを暗に皮肉っている。



「ワン・ネイション・アンダー・CCTV・フォトグラフ」


ここでは展示物を眺める自分の姿もモニターに映され、自分がバンクシーの表現の一部として参加できる。


「監視カメラ」


バンクシーは、「THE WALLED OFF HOTEL(壁で分断されたホテル)」というホテルをパレスチナ自治区で経営している。イスラエルとパレスチナの分断壁の真正面に建てているので、「世界一悪い眺めのホテル」と本人は呼んでいる。


「ウォールド・オフ・ホテル」


館内には彼自身の作品だけでなく、アーティスト仲間たちの作品も所狭しと、展示や装飾に使われている。また、パレスチナ人アーティストの展示会も開催され、いつも世界中から多くの人が訪れ、予約は数ヶ月先まで一杯。

反戦や消費者社会へのアンチテーゼとして建設したのに、ただの観光名所として訪れるという旅行滞在者たちさえも皮肉ってしまう、シュールな存在である。



ロビーや館内にはたくさんの作品が



ホテルの一室を再現


2015年(平成27)8〜9月の期間限定で、「ディズマランド」というテーマパークを、地元であるブリストルの海沿いに開園した。このテーマパークのニュースは、日本でも話題になった。


これはまさかあのプリンセス!?


「小さな子どもたちには不向きなファミリーテーマパーク」という主題のもと、2.5エーカー(の土地に厳選した58名の強烈な世界観を持つアーティストの作品が展示された。

当時、テレビで流されたコマーシャル映像も会場で観れる。テーマパークを出ると、両親はぐったりして、子どもたちは大はしゃぎしている映像だ。会場では、このコマーシャルと、場内の様子を収めたドキュメント映像が楽しめる。

ロゴマーク、パーク名、メインキャラクターオブジェもみんな、あの世界的テーマパークを連想させる、ギリギリの風刺だ。閉園後の解体資材は、全てフランス北部の難民キャンプに送られ、シェルターや仮設住宅に使用された。



そのまんま過ぎてびっくり




路上で最も有名な少女と鬼才のコラボ




「ガール・ウイズ・バルーン」は、世界で最も人気のある作品。
バンクシーの名前を知らなくても、この赤い風船を持った少女のイラストを見て、「これがバンクシーか!」と、彼の名を知るきっかけとなることが多い、有名なシリーズ。本展覧会のメインビジュアルにもなっている。



「ガール・ウィズ・バルーン」


2002年にロンドンの橋の階段に描かれたものから始まり、描いては消され、2014年にはシリア内戦における難民へのメッセージとしてエッフェル塔などに投影され、世界中で話題を呼んだ。

このように、痛烈なメッセージを含んでいてもスタイリッシュなひとつのアートとして成立しているので、拒否反応をさほど感じずに受け入れやすいのが、彼の特徴でもある。



「モンキー・クイーン」



「ファミリー・ターゲット」


また、バンクシー展の大きな特徴として、男女比や年代比に差がなく幅広い世代が来館しているのも、他では見られない大きな特徴。それだけ広義に受け止められるメッセージ性と世界観を含んでいるということの証だ。


「ロイヤル・ファミリー」


7月からは、タレントの江頭2:50(えがしら・にじごじゅっぷん)によるコラボ作品も登場!ただのステンシルではなく、本人がおならで飛ばした粉で描いた、自画像シルエット(笑)。

ご本人のYouTube(ユーチューブ)で行った企画が、本家からのラブコールで実現。会場に入場したらすぐのエントランスに展示中!



エガちゃん発射!(画像提供:「エガちゃんねる」)



見事なコラボに(画像提供:「エガちゃんねる」)


ご本人から、はまれぽ宛にコメントを頂きました!ありがとうございます!

「おい!横浜に来ようと思っているお前ら!!オレの魂の芸術『バンク尻ー』を観に来い!!世界的なアーティストとオレのお尻から粉吹いて作った作品が一緒に展示される事なんて、絶対に二度とないぜぇー!!この奇跡を体感しろー!!それにしても、オレの作品を展示しようと思ったやつは頭おかしいぜ!!」



エントランスに絶賛展示中


展示会場を出ると、ロンドンの街中にある作品を模した光景があちこちに再現されていて、記念写真も撮れる。


ネズミがギフトショップへ案内



展覧会の出口では、バンクシーとはあなたにとって、「天才」か「反逆者」かどちらかという、アンケートを行なっている。ぜひ投票して、結果をお楽しみに。物販コーナーでは、関連書籍や図録、Tシャツなども販売中。


フォトスポット




取材を終えて




古代から人類は壁画や石などに絵や文字を記し、中世の宗教画など時代ごとにさまざまな情報を込めてきた。バンクシーはその現代版ともいうべき存在として、世界中で注目されている。

どの作品も多角的に捉えられる鋭い社会風刺画であるので、観た人たちが作品ごとに思わずその場に立ち止まり、それぞれが想像を広げたり思いを寄せたりできる。だから老若男女問わず、支持されているのだろう。

原稿作成中に、最新ニュースでバンクシー作品の販売がされると発表された。東京のベンチャー企業が、インターネット上でバンクシー作品の権利(会員権)の購入ができるようにし、共同保有をしていくとのこと。

今回の販売作品は、この展覧会でも展示されている「ポリス・キッズ」で、1万円で権利販売されるという。ますますアートを身近に感じることができる機会になるだろう。



「ポリス・キッズ」


お祭りや海水浴や旅行などが自粛だった今年の夏。ぜひディープなバンクシーの世界に浸り、未体験のインナートリップをしてみてはいかが?



展示スペースの様子



―終わりー


『バンクシー展 天才か反逆者か』(和名)
『BANKSY GENIUS OR VANDAL?』(英名)

期間:2020年3月15日(日)〜9月27日(日)
※3月28日(土)〜5月29日(金)まで新型コロナウイルス感染症拡大防止策として休業、5月30日(土)から営業再開
営業時間:平日9:00〜20:30(最終入場20:00)、土日祝日8:00〜20:30(最終入場20:00)
会場:アソビル(神奈川県横浜市西区高島2‐14‐9 アソビル2F)
主催:BANKSY~GENIUS OR VANDAL?~製作委員会
企画製作:IQ ART MANAGEMENT CORP
オフィシャルホームページ:https://banksyexhibition.jp/




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  • いまだになんでこんなのがありがたがられるのかわからん。そこら辺の壁に描かれてる落書きと変わらんのに。許可も取らず勝手にやってる犯罪行為をもてはやすとか鼻で笑う

  • ゴルフ・セールが良かったが…他国のマスコミをシャットアウトしたほぼ全域では大虐殺が行われていたんだよね(涙)

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