ドリンク賭けていざ、勝負！

松宮も帰ろうかと席を立つと、千鳥足でほろ酔い加減の男性が来店！　せっかくなので、お話を伺うことに。
　

ほろ酔いの平川さん

「Silver Rock」に来たきっかけは「酔って辿り着いた」とか！　しかし、“ハンバーグ3個で80円”の張り紙を見て食べ物は安いとわかっていたが、「・・・実はドリンクがものすごく高いのでは？」と警戒していたそうだ。

だがメニューを見たらあまりに安く、「もう見なくていいや」と「メニューの端から頼むようになった」と平川さん。大人買いならぬ、“大人注文”に思わず噴き出してしまう。

と、ここで客層について鎌田さんに伺うと、開店30分前から並ぶ作業着姿のおじさんや愛を語る20代の若者など、アツい地元の人々が多いらしい。また、値段を見て「安い！」と握手をしてくるお客さんもいるとか。・・・鎌田さんの勤務期間である「わずか10日でこのメンツはすごい・・・」と感心する松宮。
　

店が狭くて話しやすく、皆すぐに友達になってしまうとか

生麦の人は気さくでやさしく、作り方がわからないカクテルがあると「親切に教えてくれる」と鎌田さん。
　

2Fはグループ客におすすめ

平川さんの微妙なアクセントの違いに気付き、出身地を尋ねる松宮。すると、「出身地を当てたら1杯おごる」と平川さん。

①九州②方言で語尾に「～ち」と付く③大友宗麟の出身地④かつての豊後・・・とヒントをくれる。考え込む松宮に「湯布院」というビッグヒントが！　「・・・大分？」と自信なさげに答えると、「正解！」と平川さん。
　

心やさしき九州男児に乾杯！

「明日早いから」と帰る平川さんにお礼を告げる。
と、気付いたら4時間が経過！今日も終電に走る松宮。

オーナーを直撃！

・・・翌日の夕方。東横線に乗り、「はま旅Vol.39『白楽編』」や「ノラカフェ」ですっかりお馴染みの白楽駅へ。事前に調べた所在地をもとに「Silver Rock 白楽店」に向かう。
　

駅から徒歩3分ほどで「Silver Rock 白楽店」に到着！
　

ウッディーな店内に入ると…

大柄なオーナー（残念ながらお名前＆写真はNG）が迎えてくれる。

「会社員時代もBarが好きでよく飲んでいた」とオーナー。15年ほど前に転勤で住んだ静岡で店を始め、その後故郷の横浜に戻り、5年ほど前に第一号店の「鶴見店」をオープンしたそうだ。生麦駅前に店をオープンしたのは「たまたま場所が見つかったから」とか。

オーナーが「生麦店」の店長代理・鎌田さんに行った“40分の研修”について伺うと、「忙しい時期だったのでねー（笑）」と答えてくれる。やはり真実だったのか！　と驚く松宮。
　

客層は店舗により違い、「白楽店」は学生が多いそうだ

激安Barをオープンした理由は「Barでたくさん飲んだら会計が大変なことになっていた」という自身の経験から、いいお酒をリーズナブルに出す店をやりたかったそう。

「それにしても“3個80円のハンバーグ”は安すぎでは？」と言うと、「赤字です（笑）」とオーナー。初心者にとって、Barはなんとなく敷居が高い。なので、「ハンバーグをきっかけに一度入ってもらえれば」という思いがあるそうだ。

ほかのメニューもすべて激安だが、経営は大丈夫なのか伺うと、「かろうじてやってます（笑）」とオーナー。

「生麦店」はオープンして7ヶ月ほど。一切宣伝しておらず、「まだこれから」というところもあるが、「除々に口コミでお客さんが増えている」とのことだった！

取材を終えて

「Silver Rock」に行く前は「あまりに安すぎて大丈夫かな」と思ったが、実際に行ってみると、自家製「手羽元」や「ジントニック」が美味しかった！

オーナーは「うちは何も書くことないですよー（笑）」と謙遜しておっしゃっていたが、激安価格には「Barに気軽に来てもらいたい」というオーナーの思いが込められているのだと思う。

また、驚いたのは「Silver Rock」“3店舗すべてオーナーの手作り”ということ！「安さの秘密はない」とのことだったが、抑える所は抑え、あの安さを実現しているのではないか。
　

アメリカンな感じがイカす

気軽に行けて楽しく、しかも安い。これこそ本物だと思った。また行きたい！


―終わり―
　

◆Silver Rock生麦店
住所／横浜市鶴見区鶴見中央4-6-1
営業時間／【月～木】19:00～3:00(L.O.2:30)
　　　　　　　　【金～土】19:00〜5:00(L.O.4:30)
休業日／日曜日