赤ちゃんたち！　こどもたち！

陽射しのある時には巣箱の外にいる可能性が高い

6月のはじめに生まれた赤ちゃんミーアキャットは、ヤクルトジョアのボトルくらいの大きさ。
　

ヨチヨチした動きがとにかくかわいい！

ヤギの仲間であるマーコールも5月下旬から出産がはじまった。今は、おかあさんにぴったりくっついてお乳をねだる姿を見られる。
　

マーコールは生後1～2日で岩山に登ってしまうらしい。すごい！

他にもホンシュウジカの赤ちゃんが6月はじめに生まれている。

また、去年生まれたシマウマの子どもも、まだおかあさんが恋しいらしく、かなり大きくなっているのにお乳をねだる姿を見せて愛らしい。
　

ヤマシマウマは小ぶりでキュート。夢見ヶ崎生まれの子孫が日本各地にいる

そして、ペンギンの卵は7月に孵化する見込み。赤ちゃんペンギンをかいがいしく育てる姿が夏場には見られそうだ。
　

卵を抱いているペンギン。一夫一妻が基本だけれど、不倫もあるとか？！
　

なぜか?　羽毛の白いペンギンも!!

テーマを決めて観察しよう！

エリマキキツネザルは急に「ガオガオ、グアグア」と大声を出すことも

たとえば、今日は「手」を観察と決めて、動物たちを見比べる。手全体や爪がどんな形をしているか、どんな風に手を使っているかなど、いろいろな動物を見比べてみよう。
　

ボリビアリスザルの発達した指をじっくり観察

特にサルは器用で、しかも小さな身体なのに驚くほど力が強い。来園者の持っていたペンを器用に引っ張り、取ってしまうこともある。動物の前に物を近づけないようにしよう。
　

とても器用で頭がいいフサオマキザル。表情もやんちゃないたずらっ子そのまま

ほかにも、「尻尾」「耳」「瞳の形」など見比べて面白いテーマはいっぱいある。
　

ヤギの瞳孔は横長。これはできるだけ広い視野を得るためだそう

市内で保護された動物たち

夢見ヶ崎動物公園には、川崎市内で保護された動物たちもいる。

精悍な顔つきのオオタカは、肘を脱臼していたところを保護され、こちらでリハビリを行っている。
　

保護されたのは多摩区だそう。市街地にオオタカがいるなんて驚き

保護された鳥類等は、怪我が治り完全に回復したらリリースされ自然に還される。ただしリリースまでたどりつくのはごくわずかだそう。

宮前区にある民家の屋根裏で発見されたハクビシン4頭もいる。保護された当初は全て赤ちゃんだったので、飼育員さんが哺乳瓶でミルクをあげて育てた。
　

ハクビシン。木登りが得意で、展示スペースのお立ち台に上り、4頭で昼寝するのが大好き

動物園は、単なるレクリエーション施設ではなく、種の保存、生態研究、教育、そして環境保護(傷病鳥獣保護)といった多くの役割を持った施設。

身近に生息している動物たちをここで見ることが、地元に残る自然について考えるきっかけになる。保護動物の展示も、環境保護活動のひとつなのだ。



取材を終えて

入場無料について鈴木さんにうかがうと、「財政的には大変ですが、夢見ヶ崎動物公園は皆様が気楽に来ることができる施設。このまま頑張っていきたいですね」とおっしゃっていた。
　

派手でいかつく強面のフサホロホロチョウ。でも性格はとても神経質

夢見ヶ崎動物公園は、川崎市の予算のほか、宝くじの助成金がマーコール舎や動物病院などに使われている。宝くじを買って当たらなくても、ここの動物たちのためになるなら悪くないかもと思った。
　

角度によって色が変わる美しい羽のハイイロコクジャク

― 終わり―


川崎市夢見ヶ崎動物公園
〒212-0055　神奈川県川崎市幸区南加瀬1－2－1
電話　044-588-4030

※夢見ヶ崎動物公園は、今年の9月頃まで園路整備などの工事が行われる予定。現在は富士見デッキよりの坂道が通行不可になっているのでご注意を。
　

園内通路はただ今工事中

アクセス
JR横須賀線・湘南新宿ライン　新川崎駅 徒歩　約15分
JR南武線　鹿島田駅 徒歩　約20分
川崎市営バス 臨港バス「夢見ヶ崎動物公園前」バス停から徒歩7分


夢見ヶ崎動物公園　公式ページ
http://www.city.kawasaki.jp/53/53yumemi/home/yumemi/yumemi.html

10月8日(体育の日)には「秋の動物園まつり」が行われる予定。
ふれあいコーナーやガイドツアーなど、楽しいプログラムが多数用意されています。
詳細については、公式ホームページに告知されます。