吉田一家はみな強運！

（続き）

吉田夫人は“女の子がほしいんですけど……”“家を買うにはいつがいいでしょう？”と質問を投げかける。夫妻の生年を聞き、方位なども使って鑑定する西谷氏。吉方位に旅行するとよい、などと具体的なアドバイスをして、女の子が2人いると親は幸せですよと笑う。
　

吉方位を探る

「御主人は会社で今どういう立場？」
「一つの事業部の中で責任者をやらせていただいております」

『はまれぽ.com』の立ち上げのときから関わっている吉田編集長。丸顔で愛嬌ある風貌ながら、厳しい締め切りやハチャメチャなライターを抱え、人知れず気苦労もあるに違いない。ご家族のサポートは何より大切である。

しかしながら吉田夫人いわく「ケンカが絶えないですよ」。西谷氏「そりゃB型同士ですもの(笑)。ご主人は誕生日にバラを買っていくタイプではないね。ムードも関係なく大雑把といえば大雑把、こだわらないといえばこだわらない人です」
　

吉田編集長夫妻。やっぱりお似合いの夫婦!?

さらに奥さんの訴えは続く。

「主人のここを直してほしいということを本人に言うのですが、直してくれません」。西谷氏「ある程度は諦めないと。奥さんは理想を追うタイプだから、こうあってほしいというのが特別強いと思います。お店をやったら、自分の気が済むまで、すみからすみまでやるでしょう」

ところで夫婦仲はこれからどうですか？
「離婚の危機は、今のところは大丈夫」とのお言葉。よかったですね吉田編集長。

理想をイメージすれば、それに近づく

2004年暮れに泉区で鑑定オフィスをオープンして、すでにこの地で1万人以上の手相を見てきたという西谷氏。訪れる人の80％が女性。多くは“いつ結婚できますか？”という定番の質問を抱えてやってくる（“いつ離婚できますか？”もあるとか）。

「占いは活用するものです。やたら人の頭を叩いたり、『地獄に堕ちる』などという占い師もいるけれど、あれはないですね。当たればいいというものではありません。占ってもらった後で元気に、明るくなっているようでないとダメです」
　

西谷氏の著作。さまざまな角度から人間の幸福を追求する

頷くことばかり。ところで先生、金運はどうしたらよくなるでしょう？

「意識を変えないと。30万円を大金と思う人はなかなかお金がたまりません。一週間だけでもいいですから、財布に10万円くらい入れて歩けば意識も変わると思います。
大切なのはイメージすること。自分が理想とする状態をありありと想像すれば、だんだんそれに近づいていきますよ」

フトコロ貧しき読者よ、ご参考に。

取材を終えて

占いはおもしろい。当たっても当たらなくてもおもしろい。
当たり外れがすべてなら、占いがここまで人を引きつけることはなかっただろう。占いが興味深いのは、そこに占い師自身の人生への洞察が見られるからである。

占い師の言葉には、彼（彼女）自身の人生経験や体験がにじみ出ている。豊富な人生経験を背景に、的確な未来予測はもちろん、危機回避への具体的な処方箋を書けてこそ、西谷氏のように占術家として高い評価を得ることができるのであろう。

今回は吉田編集長一家にサラシ者になっていただいて恐縮だったが、でもやっぱり楽しかった。西谷氏が「手相家」のみならず「ライフ・コンサルタント」と名乗っているのも、いかに他者の人生に切り込み、幸せの扉を開かせるかということに自身の人生の意義を感じておられるからに違いない。

金運・健康運・仕事運・恋愛運──人は悩み多きものである。ときには占い師の言葉に耳を傾け、勇気を得て一歩を進めるのもいいだろう。


―終わり―


西谷泰人のSUPER手相鑑定
http://www.nishitani-newyork.com/