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創業50年以上の野毛「三幸苑」の味を受け継ぐ、野毛坂にある新店とは?

ココがキニナル!

タンメンの三幸苑が閉店だそうです/「移転」という噂があります/野毛坂のふもとに同じ看板を掲げた店がオープンらしい。店舗の様子や味の変化があるのか知りたい(まさぼーさん/羽後人さん/miyukidさん)

はまれぽ調査結果!

野毛坂にオープンした「三幸苑」は、移転ではなく新店としてスタート。前店の味を受け継ごうと若い兄弟が切り盛りする、応援したくなるお店だった

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ライター:山崎 島

新「三幸苑」とは!

おなかもしわがなくなるぐらい張りが出てきたし。、お店についてのお話を聞いていきましょう。ライター・山崎の読みでは、旧「三幸苑」で20年修業したすごい目のおじちゃんシェフが独立して新店舗を出したのかな、と思っていたのだが、厨房から出てこられたのは・・・
 


お若い二人

 
こちらはこのお店を切り盛りされる店主、リン・トクランさん(写真右)とトクフクさん。お二人はなんとご兄弟で、トクランさんは山崎と同い年の27歳、トクフクさんは20歳なのだそう。ぐっと親近感がわくなあ!

ではまず、こちらのお店は2016(平成28)年に閉店した旧「三幸苑」と関係あるのかを含め、お店ができるまでの経緯についてお話を伺った。

「このお店は旧『三幸苑』の味を引き継いだ店です。僕たちと母は、旧『三幸苑』で働いており、その縁でお店を出すことになりました」とトクランさん。
 


過去に働いて縁で出店することになったという

 
トクランさんは20歳から4年間、お母さまに関しては閉店までの12年間も旧「三幸苑」で働いていたそう。

2016年12月、前社長がご高齢のためお店を閉めざるを得なくなってしまったが、「三幸苑の味をなくしたくない」と、閉店する半年前にリンさんのご家族に相談した。当時トクランさんは全く別の仕事をされていたそうだが、旧「三幸苑」に戻り、お世話になった社長の意思を継いで、お店を出すことを決意。「自分たちでお店ができるんだろうか」と不安に思っている家族を元気づけ、2017(平成29)年1月29日に出店した。
 


現在はご兄弟とお母さま(真ん中)三人でお店を切り盛りされている

 
「最初は心配もありましたが、家族みんなでやればうまくいくと信じて頑張りました」と、当時のことを語るトクランさんとトクフクさん。お店を出すにあたり、前社長の下で三幸苑の味を学んだ。
 


調理場のお二人は息ぴったりで無駄のない手さばき

 
トクランさんは「毎日怒られていて大変でした。特にチャーメンは難しくて、最初は全然作らせてもらえなかった。いったん麺をゆでてから水気を切って、炒めるんですけど、少しでもタイミングがずれると麺が柔らかくなりすぎたりして。賄いで毎回作って社長にもっていくんですが、『違う』って言われて」と厳しい修業時代を振り返られた。
 


今では絶品チャーメンの作り手に

 
「僕は兄からいろいろ教えてもらえました。前社長は今でも毎朝お店に来て、ギョーザとスープの味をチェックしていくんですよ」とトクフクさん。
 


店内には前社長さんの写真が。「お孫さんですか?」と聞かれることも

 
旧「三幸苑」の味を守るために、家族で立ち上げた新「三幸苑」。皆さんは淡々とお話されていたが、紆余曲折ありながらも支えあってきた家族の物語は、胸に響く。
 


お二人の手には無数のやけどや切り傷の跡が。努力の証

 
リンさん家族の「三幸苑」がオープンし、営業を始めてから早2ヶ月。お客さんの反応はどうなのだろうか。

お二人のお母さんは「お客さんは90パーセントが前の店のお客さん。みんな『うん、前の味だ!』って言ってくれます。その言葉が一番うれしくて、励みになりますね。お客さんは大人の男性が多いですが、お店が新しくなったためか、女性も多くなりました」とおっしゃっていた。中には旧『三幸苑』に40年間通い続けた常連さんや、新店になってからもほぼ毎日来られるお客さんもいるそうな。
 


店内の毛筆は前社長の書。パスタに似て非なる!

 
老舗人気店の味を受け継ぐ若手料理人のお二人と、それを優しく見守るお母さまに、今後の展望について聞く。
「きれいで入りやすいお店にして、三幸苑の味を末永く広めていきたいです」とお三方。どんなことがあっても、このご家族はきっと野毛の名店の味を守ってくれるんだろうな、と思いました。
 


私もチャーメン食べて応援します!

 


前社長さんに会っちゃったもんね



では最後に、毎日お店に顔を出されるという前社長さんにお話しを伺った。
 


仕込み手伝い中の前社長の小川さん

 
小川さんは「私が足を痛めてしまい、2016(平成28)年12月29日に『三幸苑』を閉店しました。50年以上続けていた料理を残したくて、彼らに継承してもらってます。通常は5年以上働いていた料理人にのれん分けをしますが、お母さんがまじめで12年間も働いてくれていたので、彼ら家族に継いでもらいました」と話してくれた。

また、野毛坂にお店を出してもらったことに「野毛は『三幸苑』発祥の地であり、たくさんの常連さんがいる場所に店を開いてくれて、うれしく思っています」と喜んでいるご様子。
 


日々、味を伝えている

 
最後に、毎日お店に通って味をチェックしていることを伺ってみると「彼らはまだまだ若いから、日々通うことで味を伝えています」とのことだった。



取材を終えて



3人に感動した。皆さん明るくて素朴で温かいお人柄で、しかも同い年の人が頑張ってるって、励みになるし、自分に厳しくしようって思う。山崎は通いますよ!


-終わり-
 

取材協力



三幸苑
住所/横浜市中区野毛町3-135 中屋ビル1F
電話/045-231-4450
営業時間/(平日)10:30~15:00、17:00~22:00、(土)10:00~23:00、(日)10:00~22:00
定休日/月曜
 

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  • 今日、新店舗に行ってきた。結果は残念な感じだった。タンメンの野菜がベッチョリしてて、美味しくなかった。後からお隣の方が頼んだタンメンは、シャッキリした見た目。何故、こんなに差があるのか?理解出来ない。

  • 久しぶりに大好きなタンメンを食べに三幸苑を訪ねたらお店が改装工事中で・・・タンメン食べられずに大ショック!やめちゃったのかただの改装工事なのか???でしたがこの記事で事情が分かってよかったです。新三幸苑に行ってみたいと思います。

  • 三幸苑、閉店してたのか。知らなかったな。しばらく野毛に行ってなかったもんな。そう言えばのれん分け店が近所にあったなあ。

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