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史跡と現代の名物を巡る旅。はま旅Vol.36「保土ケ谷編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第36回は、江戸時代には東海道の宿場町として栄え、現在も街のさまざまな場所に史跡が残る、保土ケ谷駅。

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ライター:吉澤 由美子

じゃがいもの名産地だった保土ケ谷



三叉路で見つけたのは、「地元から生まれた、ほどじゃが焼酎」というノボリがある川辺酒店。
 


保土ケ谷橋の角にある川辺酒店


店内に入ると、目立つところにほどじゃが焼酎が並んでいる。
 


川辺酒店店主の川辺勝三(かわべかつみ)さん


お話をうかがうと、保土ケ谷は明治から昭和初期にかけて、全国に良質な種芋を出荷するじゃがいもの名産地だったとのこと。今も保土ケ谷近辺でじゃがいもは作られているらしい。

その名産品「保土ケ谷のじゃがいも=ほどじゃが」を使ったのがこの焼酎。

今年のほどじゃが焼酎は10月16日に発売開始。720mlで1500円。サツマイモの焼酎よりさっぱりした口当たりで、毎年楽しみにしているリピーターも多く、珍しい横浜土産としても喜ばれているそう。

保土ケ谷を取材していると伝えると、川辺さんは保土ケ谷の歴史をまとめたグラフ誌を手に、「美人女優の原節子も保土ケ谷小学校出身なんだよ」と教えてくれた。
 


原節子の写真のすぐ下に市電の写真。実は市電の後に川辺酒店が写っている


小津安二郎監督作品に多く出演した美人女優の出身地。保土ケ谷の隠し玉は渋くてオシャレだ。



小麦の香りを楽しめる、とびきりおいしいパン



歩き回ってほどよくお腹が空いてきた。ということで、「BOULANGERIE MANABE(ブーランジェリー マナベ)」へ向かう。

BOULANGERIE MANABEは、今年5月にオープンしたばかりのパン屋さん。
保土ヶ谷駅西口から西横浜駅方面にJRの線路沿いを歩いた先にあるらしい。

線路沿いはお店も少なそうなので、旧東海道を歩いてお店に向かうと、途中に面白い名前の交差点があった。
 


信号の横に「反則センター」の文字


反則の中心地みたいで愉快な「反則センター」でも、角に「神奈川県警察交通反則通告センター」という建物があって、「やっぱり」と思いつつも少しガッカリ。
 


神奈川県警察交通反則通告センター


しかもここは、交通違反で青キップ(交通反則告知書)を受け取って8日以内に反則金を納めなかった場合、通告を受ける場所らしい。恐ろしや。

気を取り直して先に進み、大門通り交差点を曲がってJRの線路沿いに進むと、BOULANGERIE MANABEに到着。
 


大きく「植木商店」と書いてある1階がBOULANGERIE MANABE
 

おいしそうなパンが並ぶ店内。売り切れのものも多い


パンの種類によって小麦粉を使い分けているお店で、フランスパンのようなハード系のパンが特に魅力的。
 


お店には小麦の袋がずらりと並ぶ


ひっきりなしにお客さんが来て、平日の午後にも関わらず次々パンが売れていく。
 


パン職人の真鍋清久さんと奥様の優子さん
 

レジの横から、パンを作る工房を見渡せる


「いちじくとホワイトチョコのカンパーニュ(240円)」は小麦の香り、いちじくの甘味と食感、チーズのコクが合わさってデザート的な完成度。
 


左端がいちじくとホワイトチョコのカンパーニュ。形もかわいい


そして、驚いたのが、このソーセージの入ったパン
 


最後の1個だったソーセージロール


表面はパリッと、中はもっちりした生地。

肉と脂のおいしさを塩がほどよい加減で引き出した香りのいいソーセージ。
アクセントに入ったザワークラウトがそれをまとめている逸品。
 


えいた君は、このお店の噂を聞いたパパといっしょに新横浜からやってきた


確かにこのパン屋さんのためだけに保土ケ谷に来る価値があるかも。


取材を終えて



取材前は東海道の宿場町と箱根駅伝のコースという頼りない知識しかなかったJR保土ケ谷駅。

ところが、往年の美人女優の出身地で、じゃがいもの名産地であり、北条政子に関する史跡もあるなど、意外な顔をたくさん持っていた。

なにより、噛みしめるとじんわりおいしさが広がっていくハード系のパンを手ごろな価格で売っているお店があるのがうらやましい。

大きい「ケ」の保土ケ谷は、奥が深くて楽しい街だった。


■今回のはま旅「保土ケ谷」周辺


・「川辺酒店」横浜市保土ケ谷区岩井町46
・「BOULANGERIE MANABE」横浜市保土ケ谷区西久保町53 植木ビル1階


― 終わり―
 

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  • 原節子さんを検索してたどり着きました。もっと色々あるんだけどなぁ~って感じながらも、かつての風景になってしまった場所を懐かしめて良かったです。

  • 地元民にとっちゃ、小さい「ヶ」のほうが馴染むんだけど。大きい「ケ」は違和感ありすぎ。

  • 「作家の安部譲二も保土ケ谷少年鑑別所の出身なんだよ」と教えてくれ。 

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