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坂道がありすぎる!横須賀の神社・仏閣を巡る

坂道がありすぎる!横須賀の神社・仏閣を巡る

ココがキニナル!

横須賀の寺院巡りをしてください/横須賀の寺院は体力勝負なところが多いです。最近のはまれぽは運動不足の様な気がするので、その手の寺院(神社も)を重点的にお願い(小鳩さん/うにゅーさん)

はまれぽ調査結果!

横須賀の寺・神社・史跡など6ヶ所を巡ってみた。横須賀の寺院が「体力勝負」なのは、高低差のある独特な地形が理由。はまれぽの運動不足も少々解消された

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ライター:吉田瞳

鹿島神社



三浦按針のお墓がある塚山公園から、本町山中有料道路沿いの道を歩き、逸見の住宅地へと続く階段を下りる。

 

高台から住宅地へ
 

家々の間を15分ほど歩いて見えてくるのは、三浦按針ゆかりの鹿島神社。三浦按針の屋敷があった場所に建てられたといわれている。由緒版の説明によると、三浦按針の子、二代目按針が1636(寛永13)年に社殿を造営したそう。

 

三浦按針の墓から鹿島神社までのルート(
© OpenStreetMap contributors
 

鹿島神社
 



浄土寺



鹿島神社のすぐ近くに三浦按針の菩提寺があるというのでこちらも訪問。それがこの浄土寺だ。鹿島神社から出て、突き当たりの交差点を左に曲がると見えてくる。鹿島神社からは徒歩3分ほど。近い! 

浄土寺は、鎌倉時代の武将、畠山六郎重忠(はたけやま・ろくろう・しげただ)が建立したお寺だ。三浦按針が持ち歩いていた観音菩薩や、屋敷にあった仏具など、ゆかりの品々をお寺で保管している。

 

浄土寺と鹿島神社(
© OpenStreetMap contributors
 

三浦按針ゆかりのお寺、浄土寺
 

浄土寺の住職、逸見道郎(へんみ・みちお)さんは、「三浦按針菩提寺」として、横須賀で活躍した三浦按針の業績を後世に伝えたいと、地域で盛り上がる「三浦按針の大河ドラマ誘致活動」に精力的に参加されている。

これは数奇な運命をたどった外国人、三浦按針の人生をドラマとして取り上げてもらうことで、三浦の地域活性にもつながる大切な活動だ。地域住民の皆さんと協力しての署名活動や、「三浦按針」を分かりやすく紹介する冊子の制作を実施するなど、活動は多岐にわたる。

地域を巻き込んだ住職の熱意の高さには、感動すら覚えた。三浦按針が大河ドラマ化すれば、横須賀も盛り上がるだろうと想像して、わくわくした。

 

浄土寺の本堂
 

そんな住職の逸見さんが三浦按針について書いた本『按針に会いに』を執筆したのは、2007(平成19)年のこと。人口が減少していく地域の様子を見て「市民に、地元の誇りを持ってほしい」という思いから筆を執ったという。按針の波乱万丈な人生を辿り、彼にまつわる寺宝やゆかりの地、軌跡を紹介した同書は非常に読みごたえがあり、多くの方に読んでいただきたいと感じた。

三浦按針について、逸見さんはこう語る。

「按針の生き方は、まさに異文化交流のモデルとも言えるもので、現代の課題とオーバーラップしています。彼はイギリスの貧しい家に生まれましたが、大航海時代という時流に自らの運命を託し、世界に出ていきました。時はまさにグローバルな国盗り物語でした。つまりスペインとポルトガル・イギリスとオランダが、宗教対立をベースに新大陸発見と称して世界の国々を次々と植民地化していった時代です」

「そうした中で日本に漂着した按針ことウィリアム・アダムズは、徳川家康に信頼され自らの才覚で道を切り開き、日本の文化や習慣を尊重し、誠実に生き抜いて日本で死んでいったのです。そんな三浦按針について、ぜひ知ってほしいと考えています」と話してくれた。

「鎖国のイメージが強い江戸時代だけれど、横須賀を窓口として、豊かに世界との交流があったという歴史を知ってほしい」との住職の言葉を噛み締めながら、浄土寺をあとにした。

 

地域で盛り上がる誘致活動
 



逸見子育地蔵尊



ほかにも歩きごたえのある史跡はないかと探したところ、見つかったのが「逸見子育地蔵尊」。浄土寺から逸見の商店街を抜け、汐入方面の高台を歩いていくと、徒歩10分弱で逸見子育地蔵尊が見える。

 

浄土寺から逸見子育地蔵尊までのルート(
© OpenStreetMap contributors
 

地域の町内会が掲示している説明文によると、なんと元禄の年号が刻まれた地蔵もあるのだそう。明治・大正と時を経て地蔵が荒れ放題になっていたものを、昭和初期にコンクリート建ての祠にし、祀ったという。

 

逸見子育地蔵尊
 

今は綺麗に花が供えられていて、地域の方たちから大切にされていることが窺(うかが)える。

 

整備されている地蔵尊
 

さらに南部の汐入方面に移動するため、歩みを進める。すると、急な階段の途中で、バイクで走る宅配便の配達員の方とすれちがった。この狭い階段をバイクで移動するのは大変そうだ。平地の少ない横須賀。高台にもびっしりと住宅が並んでいるこの地域は、配達員泣かせと言えるのではないだろうか。

 

まだまだ続く、急階段
 

山の上までびっしりと住宅が立ち並ぶ
 

次のお寺に行くために、高台を歩く。ここまで来るとだいぶ眺めも良くなってくる。汐入の繁華街の裏手に出た。

 

繁華街の裏手に出た
 



長光寺



そして最後に到着したのがこの長光寺! そびえる山をコンクリートで覆った壁を、ぐるりと取り囲む階段。まさに高低差の多い横須賀ならではの光景だ。登って登って・・・130段! 

 

130段の階段。ぐるりと階段が続く
 

逸見子育地蔵尊から長光寺までのルート(
© OpenStreetMap contributors
 

住職の大橋祐仁(おおはし・ゆうじん)さんは「もともと八王子にあった長光寺というお寺が、明治時代に焼失してしまって、1915(大正4)年に高尾山薬王院の横須賀出張所として作られたのが始まりです。背景には、信者さんの『横須賀にお寺を建ててほしい』という声があったそうですよ」と語る。

 

彫り物が見事な木の本堂だ
 

こちらにも「子育地蔵」が祀られている
 

130段という段数について伺うと・・・。
「当時から横須賀は空いている平地が少なかったのではないでしょうか。建築時も、コンクリートなどの重たい材料を運ぶのが大変だった、という話を聞いています。今でも修理をするときには、『傾いているところに足場を組むのが大変』なんていう声が業者さんから聞かれますね」という。

建築技術が進んだ現代においても、足場を組むのが大変というのだから、建築当時の苦労は容易に想像できた。昔の人の執念を感じずにはいられない。

ちなみにこの長光寺、「春大根の発祥の地」だということをご存じだろうか? 長光寺では毎年5月の母の日に、大根に厄除けの祈りを込める行事「大根加持(だいこんかじ)」を行なっているそう。ぼけ封じ・中風封じにご利益があると言われ、「大根加持」の護摩を終えた大根たちは風呂吹き大根として調理される。更に集まった参拝客に無料で振舞われるそうなので、キニナル方は来年の母の日に参加してみては?

 

「春大根の発祥の地」
 

今回、横須賀の寺・神社・史跡など6ヶ所を巡った。合計の階段数は364段! 一番段数が多かったのは130段の長光寺だった。

日本一トンネルが多い街」といわれるほど、山の多い横須賀。起伏の多い丘陵・山地からなり、広い平地がないのがその特徴だ。
住職の皆さんのお話を伺っていると、「広い平地がなかったから、高台に建てた」との声が多く、高台に寺社仏閣が多いのは高低差の多い横須賀ならではの風景なのかもしれない。

横須賀市の寺院は投稿通り、体力勝負な場所が多いのだ。



取材を終えて



体力勝負の寺院巡り、という観点で始めた取材だったが、「お寺が軍の宿舎として使われていた」など、私にとって初めて知る事実を沢山学ぶことができた。お寺を通して歴史を見ると、自分の住んでいる街も、また異なる姿を見せる。新しい街の見方も学ぶことができた。

さて、問題の「はまれぽ最近運動不足気味問題」だが、これを見てほしい!
今回は取材トータルの歩数を「毎日歩こう 歩数計Maipo 」という、歩いた距離・時間・消費カロリーを自動で計算してくれるアプリを利用した。トータルの歩数は1万7685歩。どうだろう? 少しは運動不足が解消できたのではないだろうか?

楽しみながらの運動不足解消には、横須賀の神社仏閣旧跡めぐりを強くお勧めしたい。

 

この取材のトータル歩数(アプリ「歩数計Maipo」を利用)
 


-終わり-
 
 

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  • 長光寺は、あの遠方から見た何かものすごい絶壁のところに建っている感的なビジュアルの写真があれば、運動不足解消感をもっとアピールできたかも。。。。”>白髪ハウルさん:どうせなら、昔を偲び徒歩で浦賀まで、、、(笑)” どうせなら保土ヶ谷から(戸塚でも可)お願いします。「がらめき」とかなかなかスリリングですよ!

  • 奇しくも旧浦賀道を辿る事になったようですね!どうせなら、昔を偲び徒歩で浦賀まで、、、(笑)

  • ご苦労様でした、車では近くを通っても、ジブラルタルで歩く機会は無いので、楽しく拝見致しました。

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