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永遠に続く? 「元町梅林」のすごい量とウワサのコース料理と巨大おにぎりを実食!

ココがキニナル!

元町梅林、量が多かった!生もの以外はお土産に持たせて貰えますが、今でもあの量が出る?最後の大きなおにぎりも健在?(rincoさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

元町梅林はおいしいものをお腹いっぱい食べてほしいという先代女将の想いからコースは20品前後の品を出している!巨大なバクダンおにぎりも健在!

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ライター:松宮 史佳

コースの品数に込められた想い



と、ここで“とにかく量がハンパない”とウワサのコースについて和貴さんに伺うことに。

“ハンパない量”というのは、“コースの品数のこと”。大体どのコースも「20品前後は提供している」のだという。一体なぜそんなにたくさんの品数を出すことになったのだろうか?
 
禮子さんは戦時中に少女時代を過ごした。そのため、お客さんに「おいしいものをお腹いっぱい食べてほしい」「テーブルいっぱいに並ぶ料理でおもてなしたい」との想いがあったそう。
 


禮子さんのあたたかい人柄は多くの人々に慕われていた
 

「元町 梅林」のコース料理を食べ切れる人は「半年に1人いるかいないか」らしい。なので、食べられなかった料理はお客さんが希望すれば包んでくれる。

名物のコースを継承しつつも、時代のニーズに合わせて今年の4月以降は“食べ切りコース”の「梅林会席(6480円)」も追加。お客さんからの評判も高く、人気になっているという。

残念ながら禮子さんは2012(平成24)年に亡くなった。だが、その想いは「先代女将の満喫コース」として現在も受け継がれている。
 


黒澤明監督とのエピソード



「元町 梅林」は1972(昭和47)年の創業以来、著名な映画監督である故・黒澤明監督や俳優の仲代達矢氏など、各界の食通から愛されている。黒澤監督の娘で衣装デザイナーの和子さん一家とは現在も交流があるとのこと。
 


味わいある看板は黒澤監督の書をモチーフにしている
 

黒澤監督は来店すると、ゆったりとくつろげるため「まるで自分の故郷(いなか)に帰ってきたようだ」と常々言っていたとか。コースに付いた刺身を寿司にして持ち帰り、風呂あがりに食べながら一杯飲むのがお気に入りだったそうだ。
 


店内には黒澤監督の書が飾られており、その絆の深さが感じられる
 

黒澤監督の身長は180 cmほど。明治生まれの男性としては異例ともいえる高身長。食べることが大好きで美食家としても広く知られていた。“本物は本物を知る”。黒澤監督が「元町 梅林」を愛していたのは“本物だからこそ”だろう。
 


思わず“茫然&唖然”のコース料理が登場!



と、いよいよコース料理を注文することに。中でもオススメという「先代女将の満喫コース(1万4040円)」を選択。

通常、コースは一品ずつ出している。しかし、今回は品数の多さをお伝えするため順不同で一挙に出してもらう。
 


徐々にテーブルが埋まっていく
 

・・・運び続けること数分。

「!!!!」
 


すべての料理を出し終えると、4人掛けのテーブルがいっぱいに!
 

この量で1人前というからびっくり! 造りや釜炊きご飯、ステーキは撮影のため2人前を用意してもらった。

 

真上から写真を撮っても「写りきらない」
 

あまりの量に「思わず茫然」
  

・・・ものすごい品数のコース料理をいざ実食!
  

(1)2人前はあろうかというエビフライは大判のえびを使用しており、巨大な上にぷりっぷり!
  

(2)素材の旨みが凝縮されたやさしい味わいの「なすとはまぐりのスープ」
 
  
甘辛く炊いた(3)「かぼちゃの田舎煮」と
 

(4)「炒り鶏」


(5)「はまぐりの煮物」は“はまぐりの身”が大きく、しっかりとしている
  

(6)前菜盛り合わせ
 

(左から)なすのヨーグルトがけ・かぼちゃソーメンの寄せ集め・みょうが・抹茶とお米のムース・きゃらぶき・トマトの味噌漬け・ごぼうの砂糖がけ。

さわやかな風味が際立った「なすのヨーグルトがけ」と、お菓子のような味わいだった「ごぼうの砂糖がけ」が印象的。

ここで“絶対に持ち帰ることができないもの”をいただくことに。
 


つるんとした舌ざわりの(7)「生じゅんさい」
 

“走り”の松茸が入った(8)「さわらと松茸の御碗」は肉厚のさわらが激旨!
 

(9)赤出汁には伊勢海老がどーーーんと入っており、驚く
 

伊勢海老には身がギッシリ!
 

どこからどう見ても(10)新鮮な造りを食す
 

伊勢海老・まぐろ・鯛・中トロなど、すべて新鮮で極上の味わい。
 


しょうが・みょうが・にんじん・みつばを添えると、さらに味に深みが出て驚く
  

「こういう食べ方があったんだ」と新たな発見をした思いがする。

少しずつゆっくり食べているせいか、すでに「お腹いっぱい」になりつつある松宮。
  


ここで口直しの(11)「杏(あんず)ゼリー」を食べてみると・・・
 

「!!!!」 甘酸っぱい杏がたまらない! 頬が“キュンキュンするおいしさ”だ。
 


(12)デザートのメロンも甘みがあり、美味だった