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井田中ノ町は“いだなかのちょう”か“いだなかのまち”か?

ココがキニナル!

自分が住んでいるのは川崎市中原区井田中ノ町で、読みは「いだなかのちょう」です。でも写真の信号機は「いだなかのまち」。なぜでしょう?(horiken37さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

所管の中原警察署に問い合わせてみたが、経緯は分からなかった。直接関係ないが、江戸時代には“なかのまち”と呼ばれていたこともあったようだ。

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ライター:田中 大輔

かつては“なかのまち”!?



さっそく、井田中ノ町が“いだなかのまち”と呼ばれていた可能性について尋ねると、地名研究所が編集し川崎市から発行されている『川崎地名辞典』という本を見せてくれた。

それによると、かつてあの辺り一帯は井田村と呼ばれていて、その一部が“中ノ町”と呼ばれていたんだそうだ。そして、江戸時代の小名(村内を小分けにした名)として“なかのまち”という読み方が記されていたのだ!

 


『川崎地名辞典』のコピー。確かに“ナカノマチ”とある


お二人によれば、○○町の“町”が“ちょう”になるか“まち”になるかはケースバイケースとのこと。「(地元の人に)どのように伝わってきたかや、語呂の良さなんかも関係あると思います」と鈴木さんが説明してくれた。



地元ではなんと呼ばれているのか!?



少なくとも江戸時代には、“いだなかのまち”という呼び方があった。

看板の表記は現在の町名とは違うが、もしかしたら地元には今でも“いだなかのまち”と呼んでいる人がいるのかもしれない。そう思い、今度は地元の人に取材を試みることに。
 


近くにあるバス停は“いだなかのちょう”だが…


交差点のそばで電器店を営む男性に話を聞くことができた。
ご主人は生まれも育ちも井田中ノ町だそうだ。1955(昭和30)年からこの場所でお店をやっているそうだから、地元も地元。

交差点の表記が間違っていることは、「全然知りませんでした」。
地元の人がわざわざ町名表示をじっくり読む必要もないだろうから、かえって気付きにくいのかもしれない。

注目の町名の読み方を聞くと「ずっと“いだなかのちょう”ですよ」とのこと。
さらに、地元で“いだなかのまち”と呼んでいる人はいないか、という質問もしてみたが、「いやー、聞いたことないですね」。ご主人の知る限りではそういう人はいないそうで、残念ながらこの線はペケのようだ。



いよいよ核心へ



ここまでの取材で、行政上も、地元の人もあの辺りを“いだなかのちょう”と呼んでいることが分かった。
では、どうしてこの看板だけが“いだなかのまち”として設置されているのか。改めてその核心に迫ってみよう。

看板が取り付けられている信号機を管轄しているのは警察。
というわけで、続いて中原警察署へ問い合わせをしてみた。事情を話し、担当の方に調べてもらったところ、警察の方でも行政上の地名が“いだなかのちょう”であることを確認。
 


中原警察署外観。看板の内容については警察の管轄のようだ


現状の看板は「間違いということになりますね」とのことだが、誤表記になっていたことは知らなかったそうだ。設置された経緯については「ずいぶん昔のことなので分からない」ということで、残念ながらあの看板が付けられたいきさつは闇の中。

今後については「直すまでは少し時間がかかってしまうかもしれない」ということだった。
なお、近隣住民からの問い合わせなどは、今回応対してくれた方の知る限りではないそうだ。



取材を終えて



残念ながら今回の取材では詳しい経緯は分からなかったが、間違えてしまっているのは確かなので、いずれ看板は直されるのかもしれない。

それにしても、取材の途中では、江戸時代は今と違った読み方だったという面白い事実も分かった。
地名というのは、ここに限らず時代とともに変わってしまうことがある。もしかしたら、この看板もほったらかしにしておいたらいつか正解になる日が来るのかも。

それまでは、町名と微妙に違う看板として“いだなかのちょう”にたたずみ続けることになりそうだ。


―終わり―
 

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  • 衝撃的事実!私は生まれも育ちも"井田中ノ町"で、50年近く経った今でも両親を始め家族皆で「いだなかのまち」と今でもそう呼んでおります。なかのちょうが正しいとは、全く知りませんでした!自分の生まれ育った町を、改めてもっと深く知りたいと思いました。また特集して下さい。ありがとうございました。

  • 私が住む同じ中原区の下小田中も、町名は「しもこだなか」ですが「~おだなか」と読ませるケースも店舗などであり、井田中ノ町と同じ臨港バスのバス停は「しもおだなか」です。市営や東急の上小田中は「かみこだなか」ですが。そういえば深く考えたことはありません(笑)

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