京急弘明寺駅の現在。弘明寺観音、弘明寺商店街は？

弘明寺駅と周辺の歴史を調べた後、あらためて現在の弘明寺に行ってみることにした。昔の名残りはあるのだろうか。
　

京急弘明寺駅に到着
　

上大岡方面を見ると、こんな感じ
　

「弘明寺観音下車駅」と大きな案内板がある
　

京急が奉納した「身代地蔵」の案内もあった
　

エスカレーターや
　

エレベーター
　

多機能トイレも備えたきれいな駅だ
　

改札
　

京急弘明寺駅外観
　

出口は2つある
　

改札から右の出口を出て、弘明寺坂を下っていくと・・・
　

弘明寺観音の楓関門（ふうかんもん）が見えてくる
　

仁王門
　

扁額（へんがく）は、徳川幕府に仕えた書家佐々木玄竜の書
　

石段を上った途中の左側に身代地蔵菩薩がある
　

身代地蔵菩薩は2001（平成13）年、京浜急行電鉄株式会社が奉納
　

本堂
　

鐘楼堂（しょうろうどう）
　

見下ろすと弘明寺商店街のアーケードが見える！
　

弘明寺観音側から見た商店街のアーケード

商店街途中を右手に入ってしばらく歩くと・・・
　

京急高架下に「天然温泉 みうら湯」がある

乗車駅～弘明寺駅までの往復乗車券と割引入場券のセットも販売されているが、2015（平成27）年4月１日から、耐震補強工事のため長期休業になる。
　

商店街に戻る。・・・昭和っぽい趣がいい！
　

途中、大岡川にかかる「観音橋」。橋の欄干は宝珠のこしらえ
　

大岡川を渡る
　

路地に昭和っぽい雰囲気の看板が貼られているところもあって
　

懐かしい感じ！
　

アーケードには「弘明寺かんのん通り」の文字
　

鎌倉街道側から見た商店街
　

鎌倉街道の石標。地下鉄弘明寺駅はすぐそこ！
　

アーケードには「山と川のある街 プラス One 弘明寺」の文字も

山もあるらしいので、再び、京急弘明寺駅に戻り、反対方向も少し散策してみた。
　

京急弘明寺駅出口を出てすぐ「弘明寺公園」の石標があり・・・

公園が隣接している。自然の地形を生かした公園で、桜の名所でもあるようだ。
　

展望台
　

みなとみらいが一望できる
　

子どもの遊び場もある。プールもあるらしい

ウオーキングコースもあり、犬の散歩をさせる方も多く見かけた。

弘明寺観音には、歴史ある寺の趣があり、弘明寺坂や弘明寺商店街には、歴史を調べる中で目にした数々の写真と、どこか同じ雰囲気が残っているように思えた。もちろん、機能性に優れた新しい駅にすっかり変わった京急弘明寺駅と同様に、商店街にも新しい店舗が多くあって、時代の流れも感じた。

取材を終えて

弘明寺の街や弘明寺駅が、弘明寺観音とともにあったことを、あらためて知る調査、取材だった。
弘明寺の街には、どこか懐かしい雰囲気が漂い、楽しい散策だった。弘明寺公園には、桜の季節にまた行ってみたい！


―終わり―


〈参考文献〉
『南区の歴史』南区の歴史発刊実行委員会
『横濱開港150周年 大岡川及び流域の懐かしの風景』横濱開港150周年南区推進会議
『南区制70周年記念誌 写真で見る南区がたどった70年の軌跡』南区制70周年記念事業実行委員会）
『南区制50周年記念誌 南・ひと・街・こころ』南区制50周年記念誌刊行委員会、同編集委員会
『京急の駅今昔・昭和の面影』佐藤良介著（ＪＴＢパブリッシィング）
『京急電鉄 街と駅の1世紀』西潟正人著（株式会社 彩流社）
『京浜急行 赤い電車で半世紀』武相高校鉄道研究同好会（ＢＲＣプロ）
『横浜捺染―120年の歩み』日本輸出スカーフ捺染工業組合