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【横浜の名建築】旧横浜市街電話局(現:横浜都市発展記念館・横浜ユーラシア文化館)

ココがキニナル!

横浜にある数多くの名建築を詳しくレポートするこのシリーズ。第18回は、旧横浜市街電話局。現在は博物館となっている落ち着いたたたずまいの建物には、細かな配慮や手のかかった丁寧な仕事がたくさん隠れていた。

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ライター:吉澤 由美子

細かな部分が丁寧で美しい



落ち着いた色合いのタイルは、修繕を行った際、裏側を中心に新しいものも入っているが、表側はほとんどが昔のもの。
 


隣り合わせに新旧のタイルが並ぶ


昔のタイルは焼きムラがあり個々の色に表情がある。
現在のタイルは均一で美しいが、並べた時の豊かな風合いは昔の方が味わい深い。
 


色ムラが美しい昔のタイル
 

現在のタイル。何色かのタイルを組み合わせることで、遠目から見た違和感をなくしている


そして、特に見逃せないのが、タイルの間を埋める目地。
盛り上がった目地はとても手のかかる職人技だ。
 


盛り上がっている目地


外壁タイルのもう1つの見どころは、角の部分。

2枚のタイルを直角に貼りあわせて角を作るのではなく、特注で曲がったタイルを焼いてそれを使っている。そのため角に目地がなく、スムーズで美しい仕上がり。
 


角度のあるタイルは厚みを感じさせる


もともとの第一玄関は、大さん橋通に面した場所。
今は閉鎖されているが、建物の中から内部を見学することができる。
 


レンガ造りを思わせる石積み風の意匠が扉を囲む


玄関の左右にある門柱は、大きなひとつの石から土台と丸石を彫り出して作ったと設計者の中山広吉が語っていたもの。
 


触ってみると確かにりシッカリした感じがするのは気のせい?!


上部のキーストーンが印象的なアーチ窓は、窓台を兼ねたコーニスが削られていて、雨水が自然に流れるようになっている。
 


アーチ窓の下部。外側に向けてやや傾斜がついている


第一玄関の斜め上には、レトロな文字盤の時計。
この大理石の文字盤は創建当時のもの。
 


ダイヤモンドのように時計を囲むレンガも美しい


この時計、横浜市が補修を行った時にNTTのマークをはがしてみたら、奥に隠れていたもの。