街場のレストランに向かう

そこで、ホテルのカルボナーラと比較対照したらどうかと、街場のレストランへも足を伸ばすことに。カルボナーラが食べられるお店・・・ネットで検索してみると、横浜駅近くのイタリア料理店にいきあたった。

「横浜　カルボナーラ」で検索したときに、グルメサイトで120件超えのコメントを得ているレストランがあったのだ。２番手以下の20件前後を大きく引き離して、このお店のカルボナーラにクチコミが集まっていた。
　

店のホームページ
　

店の名は「リトルキャット」。横浜駅西口徒歩5分
　

そして取材アポの電話。品のいいお母さんが電話口に出てきた。「取材？　喜んで！」と言ってくれるじゃないの。

食材は至ってシンプル。絶品カルボナーラ

早速出かけた。そして、図々しくもカルボナーラを目の前で作ってもらうことに。
　

モアーズの前を通り、首都高を越え歩道橋を渡って到着
　

オーナーシェフの熊谷吉一さんに、調理風景を見せてもらった。
　

食材は至ってシンプル
　

素材にこだわりがあるのか？　との問いに「いや、普通にあるもので美味しく作ってます」とのこと。

「やることは簡単。肝心なのはタイミングです。卵が固まらないように、温めすぎない。いい温度になると生クリームが固まってくる。それで濃度を出すんです」
　

ランチで提供するカルボナーラ（880円）。黒こしょうを少々
　

ディナーで提供するものは、グリーンペッパーと白トリュフオイルがかかっている
　

店をオープンした25年前から、このカルボナーラはメニューにあるという。

「（カルボナーラの発祥地である）ローマでカルボナーラを食べたことがあるんですけど、期待していたカルボナーラとは違った。だからそのとき、（自分の店では）オリジナルで出していこうと改めて思いました」

絶品カルボナーラをいただく

固まっていない卵がクリームと合わさり、パスタに絡まっている。「簡単」と熊谷さんは言うが、これは素人には難しいだろう。
　

パスタを絡めて
　

！！！
　

ミルキーな口あたりがいつまでも続いて、本当に優しい味。さらに、セットで付いてくるフォカッチャ（イタリア料理の平たいパン）のしっとりした生地が、ふわふわと舌にやさしく乗っかってくる。心が折れている時に食べたら涙してしまうかもしれない。
　

フォカッチャのおかげでソースも全部食べてしまう
　

さっぱりとしているのにコクがある。「好きであれば週に何回か食べても飽きないんじゃないかと思いますね。そういう味だと思います」と熊谷さんは笑う。
　

完食
　

１日に何人くらいの人が食べているのかと聞くと「その日によるね。多い日も少ない日もある。まあ、寒い時期のほうが出るかな」とのこと。
　

リトルキャット店内
　

最後に、熊谷さんに横浜市内でカルボナーラがと思うお店を聞いてみた。

「（カルボナーラは）あんまり食べに行かないね。自分が行くならお蕎麦とか、お寿司のほうがね〜」とのことだった。
　

オーナーの熊谷吉一さん、和子さんご夫妻
　

　　
　

取材を終えて

日本人の味覚に合わせて進化したカルボナーラ。作り手のアイデアや工夫、試行錯誤がつまった「カルボナーラ風パスタ料理」が横浜では美味しく食べられることが分かった。

しかし、今回の目的である「横浜で一番カルボナーラを探す」ということはできなかった。

そこで、横浜で食べられるおいしいカルボナーラについて、ユーザーのみなさんから情報を募ることにしたい。その結果をもとに次回以降、調査をしていこうと思う。

はたして、横浜で一番カルボナーラはどこなのか・・・（続く）
　
　
―終わり―
　
オールデイダイニング「カフェ トスカ」（横浜ベイホテル東急内）
住所／横浜市西区みなとみらい2-3-7
電話／045-682-2218
営業時間／月～金　7：00～11：00、11：30～15：00、17：30～22：00
土・日・祝　7：00～11：00、11：30～16：00、17：30～22：00
HP／ybht.co.jp/restaurant/cafe_tosca.php

リトルキャット
住所／横浜市神奈川区鶴屋町3丁目29−１
電話／045-314-2204
営業時間／ランチ11:30〜14:00、ディナー17:30〜22:00（日曜休。ランチは水・土も休）
定休日／水曜日
HP／littlecatyokohama.com/lp/littlecatlp/