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神奈川区にある看板が真逆な「ボンメイト」、その理由とは?

ココがキニナル!

神奈川区・六角家の近くに「ボンメイト」というスナックがあるのですが、入り口上のメイン看板以外の全ての看板が上下逆になっており、その理由が気になります。(ときさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

酔っ払いが看板にぶつかって壊した時に「おもしろそう」という理由で上下を逆さにして修理したのが始まりだった!

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ライター:松宮 史佳

初体験の珍味に挑戦!

小鉢を手に取り、小首を傾げていると、「これはイナゴ。信州のお土産」と黒い帽子の方。
イナゴと初めて遭遇する松宮。
 


今さらだが、よく見るとイナゴって結構グロテスク


「あんまり脚を見ない方がいいかも」とママ。

「ええっ!脚?」と思ったが、店内は暗く、よく見えないのでとりあえず口へ。

「……」味はサクラエビを甘く煮た感じで美味しい!

黒い帽子の方はママにも勧めるが、「子供の頃、田んぼでイナゴがワーッといるのを見た」らしく、トラウマになっているという。
 


「イナゴ」をくれた黒い帽子の方と乾杯


ママは常にさりげなく気を遣ってくれ、お通しや店の三大人気メニューのジャーマンポテトを出してくれる。
 


お通しの海鮮サラダ!思わず即完食


アツアツのジャーマンポテトを頬張る松宮。

「!!!」

ベーコンとじゃがいもが同じ薄さに切られ、ベーコンの旨みがじゃがいもと絶妙に絡み合う。そこにチーズが合わさると…。もはや言葉はない。
 


毎日でも食べたい「ジャーマンポテト」700円


ここで暫しママと歓談。ママは横浜出身。高校を卒業後、事務や喫茶店勤務などを経て不二家レストランへ。

そこでデシャップ(Dish-Up:厨房の進行を把握し、ホールに指示を出したり、盛り付けなどを行う業務)を行っていた。

そんな折、熱心に親類に請われ、今から約45年ほど前に、妙蓮寺にあった喫茶店「ボン」のオーナーに

「ボン」は大人気でいつも満席だったため、「お客さんは本屋さんで本を読んで待っていてくれた」そうだ。9年後、ママは「自分のお店を持ちたいと独立を決意。

当時、ママは「サンドイッチやスパゲティーなどを出す軽食店や喫茶店をやりたかった」そうで、「スナックをやるつもりはなかった」とのこと。

だが、たまたま見に行った物件がとても気に入り、「どうしてもここでお店をやりたい!」と思ったが、資金的なことから元の店のスナックを少し改装し、居抜き店舗として使うことに。

そして1978年に「ボン」の「メイト(仲間)」という意味を込め、スナック「ボンメイト」をオープン。
 


開店当時のママ!プロのカメラマンが撮影したとのこと


お客さんは30代から70代と幅広く、中には東京から通う人も。また、学生時代「ボン」に通っていたお客さんが大人になり、今でも「ボンメイト」に通ってくれているそうだ。
 


お客さんには女性2人組やカップルも多いそうだ


店内はシックで高級感が漂い、まるで宝石店のよう。しかし、緊張するような感じではなく、どこかアットホームで居心地がいい。
 


ゴージャスだがホッとする居心地のよい空間
 

ブタさんの加湿器&招き猫!かわいすぎる!


すっかりくつろいでしまい忘れていたが、なぜ「ボンメイト」の看板は上下逆さなのだろう?ママに尋ねると意外な答えが!



「ボンメイト」上下逆さの看板のナゾ

1983、4年頃のこと。当時「ボンメイト」は喫茶店として昼もオープンしていたので、「KEY COFFEE」の看板を掲げていた。だが、酔っ払いが看板に激突し、壊れてしまったそうだ。

修理をする時にママが「上下逆さにしたらおもしろいかも」と看板を上下逆さにしたのが始まりだったらしい。その後、お客さんが手伝ってくれ、看板を上下逆さに。

ではなぜ、正面の看板は逆さにしなかったのか?
今から20数年前、ボンメイトの隣にあった美容院が閉店したので、「ボンメイト」と美容院を1つにしたとのこと。当時作ったのが、現存する(上下逆さになっていない)正面の看板だそうだ。ママによると、「あの時の面影を残しておきたい」と思い、残したとのこと。
 


1985年には上下逆さの看板が読売新聞に掲載された


今でもよく「なぜ看板が逆さなのか」と聞かれるそうだ。また、それがきっかけで来店する人もいるという。

皆で楽しく話していると、いつの間にか12時近くに!常連さんが終電を調べてくれ、「早く!」「走って!」と口々に言われ、挨拶もそこそこに店を飛び出し今日も走る松宮。
 


スナックにはめずらしくすべて明朗会計!




取材を終えて

実際に「ボンメイト」の上下逆さになっている看板を間近で見ると、なんだか迫力があり、とっても不思議な気分になった。恵子ママは松宮が食べていたジャーマンポテトを「冷めちゃったでしょう?」と温め直してくれる気遣いの人だった。

また、取材に協力してくれたマスターやお客さんにも感謝したい。「ボンメイト」はスナックだが、美味しい洋食を気軽に食べることができる“深夜の喫茶店”という趣きなので、1人でも入りやすく、オススメ!

今度は店の残りの三大人気メニューであるナポリタンと手羽餃子を食べてみたい!


―終わり―


◆スナックボンメイト
〒221-0822
神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3丁目1-6
TEL:045-481-7835
営業時間:18:00~3:00
定休日:火曜日
 

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  • あそこの看板の真相はずっと気になってました。調査ありがとうございました!

  • 昔から有名でしたよ。>逆さ看板 VOWにも掲載されていたんじゃないかな?

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