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うなぎの老舗「横濱八十八」が復活したって本当?

ココがキニナル!

うなぎの老舗「横濱八十八」が復活したそうです。キニナルので取材お願いします。(はまれひで3さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

惜しまれつつ閉店したうなぎの名店「横濱八十八」が、今年春に復活。タレを守った板前さんや関係者の熱意で昔ながらの味が再現された!

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ライター:吉澤 由美子

横濱八十八 吉田町店



吉田町の横濱八十八は、白い暖簾(のれん)と墨痕(ぼっこん)鮮やかな木の看板が印象的な外観。
 


入口上に加賀町警察に許可された第一号の飲食店であることを証したプレートが!


もともと静岡中央銀行だったインテリアを生かす形でしつらえられた内装は、天井が高くレトロモダンで横浜らしい風情がある。
 


高い天井の装飾が、いかにも古きよき横浜らしい趣


入口すぐにある小さな部屋には、「月」という名前がついている。
 


テーブル1つのこじんまりした「月」。左の短冊にカワセミが描かれている


以前の横濱八十八に小説家の山本周五郎が通い詰めた「月」という部屋があった。そこにあったカワセミの絵が入った短冊をここに飾って、その思い出をしのぶ部屋としたそう。

そして奥には銀行らしく、分厚い金庫の扉がある。金庫の中はテーブルが2つ置かれた個室になっており、横濱八十八を愛した画家、柳原良平の絵が飾られていることから、「良平ルーム」と呼ばれている。
 


金庫の奥は良平ルーム。右上は、金庫が開かなくなった時のための緊急扉だそう


さらに、入口から左に進んだ先には、やはり横濱八十八に足しげく通った作家、山口瞳の書が飾られた「瞳ルーム」がある。
  


「今日 無事」という山口瞳の書。テーブルやイスも低く、落ち着ける空間


割烹だけに、うなぎ以外のメニューも一流の素材を使い、細部にまでこだわった仕事がされている。お刺身に使う醤油は、昆布などを入れて煮きり、1ヶ月寝かして味を深めたもの。ポン酢も上質な柑橘を使って手作りしている。

料理長の橋本さんは、「うちはうなぎ屋ですから、うなぎをベースに献立を広げて組み立てています。老舗ということで、お客様のご期待も高い。そういった伝統を背負っていることをいつも心にとめて、お料理はもちろん、サービスもそれにふさわしい上質なものをと考えています」と教えてくれた。

夕方のオープン時間は5時。伺ったのは平日だったが、開店してすぐ、ほとんどの席が埋まるほどの人気。

瞳ルームに座って、お刺身の盛り合わせと鰻重を頼む。出てきたお刺身は、イサキと黒ムツ、マグロのトロという3点盛り(1500円)。ニューサマーオレンジを釜に盛られた黒ムツの下には果汁を寒天で寄せたものが敷かれている。少し取ってお刺身といっしょに食べると、また違う味を楽しめる。
 


高さのある盛り付けに、初夏らしい涼やかな色合いのお刺身盛り合わせ


とろけ具合と香り、旨味の濃さが絶品のトロ。品のいい脂と深い味わいの黒ムツ。濃厚な旨味が後を引く旬のイサキ。合間にいただいたニューサマーオレンジの寒天寄せが口を爽やかにリフレッシュしてくれる。お刺身を堪能した後は、いよいようなぎの登場だ。

一口食べたうなぎは、脂の甘さが辛口のタレで引き立つ独特の美味しさ。甘めのタレも美味しいが、甘さに負けてうなぎの味がごまかされてしまうことが多い。それに比べて、辛口のタレはうなぎの美味しさをダイレクトに伝えてくれる。ふっくらしたうなぎは、皮が気にならないほど柔らかく、香ばしい焼き目も楽しめる焼き加減。
 


品のいい肝吸い(味噌椀に変更可)と、爽やかなお新香がついた鰻重(3500円)


うなぎの本場、静岡生まれの仲居さんも「はじめてここのうなぎを食べた時,それはビックリしました。辛口だからこそ、うなぎのおいしさが引き立つんですね」と教えてくれた。

ツヤツヤのご飯は、品評会で金賞を獲った農家と契約して届けてもらっている。上にかける和歌山産の山椒も緑が濃く爽やかな香り。
 


本日のおすすめ料理。横浜の人は牛肉も好きだからと、牛にもこだわっている


食べた後、しばらく経ってもなんだかずっと口の中が美味しいと感じる、幸せな味だった。



取材を終えて

横濱八十八のうなぎは、これぞ横浜というオリジナリティのある味。10年を経てこの名店が復活し、放生会のような伝統も引き継いでいく。それは横浜が培ってきた文化を守ること。

特に、放生会で食についてきちんと向き合い、うなぎをはじめお店で提供する料理に対して真摯な気持ちを持つことが、老舗の味やサービスを保つための一助になっているように感じた。

次はぜひ、石川町店でおつまみをいくつか取ってお酒を呑んで、シメを小粋にこぶりうな丼で締めたい! 


― 終わり―


うなぎの老舗 横濱八十八 オープン告知サイト
http://yokohamayasohachi.com/
※横濱八十八 facebookページにも、最新の情報があります
 

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  • 町田の八十八行きました。ここは辛いタレがこの店の味なのですね。甘いタレに慣れている為、しょっぱい味(辛い?)としか感じませんでした。醤油に近いタレだと感じ自分の好みではありませんでした。

  • 石川町に八十八が来て、濱新も新店舗を開店。鰻好きにはそろそろ旬を迎えて楽しみな時期を迎えました。反町にも菊家という老舗がありますが、店舗の半分を売却しながらも頑張っていますね。横浜には野田岩もあり・・という事で、本当に鰻の美味しい時期に専門店で食べてもらいたいと思います。

  • 関内・野毛界隈の鰻屋さんも徐々に閉店・廃業していく中、わかなさんや川昌さんが頑張られていましたがそんな時の八十八さんの復活は嬉しいニュースでしたねぇ。鰻に関してはIchiさんと同じ考えです。牛丼屋やスーパーで買うよりもちゃんとした鰻屋さんで食べる。これしかないです!

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