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無償で配布している横浜のイメージを書体で表現した「ヨコハマフォント」って何?

ココがキニナル!

横浜市観光局が無償で配布しているヨコハマフォントが気になります。どんな経緯で無料配布されているのか、取材してください。(もぎゃさん/横浜の棒人間さん/yakisabazushiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

ヨコハマフォントは横浜のイメージを集約してできたフォント。文章には向かないが、ワンポイントで使うといい。普及を考えて、無料にしている。

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ライター:松崎 辰彦

ヨコハマフォントはワンポイントで使おう



それではヨコハマフォントを見てみよう。
以下がヨコハマフォントである。

 

ヨコハマフォント
 

欧文、数字、漢字、平仮名、カタカナ、全部でこれだけである。
欧文、数字、平仮名、片仮名はもちろん、すべてそろっているが、問題は漢字。横浜市と18区の名称のみである。

これは、実用的だろうか?

“使える漢字が少ない”という批判は、以前からあった。同社広報室はいう。
「タイトルやロゴマークなどに使ってください。文章には向きません」

記号的な使い方が向いているということだろうか。ワンポイント、人目を引きたい場合に使うと効果的ということだろう。
広報室いわく「地域の会報誌や地域限定商品のパッケージなど、市民の方の取組みが広がれば、宣伝効果が見込めます」とのこと。

フォントを制作する際にどのような点を注意し、工夫したかというと、
「筆の流れを意識しつつ、モダンで洗練されて見えるように気を遣いました。筆の入り口は鋭角でシャープにし、温かみややさしさを感じるように、先端は丸くしました」
と説明する。

ヨコハマフォント制作におけるキーワードは
・上品、スマート、おしゃれ
・伝統、文化がそこはかとなく感じられる
・古さと新しさの共存
・おしゃれだけど身近
・きゃしゃ、さっぱり、さらさらしているけれどしっかりしている、自己主張がある。
・品格がある。
・流れる感じ(港や船の印象から・・・)、リズム感。
だったとのこと。

それでは、この字体を人びとはどう見るだろう。



アンケート調査。ヨコハマフォントをどう思う



場所は桜木町駅周辺。みなとみらいや野毛方面へ行き来する人びとに聞いてみた。

「“ヨコハマフォント”をご存じですか?」「(ヨコハマフォント)を見た感想は?」「このフォントから横浜のイメージが感じ取れますか?」「横浜にはどのようなイメージを抱いていますか?」
こうした質問をぶつけてみた。

まず、20代のMBさんとCNさん。旭区の方々である。
ヨコハマフォントは二人とも「知らなかった」。
MBさんは「平仮名は開港の歴史を感じさせる」という。そして“Q”に「クイーンズスクエアをイメージする」とのことだった。そして横浜は「おしゃれな街」である、と。
CNさんも横浜は「おしゃれな街」と同意見であった。

 

MBさん(右)、CNさん
 

20代のNKさん(港南区)とHNさん(南区)。
ヨコハマフォントに関してはいずれも「知らない」。フォントを見ても「特に何も感じない」とのこと。そして「横浜のイメージは、感じない」。横浜に関してはお二人とも「おしゃれな街」とのこと。

皆さん、ヨコハマフォントはご存じないように思えたが、ここでようやく聞いたことがあるという人がいた。

西区のNさん。60代。
「ヨコハマフォント」という言葉を聞いたことがあるとのこと。実際にフォントをご覧いただくと「横浜と関係あるかどうかは別にして、いい文字だと思う。漢字も工夫している」との感想。
横浜に関しては「横浜といえば港」と述べられる。やはり海外との窓口というイメージが強いようだ。

 

Nさん(右)
 

相模原市のNさん。60代。
ヨコハマフォントは「知らなかった」。フォントをご覧になっても「普通のよくある文字」ということで「横浜らしさは感じない」とのこと。横浜の印象は「港街で開放的」とのこと。(残念ながら、写真はNG)

茅ヶ崎市のKさん。60代。
ヨコハマフォントは「聞いたことがない」。ご覧になった印象は「横浜はクリーンなイメージで、この書体は整っているし、余計なハネがなくてシンプル。いわれてみれば横浜っぽい」とのご意見。横浜には「まだ発展している」「新しい」「余計なものがたまっていない」という印象をお持ちとのこと。

 

Kさん
 

そして、藤沢市から来られたSさん、20代。
ヨコハマフォントは「知らない」。フォントをご覧になっても「横浜のイメージはない」。横浜に関しては「開港のイメージがある」とのこと。

このように15人の人びとにインタビューしたが「ヨコハマフォント」をすでに明確にご存じだった方は一人もおられず、聞いたことがあるという方が1名。そして実際にヨコハマフォントをご覧に入れて感想を求めたが、これは「横浜を感じる」という方もいれば、「感じない」という方も。
横浜に関しては「おしゃれな街」という感想が多くを占めた。

字体で横浜を表現するというのは実に困難な試みであろうが、ヨコハマフォントはどの程度、その課題を達成しているだろうか。
文字数が少ないという批判はあろうが、ちょっとした場面で使うと、おもしろいだろう。



取材を終えて

 

 


─終わり─


取材協力
横浜市文化観光局
http://www.city.yokohama.lg.jp/bunka/
ヨコハマフォント
http://www.city.yokohama.lg.jp/bunka/outline/brand/output02.html

株式会社博報堂
http://www.hakuhodo.co.jp/
 
 

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コメントする
  • そっか、西・南・北はあっても「東」の文字はないんだ

  • 税金の無駄遣い

  • 都市がオリジナルのフォントをつくるというのは、海外のどっかの街の取り組みとして聞いたことがある。その街は電線をモチーフにしたフォントをつくり、Webでも公開していた。日本語フォントの場合文字数が多すぎて、文章に使えるレベルにするにはたいへんな時間と労力、資金が必要になってしまうのがきびしいところだが、英数字だけでも海外発信用にじゃんじゃん使っていけば良いのではなかろうか。ひらがな、カタカナまではそろっているので、相性の良い漢字フォントとの組み合わせを例示してもいいと思う。

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