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鶴見区にある「二ツ池」の公園化計画はどうなってるの?

ココがキニナル!

鶴見区獅子ケ谷の二ツ池の公園化計画が気になります。二ツ池公園周辺の歴史と合わせて、調査をお願いします(親父の海さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「二ツ池公園」は、平成27年度までの工事を予定。江戸時代、周辺は水田地帯で、水を取り合う村どうしの喧嘩を止めさせるために2つの池に分けられた。

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ライター:橘 アリー

数年前からキレイになった?(つづき)

お話を聞かせてくれたのは、「獅子ケ谷池」の横にあるNPO法人「雑貨工房みらい」の前所長・木谷(きや)紀子さん。
 


木谷さん(一番左)と工房で活動されている方々


木谷さんは、この近所に30年くらいお住まいであるとのこと。木谷さんによると、「二つ池」は、2~3年くらい前までは、現在よりも汚れていたそうだ。不法投棄も多く、ゴミに放火するという事態もあったそうである。

しかし、公園化計画が進められていく中で、横浜市により、不法投棄物の片付けや清掃が行われるようになり、「二ツ池」の自然環境は、少しずつ良い状態になっていった。2~3年前からは、サギなどの鳥が飛来するようになったそうだ。

近隣の方々は、治安にも良いであろうと、公園ができるのを楽しみにしているようだ。
「二ツ池公園計画」については横浜市のホームページにも載っているが、改めて現在の状況を、横浜市に伺ってみることに。



平成26年度から着工予定!

「二ツ池公園計画」は、二ツ池の自然的景観や生物資源を保全するとともに、地域住民が自然に触れ合いながら憩える場として活用することを目的に進められているという。

横浜市環境創造局緑地保全推進課のご担当者にお話を伺った。

―ホームページでは平成25~27年度に整備工事となっていますが、順調に進んでいるのでしょうか?
特に問題も無く、予定通りに進んでいます。池はそのまま残して周辺を整備して公園にする計画です。

―今後の進行について、もう少し詳しく教えてください
平成23年度は基本的な計画をたて、24年度は測量や基本的な設計を行い、基本設計案が出来上がりました。基本設計案では、どの場所に何を配置するかなどが決まったので、25年度はそれに基づいて、例えばベンチを作る場所ではどこに杭を打つかなど、細かい設計を行っていく予定です。実際に工事を行うのは、26~27年度になります。
 


上空から見た「二ツ池」の様子(横浜市ホームページより)
 

「二ツ池公園」の基本設計案(提供:横浜市環境創造局緑地保全推進課)


―近隣の方々から、何かご意見やご要望はありましたか?
現在生息している生物をそのまま残して欲しいというご意見もあり、自然環境の保全が、公園計画の大きなテーマになっています。



二つの村が喧嘩したことから作られた池!?

最後に、「二ツ池公園周辺の歴史」と合わせて、「二ツ池」は誰が作ったのかを調べてみた。

獅子ケ谷町内に、「獅子ケ谷の里 散策マップ」というものがあり、そこには、みその公園に「横溝屋敷」という獅子ケ谷の開発者の屋敷跡があると書かれている。
 


「獅子ケ谷の里 散策マップ」の様子


「横溝家」は、江戸時代を通じて、代々、獅子ケ谷村の名主を務めた家柄のようだ。以前、はまれぽの「名建築シリーズ」で取り上げた「横溝屋敷」は、江戸時代の農村生活の原風景を残している文化遺産として保存されている。
 


みその公園「横溝屋敷」の様子
 

江戸時代の風情を残した庭の様子


管理事務所で聞いてみたところ、「二ツ池」は江戸時代に「横溝家」が作ったということであった。

江戸時代、この周辺一帯は水田地帯であったが、山からの湧き水が少ないために、1つの池の水を取り合って、「獅子ケ谷村」と「駒岡村」が絶えず喧嘩をしていたそうだ。そこで、横溝家の頭首が、「喧嘩ばかりしていてはいけない」と、池を2つに分け、それぞれの村占用の「溜め池」を作ったのだという。

つまり、江戸時代に獅子ケ谷村と駒岡村の灌漑(かんがい)用の「溜め池」として作られたというのが、二ツ池のおこりのようだ。



取材を終えて

「二ツ池」の歴史を探るうち、「竜の伝説」というものがあるらしいこともわかった。

鶴見区のホームページによると、獅子ケ谷村と駒岡村のそれぞれに「竜の伝説」があり、どちらも、「池が2つに分かれているのは、竜が池の真ん中に落ちてその死骸が堤となって池を二分した」という内容である(詳しくはこちらを参照)。

古くから、人々の生活に深く関わっていた池なのだと想像できる。

江戸時代に作られた「二ツ池」は、水田の減少とともにその1970(昭和45)年ごろまでに溜め池としての機能はなくなったものの、その風景は現代まで残った。

次は、その名残をとどめる美しい公園として、人々と動植物が仲良く共存する憩いの場となっていくのであろう。


―終わり―

 

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  • 「そう思わない」人の意見を聞いてみたい。

  • あのコンテナは一体なんなんでしょうか。景観がわるく、圧迫感でとてもいやな感じです。暗い夜道を歩く時なんか、怖いです。公園計画はどうなっているんでしょうか?9月から始まると聞いていたのですが…。コンテナ、本当にいやです。あんなものが道のぎりぎりまであるなんて、恥ずかしくてお家に友達も呼びたくなくなりました。

  • 計画案の西広場がコンテナで埋まってしまっていますね。崩れかけていた土地を整備してまでコンテナを置いたので、短期的な貸しコンテナとはいかないでしょう。地主さんが地元の方なら、コンテナで景観を壊すことが許せるとは思えないのですが、、、残念です。

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