亀の剥製の捨て方をシュールに動画で伝える横浜市一般廃棄物許可業協同組合の「ごみ男くん」とは?
ココがキニナル!
横浜市一般廃棄物許可業協同組合が捨て方に悩む物の捨て方をyoutubeで実演しているそう。亀の剥製の捨て方を実演し小芝居を挟みシュールである。なぜ始め、笑いを取りにいっているかなどキニナル(だいさん)
はまれぽ調査結果!
横浜市一般廃棄物許可業協同組合は、分別方法が分かりづらいゴミの仕分けをシュールで真面目な「ごみ男くん」が市民に分かりやすく動画で伝えていた
ライター:すがた もえ子
横浜市一般廃棄物許可業協同組合とは(つづき)
YouTubeで視聴回数順に並べてみると、どの動画が見られているのかひとめで分かる。
「フ・ラケース、衣装ケースの捨て方」が一番人気で視聴回数 1万233 回(取材時)※クリックすると動画が再生されます
「スコップの捨て方」は検索する人が少なかった。視聴回数 2 回(取材時)※クリックすると動画が再生されます
動画はYouTubeにアップしてはいるものの、本来は組合のブログに掲載する目的で作られていた。2012(平成24)年4月に組合のホームページをリニューアルした際に、ブログを始め動画も掲載し続けている。掲載されている動画は200本を超え、サイトとブログを合わせて月に9000~1万件の検索されている。
組合日記という形でブログが更新されている
動画に出演されている福田さん
ゴミ分別動画の主人公は、福田さん演じる「ごみ男(ごみお)くん」。特に動画の中では名前は出てこないが、実は名前があった。
なぜ動画をシュールな感じにしているのか伺うと「ごみ男くんがシュールで真面目な方なので」と菊池さんが答えてくれた。実際にごみ男くんを演じる福田さんはとてもまじめそうな印象の方だった。
「動画に小芝居を挟むのも、見ている方に分かりやすくお伝えするためです。あと見ててちょっと笑えるような感じで、と思って」と福田さん。ほかにも季節感を大切にしており、クリスマスシーズンだとサンタ帽をかぶったり、トナカイの角を付けて撮影したりしている。
スーツにトナカイの角がシュール
サンタ帽は最終的に古布ゴミに分別されてしまった
200本を超える動画に出演しているごみ男くんだが、街で声をかけられたりはしないのだろうか? ファンの方もいるかもしれない。その辺のことを伺うと「残念ながら(声をかけられたりは)まったくありません」と福田さん。
みんなゴミの分別方法を検索し、動画を見た後に「分かった」と納得され終わってしまうのだが、分別方法を理解してもらうのが目的なのでそれで構わないということだ。
月に1回、組合の事務所で5~8品目の動画を撮影しているが、最近は200種類を超え、少々ネタ切れ状態だという。
「捨て方が分からないゴミのリクエストお待ちしております!」
「これからも動画を撮りたいとは思いますが、そろそろネタが」とその場にいた皆さんがネタが無いのだと口をそろえる。「市民の方から要望があればそれを取り上げたいとは思っていますが」とのことだったので、分別方法に困るゴミがご自宅にある方はぜひ横浜市一般廃棄物許可業協同組合へリクエストをしてほしい。
お話を伺っていると、ほとんどの粗大ごみは無料か低価格(手数料200円~)で処分できるのだという。50cmまでという大きさに気をつけてきちんと分別すれば「横浜市にお住まいの方なら処分費用がかからない物が沢山あります」というのだから、これは分別についてはきちんと知っておいたほうが絶対にお得だと思う。
違法ゴミ回収業者追放へも力をいれている
ゴミ分別の動画のほかに、組合では「違法ゴミ回収業者追放運動」に取り組んでいるという。恥ずかしながら筆者も初めて知ったが、日曜日などにスピーカーでアナウンスを流しながら街を走っている軽トラックのゴミ回収車は、違法業者が多いらしい。
横浜市一般廃棄物許可業協同組合ホームページ
ゴミを回収するには横浜市一般廃棄物収集運搬業許可を横浜市から受ける必要があるが、違法業者は許可を取っておらず、利用者が高額請求されたり、収集後のゴミの不法投棄などのトラブルが相次いでいるという。
横浜市一般廃棄物許可業協同組合のサイトによると、違法回収業者が資源物を持っていったり、回収している様子の動画と車のナンバープレートがあれば、違法組織を通報することができる。
横浜市一般廃棄物許可業協同組合では上記のような取り組みで、見積もりの倍以上の金額を請求されるなどのトラブルや、回収後の不法投棄などを撲滅しようとしているのだ。
横浜市一般廃棄物許可業協同組合のマーク
年末の大掃除や引っ越しシーズンはゴミの出る機会が多く、12月、3月、4月はゴミ回収が混雑する季節となる。粗大ごみの回収を頼んでも1週間以上待たされたり、時間や曜日があわないということもあるかもしれない。
そういった場合は違法業者を利用するのではなく、横浜市や横浜市一般廃棄物許可業協同組合に相談すると、住んでいるエリアの回収業者を紹介してもらえる。
横浜市一般廃棄物許可業協同組合に登録している収集業者の中には、女性スタッフのみで回収してくれるという会社もあるそうで、女性の一人暮らしの方も安心して利用できる。
「ゴミについてご不明な点は当組合へご相談ください」
ゴミの分別についての質問や違法業者とのトラブルは、横浜市一般廃棄物許可業協同組合まで相談してほしい、とのことだった。
取材を終えて
今回取材したことで、きちんと分別すればお得にゴミを捨られるということ、分別に困ったら動画を見れば分かるということを知ることができた。
横浜市一般廃棄物許可業協同組合の動画の一覧は、YouTubeの横浜市一般廃棄物許可業協同組合のチャンネルで確認することができる。
これからゴミの分別に迷うことがあったら、ぜひごみ男くんのことを思い出してほしい。
-終わり-
取材協力
横浜市一般廃棄物許可業協同組合
住所/横浜市中区不老町3-12第3不二ビル6階
TEL/045-662-2563
HP/http://www.yokohama-ippai.or.jp/
ニャッシャーさん
2015年11月06日 23時28分
剥製といえば、うちの実家の水牛の角のでっかい置物は、ちょっと捨てる方法を教えてほしい。もうあるのかな?
八景のカズさん
2015年11月06日 10時32分
剥製をゴミ処分するなんて初めて聞いたかも。見せ物にされるため殺された動物が浮かばれないと思う。きちんと供養するように扱うべきじゃないかな?