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開業直前!相鉄・東急直通線新綱島駅を見学してきた!しゅん功開業式典も実施

開業直前!相鉄・東急直通線新綱島駅を見学してきた!しゅん功開業式典も実施

ココがキニナル!

昨年11月24日に取材した新横浜駅に続き、新綱島駅の見学会も開催されるとの情報が入った!開業に先駆けて新綱島駅を取材し、様子を紹介したい!(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

新綱島駅は1面2線の地下駅で、開業時点では全ての列車が停車。東横線の綱島駅にも近接する。ホームには川の町、改札階には桃の町および温泉の町と、今までの歴史が装飾に落とし込まれていた!

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ライター:若林健矢



2019(令和元)年11月30日の相鉄・JR直通線開業から3年あまり経ち、ついに相鉄・東急直通線の開業が直前に迫った!昨年11月25日に公開された新横浜駅に引き続き、報道関係者向けの新綱島駅見学会が2023(令和5)年3月5日に開催された。それにあわせ、新横浜駅ではしゅん功開業式典が執り行われた。

相鉄・JR直通線の開業前から、筆者(ライター若林)は相模鉄道、東急電鉄、鉄道・運輸機構が実施した数々の報道取材に参加してきたが、相鉄・東急直通線開業前に同線を取材できる機会はこれが最後となる。新横浜駅しゅん功開業式典および開業前の新綱島駅に、一足早く潜入してみよう!

なお、相鉄・東急直通線の新横浜駅 に関しては、前回の記事「相鉄・東急直通線の新横浜駅がついにお披露目!見学会に参加してきた。ダイヤ概要も発表!」1年前の状況に関しては「開業まで約1年!相鉄・東急直通線の工事進行状況をチェック!」参照してほしい。




新横浜駅にてしゅん功開業式典、前総理、知事らもお祝い





まずは新横浜駅にて、相鉄・東急直通線しゅん功開業式典が執り行われた。主催である鉄道施設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)理事長の河内隆(かわち・たかし)氏、相模鉄道株式会社代表取締役社長の千原公司(ちはら・ひろし)氏、東急電鉄株式会社代表取締役社長の福田誠一(ふくた・せいいち)氏が、それぞれ来場者に挨拶した。

鉄道・運輸機構の河内理事長は、相鉄・東急直通線で新たに開業する新横浜駅・新綱島駅の概要を説明。いずれも厳しい施工条件にあったとのことだが、鉄道構造物としての最新技術を駆使し、無事に工事を終えることができたという。

それをふまえ、河内理事長は関係者らへの感謝を述べた上で、「相鉄・東急直通線の開業による、沿線地域の産業・経済・文化の一層の発展を期待すると共に、末永く愛される存在になることを心より祈念しております」と語った。


鉄道・運輸機構の河内隆理事長



「ぜひ、直通線をご利用いただき、相鉄沿線に足をお運びいただきたい」と、相模鉄道の千原公司社長



「相模鉄道様と力を合わせて本事業の運営を担わせていただきます」と、東急電鉄の福田誠一社長


主催3社からの挨拶の後、国道交通大臣の斉藤鉄夫(さいとう・てつお)氏、衆議院議員・前内閣総理大臣の菅義偉(すが・よしひで)氏、神奈川県知事の黒岩祐治(くろいわ・ゆうじ)氏、そして横浜市長の山中竹春(やまなか・たけはる)氏が順に登壇し、祝辞を述べた。

斉藤大臣は、相鉄・東急直通線開業は、相鉄・JR直通線を含む「神奈川東部方面線」事業に携わった関係者らの絶大な尽力の賜物とし、その熱意と真剣な取り組みに敬意・祝意を表した。

この開業による広大な鉄道ネットワークの形成、新横浜駅までの乗り換えなしでのアクセス、そして新綱島駅周辺地区再開発事業に触れた上で、斉藤大臣は「この開業が、沿線のさらなる活性化に寄与することを期待しております」と述べた。


斉藤鉄夫国土交通大臣


菅前総理は、「神奈川東部方面線」の計画に当初から携わっており、これまでに様々な紆余曲折があったという。そうした中でも関係者らが精力的に取り組んできたことに対し、感慨深さと感謝の意を示した。

また、菅前総理は規制緩和によるインバウンドの回復、2027年に横浜(旧上瀬谷通信施設地区)で開催予定の国際園芸博覧会(花博)に関しても言及し、「花博の成功はもちろんですが、横浜の持続的な発展にも大きな力を発揮すると思っており、もっと踏み込んでいえば、日本の社会を前に進める大きな力になり得ると思っております」と語った。


菅義偉衆議院議員・前内閣総理大臣


黒岩知事は、相鉄線・東急線から新横浜駅までの今までの距離感をふまえた上で、同駅で両社が繋がる相鉄・東急直通線を「住民目線に立った偉大な事業だった」と評価。

一方で、便利になる反面、神奈川県民が東京・埼玉へ流れていくこともあり得るという。その上で、「埼玉・東京からどんどん、神奈川に人を呼び込んでいくために、町の魅力をしっかり高めていくことに全力を挙げていきたい」と表明した。


神奈川県の黒岩祐治知事


山中市長も相鉄・東急直通線の関係者らに感謝の意を表しつつ、横浜市として、新綱島駅周辺地区のまちづくりや、沿線地域の活性化に取り組んでいく姿勢を示した。

2027年開催予定の国際園芸博覧会に関しては、2025年開催予定の大阪万博博覧会に続いて国内7回目、横浜を含む一都三県では初めてで、東日本においても1985(昭和60)年のつくばでの開催以来、約40年ぶりとのこと。

相鉄・東急直通線がそのアクセス路線になることをふまえ、山中市長は「ホストシティとして万全の環境を整え、世界中の皆様の記憶に残る万博としていく所存です」と語った。


横浜市の山中竹春市長


参列者向けに事業概要の動画 が上映された後、いよいよテープカットおよびくす玉開被が行われる。先ほど登壇した河内理事長や斉藤大臣らの他、相模鉄道キャラクター「そうにゃん」と東急線キャラクター「のるるん」も登壇。司会の「どうぞ!」の合図でテープカットおよびくす玉が開被された!


相鉄・東急直通線、しゅん功開業!


相鉄・東急直通線の実際の開業日は、鉄道各社のダイヤ改正が行われる18日。一般利用者が新横浜駅を介して相鉄線・東急線を行き交うことができるまで、あと少しだ!




新横浜駅から新綱島駅まで、相鉄・東急直通線に乗車!





式典終了後はそのままホームに移動し、新綱島駅までの試乗列車に乗車!試乗列車に使用されたのは相模鉄道20000系で、開業後は東急東横線方面に直通するぞ。

なお、相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線の正式な路線名としては、相鉄線側の西谷~新横浜間が「相鉄新横浜線」、東急線側の新横浜~日吉間が「東急新横浜線」となっている。


相鉄20000系で、新横浜駅から新綱島駅まで試乗!(画像は2022年11月24日の報道公開時のもの)



相鉄・東急の駅長による発車合図で、新綱島駅へ発車


発車サイン音が鳴り終わるとドアが閉まり、駅長2人の発車合図を受け、11時ちょうどにいよいよ試乗列車が新横浜駅を発車!

4番線から発車したが、駅の両端に線路2本から3本への分岐があるため、少しの間は速度をあまり出さずに走行する。それが終わったと同時に再加速し、高速域に達した。駅を出てからしばらくすると大きく勾配を下り、また上る。外の景色が見えない分、トンネルのアップダウンは体感で分かりやすいかもしれない。

そして、相鉄20000系の試乗列車は新綱島駅に到着!紫色のラインが特徴の駅名標と、青色・水色が散りばめられた空間が迎えてくれた。新横浜駅から約3分という短い乗車時間だが、鉄道・運輸機構の解説によると、新横浜~新綱島間の距離は3.6kmとのこと。これは東急線内最長の駅間距離だ。


紫色のラインが使用された、東急新横浜線の駅名標



相模鉄道20000系が新綱島駅に到着



路線図付近に東急新横浜線が追加されている


トンネル内を走行しているので全く見えないが、東急新横浜線は、実は大倉山駅付近から東横線に並行する。地上の大綱橋付近から、両線の間には綱島街道を介した隔たりが生じるが、綱島駅・新綱島駅を出ると再度ピッタリ並行。


東横線は鶴見川を渡るが、東急新横浜線(相鉄・東急直通線)は鶴見川の下を潜る



東急新横浜線は、建設中の「ドレッセタワー新綱島」に向かって(地下を)進む


その後、東急新横浜線の線路が高架に上がり、東横線・目黒線に転線して日吉駅に到着ようになっている。相模鉄道公式Youtubeチャンネルで相鉄・東急直通線の前面展望が公開されているので、そちらも見てみると分かりやすい。

ちなみに、式典参列者は新綱島駅見学後、復路の試乗列車で新横浜駅に戻っていった。その際に日吉方面から入線してきたのは東急電鉄の5050系。両方とも試運転とはいえ、相鉄・東急2社の車両が同じホームに停車する、今までになかった光景が実現!今後はそれが日常となっていくのだから、本当にすごい時代になった。


式典参列者の試乗列車として、東急5050系が入線



試運転の文字の隣に「のるるん」!



英語表記になると両手を挙げた!かわいい!






新綱島駅構内は今までの歴史に触れられるデザイン





新綱島駅は、1面2線の島式ホーム構造。新横浜駅に比べれば規模は小さいが、東急新横浜線の列車は急行・各停なので全列車が停車する。鉄道・運輸機構の解説によると、ホーム階は地下4階で、地上までの深さは約35mという。


1番線が新横浜方面、2番線が日吉方面の島式ホーム


新綱島駅のコンセプトは「綱島の町の移り変わりを感じる駅」。綱島は、明治以前は鶴見川に囲まれた川の町、明治から戦前までは桃栽培のさかんな町、戦後は「東京の奥座敷」と称された温泉の町というように、長い時代の中でいろんな姿に移り変わってきた。そしてこれからは、未来へ向かって発展していく町になっていく。これらのイメージを、駅構内の随所に表現しているとのことだ。

ホームから見ていこう。壁や柱の随所に青色・水色を配しており、それによって川の町を表現しているという。


ホームの壁や柱が青色と水色で装飾されている



壁面の駅名標に寄ってみるとこんな感じ


階段・エスカレーターはホーム新横浜方・日吉方・中央付近にそれぞれ1ヶ所ずつ配置され、エレベーターもホーム中央付近に1ヶ所設置されている。



階段・エスカレーターはホームに3ヶ所配置



エレベーターはホーム中央付近に



ベンチは5人掛け


改札は地下1階。改札内の壁一面に広がる、ガラスパネルのデザインウォールが最大の特徴だ。このパネルには桃の木のシルエットが描かれており、桃の町としての綱島を表現している。さらに、パネル上部を桃色・青色・オレンジ・白色の4パターンで発光するようになっており、四季の彩りも取り入れている。


パネルの上部が4色に光る。春の桃色



夏の青色



秋のオレンジ



冬の白色


この駅から改札内に入場する時には、視界いっぱいにガラスパネルが映るだろう。特に桃色やオレンジ色に光っている時のグラデーションはとても鮮やかで美しい。地下空間だからこその光の表現に、思わず筆者も息をのんだ。

ホーム階(地下4階)まで足早に降りたくなる気持ちを一度はこらえ、ぜひとも桃の町と四季のイメージをじっくり眺めてみてほしい。


改札を通って目の前には、ガラスパネルが幻想的に光り輝く


ちなみに、この発光パターンの間隔は変更可能とのこと。通常時は数分おきに色が変わるが、イベント時などはもっと短い間隔で切り替わるようにもできるという。

その他、地下1階改札内からホームへの階段はガラスパネルの両側に設置された。エレベーターとトイレはガラスパネルに向かって左側、乗り越し精算機はパネルに向かって右側に位置している。トイレに関しては、障がいのある利用者や子どもを連れている人が利用しやすいように、多機能トイレが2ヶ所設置されているとのこと。


ガラスパネルに向かって右側の階段・エスカレーター。精算機もこちら側



ガラスパネルに向かって左側の階段・エスカレーター。トイレもこちら側



エレベーターもパネルに向かって左側


最後に改札外を見ていく。改札外は温泉の町としてのイメージを表現すべく、タイル等を使用した装飾が行われている。


きっぷ券売機、構内案内図は南口寄りに



改札口はこの1ヶ所。通った先にガラスパネルが待っている



窓口も南口側にある(この画像では左側)


地上出入口は、南口・北口とエレベーターで計3ヶ所。南口は「綱島」交差点に近接し、北口はミニストップのある交差点付近に位置している。今後は南口・北口とも、再開発により建設される施設と直結する予定だ。


南口への階段・エスカレーター



北口への階段・エスカレーター



北口階段のちょっと手前にエレベーター


今回は南口から地上に上がった。上がった位置から、鶴見川に向かって右側に「綱島」交差点が近接している。なお、南口のすぐ隣では、東急の新築分譲マンション「ドレッセタワー新綱島」も建設中。ちなみに取材時点で「ドレッセタワー新綱島」は全室完売とのことだった。


新綱島駅南口の地上出入口



新綱島駅南口の隣に「ドレッセタワー新綱島」も建設中


北口はまだ囲いで覆われていたものの、出入口の建物自体はもう歩道から見えていた。いよいよ、相鉄線、東急線および乗り入れ先の鉄道各社との鉄道ネットワークが本格始動する…!





取材を終えて





相鉄・東急直通線開業に先駆けて取材することができた新綱島駅は、川の町・桃の町・温泉の町の要素を地下駅に散りばめ、これまで綱島がたどってきた変遷をイメージできるようなデザインになっていた。この町が今まで得てきた要素が、駅の装飾に活かされている。

冒頭で述べた通り、筆者は相鉄・JR直通線開業前、JR線直通用の12000系および羽沢横浜国大駅のお披露目を皮切りに直通線関係の取材を続けてきたが、相鉄・東急直通線開業前の取材は今回の新綱島駅をもって最後になった。その立場としても、相鉄・東急直通線の開業は非常に感慨深い。

最後に、都心直通列車の色分けについても軽く触れておこう。2月27日付けのニュースリリースで相模鉄道が発表した通り、東横線直通列車は、列車種別(各停・特急)の文字がピンク色、目黒線直通列車は水色で表示される。JR線直通列車は従来通り緑色の文字で表示され、相鉄線内の列車もこれまで通り、各停・快速・通勤急行・特急(通勤特急)それぞれの背景色と白い文字で区別する。

なお、2019年の羽沢横浜国大駅開業時がそうだったように、開業直後は特に混雑が予想される。電車・駅利用時には自分や周囲の安全を気にかけ、マナーを守った上で新駅を訪れてほしい。


―終わり―


取材協力

相鉄ビジネスサービス株式会社(相鉄グループ広報担当)
東急電鉄株式会社
独立行政法人 鉄道施設・運輸施設整備支援機構 (鉄道・運輸機構)



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  • 鉄道駅が新設されることで、地域が衰退すると信じ込む本郷村民と本牧村民の反対派は、この記事を読んでハンカチを噛んでいるのでしょう。

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