横浜市営バスがクリーム色とブルーであり続ける理由を教えて!
ココがキニナル!
市営バスの車体に肌色が使われるようになった理由がキニナリます(takedaiwaさん)/市営バスのブルーが濃いブルーから明るいブルーに変更された時期・理由もお願いします(ushinさん)
はまれぽ調査結果!
クリーム色の車体は遠くからでも視認しやすいから。青は海をイメージしているようだが、詳しい経緯は資料がなく不明。どちらも開業当時から採用された色
ライター:田中 大輔
あの2色が採用された理由とは!?
では、なぜあの色なのだろうか。
お二人は、詳しい記録は残っていないと前置きしたうえで、「青は港や海をイメージした色。クリーム色は遠くからでも視認しやすい色だからだと聞いています」と答えてくれた。
青のイメージは誰でも思い付くものだが、クリーム色にはそんな秘密があったとは。
視認しやすいということだけでいえば、例えば真っ赤なバスの方が目に付きやすいわけだが、「恐らく刺激的すぎずに、かつ見やすいということであの色なんだと思います」と晝間さん。
市内を走るほかの会社では採用されていない色なので、あの独特の柔らかい色を見て「市外から帰ってきて見るとホッとする」という意見も寄せられたことがあるほど市民には馴染みがあるようだ。
しいて言えば神奈中バス(上)や江ノ電バスが近いが、やっぱり独特
青いラインが紺に近いものから今の鮮やかな色に変わった経緯についても聞いてみた。
しかし、「90年ごろの変更だとは思うんですが、記録が残っておらず正確には分からないんです」という残念な答え。
色については分からなかったが、ライン周りの変更で言えばその形状が挙げられる。
現在のフロント部分のラインは、中央辺りで局紋を避けるようにバンパーに向かって横浜の“Y”を描くデザインになっている。
フロントのラインは“Y”をイメージ。写真はちょっと珍しい教習中のバス
これが、96年式から99年式のバスでは直線状だったことがあるのだそうだ。
実は、この99年式のバスは今でも何台かが現役。
関内駅北口と保土ケ谷車庫を、久保山霊堂前などを通ってつなぐ32系統では99年式の中型車が多く、ちょっぴりレアな直線ラインを今でも見ることができる。
中央の2台はフロントのラインが違う。右が96年~99年に造られたバス
デザインが変わると戸惑う人も
なにしろ85年間、大きな変更なしでやっているので、市民にもあの色こそが市営バスというイメージがある。
かつて、港北ニュータウンで小型バスを走らせていたことがあった。
小型バスはおなじみのカラーリングとは少し違い、クリーム色が白に近くオレンジのラインも入っている。
これが小型バス。確かに見慣れた市営バスとはちょっと違う
(画像提供:横浜市交通局)
そのため、市営バスと気付かずにバスに乗れなかったお客さんもいたんだそうだ。
また、車体全体を広告で覆うラッピングバスも、フロント部分は手を入れずにそのまま残している。
こちらはイベント時のラッピングバス。フロントはそのまま
これも、市営バスと分かりやすくするため。
特に知的障がい者の方の中には色でバスを判別している人もいるそうで、そういった配慮も込められているんだそうだ。
取材を終えて
現行のデザインは2000年度からのもので、方向幕のLED化などの変更はあったが、色に関する部分はもう10年以上も一切変更されていない。
今後の変更の予定についても「そういった話はないですね」とキッパリ。「批判的なご意見もいただいていませんし、色を変えるとお客様も戸惑ってしまう」とのことで、長い歴史の中で市民に親しまれたカラーリングは今後も継続していきそうだ。
これぞ市営バス。今さら変わってしまうと確かに混乱しそう
やはり、クリーム色に青いライン。これこそが横浜市営バスなのだ。
―終わり―
4580.男子さん
2016年11月28日 00時04分
クリーム色と青ラインのバスこれぞ横浜の色って感じますこれからも優しい色を受け継いで欲しいです
三日坊主さん
2016年10月31日 16時15分
な~るほどね~
ササタカさん
2016年10月27日 05時42分
いい色だと思いますし、やっぱり、ずっと慣れ親しんんだデザイン、色は今後も変えないでほしいですね。話は少しそれますが、三ツ沢に住んでいたせいもあるのですが、トロリーバスが懐かしいです。本牧、三渓園あたりが、地下鉄が来なくなっちゃって、元気がないみたいなので、是非とも、観光を兼ねて、みなとみらい、山下公園、本牧などに、トロリーバスを復活させてほしいなと思います。その時には、是非ともこのカラーリングで。