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西区藤棚商店街にある「日本一小さい」フィルム上映の映画館に突撃!

ココがキニナル!

藤棚商店街にできた客席28席、バーを併設した映画館「シネノマヴェチェント」。基本的にフィルムでしか放映しない、そのこだわりを聞いてきて(miyukidさん、5656さん、yakisabazushiさん

はまれぽ調査結果!

28席の映画館では、幅広いジャンルの映画を16ミリ、35ミリフィルムだけでなくDVDでも上映。毎週末に映画関連イベントを開催し、商店街とのコラボも

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ライター:大和田 敏子

「シネマノヴェチェント」オープンへ



別の場所で新たに始めよう、とやっと出会った物件がここだった。以前と同額程度の家賃、ワンフロアでバーとシアターが隣り合った形で営業できる広さがあり、映画館という興行場として許可が下りる場所といった条件すべてを満たしていたとのこと。
 


2015年2月「シネマノヴェチェント」をオープン!
 

「ノヴェチェント」は、箕輪さんの好きな映画ベルナルド・ベルトルッチ監督の『1900年』のイタリア語タイトルから付けた。
 


『1900年』のタイトルバック。5時間以上に及ぶ長編大作だ!
 

もともと飲食店だった物件を改装し、オープンに到るまでには苦労も多かったようだ。
内装を依頼したのは、映画の美術セットを制作する会社。予算が少ない中、やりたいことが伝わり引き受けてもらえるのはそういうところだと思ったそう。さらに、テーブルや椅子も全て手作りで「ポンポン希望を叶えてもらえてありがたかった」と箕輪さんは振り返る。
 


折り畳みのテーブル、椅子の中を物入れになど工夫をこらした
 

「映画館には絵看板だ!」と考えていた箕輪さんは、茨城県の絵看板師に頼み、その方が個展用に描いていた絵を撮影し使用許可をもらった。内装屋さんに、その写真を加工し制作してもらったそうだ。
 


たしかに、この絵看板は映画館の存在感を高める
 

シアターは28席!
 

35ミリワンロールの映写機が入る広さの映写室を確保
 

あまり近いとフォーカスを合わせるのが難しいため、スクリーンまでの距離はギリギリ。完成してみると、何もかもがぴったりのサイズだった。「ホントに、ここしかないと導かれたよう」と箕輪さん。
 


「あとは、映画の神様がどこまで微笑んでくれるかだね」
 

映画の前後に飲食できるバーは32席。同じ映画を観たお客さん同士で話が弾むことも多い。
 


食事のメニューは日によって違うこともあるそう
 


おつまみ代わりに懐かしい駄菓子もある
 

映画が終わった後、箕輪さんと話すのを楽しみに来るお客さんも多い