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「空飛ぶ宝石」、カワセミを横浜で見られるところがあるって本当?

ココがキニナル!

能見台付近にあるカワセミが来る池を探しています。緑地や公園が多くどこなのかわかりません。詳しい調査をお願いします(宮里砂智子さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

日本野鳥の会神奈川支部に聞いたところ、オススメは「長浜公園」。「称名寺」、「金沢自然公園」など、ほかのスポットも

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ライター:田中 大輔

いた! 空飛ぶ宝石!!



長浜公園の観察小屋Aの壁には野鳥の観察記録が貼り出されていて、各日にどの鳥が見られたか(あるいは、鳴き声が聞こえたか)が一目で分かるようになっている。

この表によれば、カワセミは取材日の直近6日間で5日も観察されていたので、期待は高まるばかり。
 


鳥の種類の豊富さ、見られる頻度に驚かされる観察記録
 

ところがこの日は、なかなか登場せず。隣で観察をしていた常連だという男性も「きょうは来ないかねぇ」とポツリ。

最も見られる可能性が高いとは言え、相手は野鳥。必ず見られる、というものではない。結局のところ、運と根気に左右されることは間違いがないのだ。

しかし、常連さんにカワセミの話を聞きながら待つこと1時間ほど。
 


生で見ると、今までに見た写真や映像をしのぐ美しさだった
 

「空飛ぶ宝石」が、その美しい姿を見せてくれた。

観察窓を覗く人の視線は気にならないようで、枝や岩に止まってはジッと川の中を見据え、獲物を見つけると急降下でダイビングする様子を何度となく見せてくれた。
 


獲物目がけて何度もダイブ。小さな体だが、大食漢の様子


獲った魚をくわえた姿も見せてくれる。この後、丸飲み
 

時おり離れた場所に飛んで行ってしまうが、なにしろ光沢のある青も、お腹側の鮮やかなオレンジもとても目立つ色。遠くからでもどこにいるかを追いかけやすい。
 


背中の青が有名だが、内側もなかなかどうしてこの鮮やかさ


カワセミを探せ。これだけ引いていても見つかるでしょう?
 

飛ぶ際は、水面近くを「ピー」と「チー」の間くらいの高い声を出しながら、直線的に飛んでいく。
周囲ではほかの鳥も鳴いているが、しばらく聞いているとカワセミの声を聞き分けられるようになるくらいに特徴のある声だ。
 


飛ぶカワセミ。やはり鳥は飛んでいる姿が美しい
 

繁殖期の初期ということもあったのか、この日は2羽が姿を見せてくれた。

オスもメスも羽毛の色や大きさに差はないが、メスは下のクチバシが赤いので初心者でも見分けは簡単。
 


今回のベストショット。奥がメスで、クチバシの色が違う


拡大。奥の個体は下のクチバシが赤いから女の子
 

この2羽もカップルなのかもしれない。カワセミは一夫一妻で、オスが魚をプレゼントしてプロポーズをする。3月から8月の繁殖期に5個から7個の卵を産み、お父さんも協力して2羽で交代しながら卵を抱くのだそうだ。

結局、この日は5時間ほど観察を続けたが、やはり午前中と午後2時過ぎの少し遅い時間に多く姿を見せてくれた。

このスポットでは肉眼でもハッキリと見えるくらいの場所に来てはくれるが、やはり双眼鏡などがあるといいだろう。写真を撮りたい人は、どうしてもそれなりのモノが必要になる(ちなみに、筆者は300mmのレンズで撮影。かなり厳しかった)。



実は長浜公園以外にも



今回は長浜公園を紹介したが、権守さんは「称名寺(しょうみょうじ)の阿字ヶ池でも1年中見られます。それから、金沢自然公園にもいます」と話し、能見台付近から行ける範囲には複数のカワセミスポットがあることを教えてくれた。

長浜公園で出会った常連さんからも称名寺と金沢自然公園の名前は聞いたので、やはりこちらも高確率か。
 


称名寺。5年前の撮影時もこれだけの野鳥が見られた
 

能見堂跡の不動池でも見られたそうだが、「2~3ヶ月前から見られなくなってしまったそうです」と権守さん。食べ物となる魚が少なくなってしまったなどの理由が推測されるそうだ。また、「以前、区内を流れる宮川でも見たことがあります」とも話してくれた。

繰り返しになるが、カワセミと出会えるかは運にも左右される。

ただ、権守さんや、長浜公園で出会ったカワセミファンの人たちの話を総合すると、能見台付近で最もカワセミを観察できる可能性が高い場所は、長浜公園で間違いないようだ。
 


根気も大事
 

ただし、観察窓を独占したり、大きな声でおしゃべりをする、食べ物を投げるなど、鳥や周囲の人に迷惑をかける行為はしないように気を付けてほしい、と権守さんも黒瀬さんも異口同音に言う。

ルールやマナーを守って、楽しくカワセミやほかの野鳥たちを観察しよう。



きっかけ鳥



権守さんは、「カワセミにはいろいろな異名がありますが、その中に『きっかけ鳥』というのがあります」と言う。

美しい姿や、目を引くダイビングなどで人気が高く、カワセミをきっかけに野鳥観察が好きになる人が多いからだそうだ。
 


確かに吸い込まれてしまいそうな雰囲気
 

「カワセミの体の仕組み、生活の仕方、生活の場所などを知ると、カワセミが優れた生物であることが分かるようになります」と権守さんは話す。

どうせカワセミを見るのなら、ただその姿を眺めて「キレイだね!」と言って終わってしまうのはもったいない。じっくりと観察して、キニナルことを見つけたら調べてみてはどうだろう。そして、また現地でカワセミを観察すれば、前回よりもずっと楽しめるはずだ。

金沢区で暮らす「空飛ぶ宝石」が、あなたの「きっかけ鳥」になれば、カワセミはただのキレイな鳥以上の存在になるのではないだろうか。


―終わり―
 

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コメントする
  • 保土ヶ谷駅近くの今井川から帷子川にかけて散歩していると、定住化しているみたいで良く見かけます。他の人のコメントを見るとけっこうあちこちにいるみたいで嬉しいです。確かに「きっかけ鳥」です。

  • 市内のそれなりの広さのある都市公園には、殆どいるのでは?意外と人間と共生している様に思います。

  • 去年家の前の小川でカワセミを見ました、普段はカルガモ・スズメ・カラスたまにコサギが来る川なのですが、早朝のゴミ出しの帰りにいたので当時何でこんな川にいるの?ってビックリした思い出です

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