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横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.24 桜木町ぴおシティ商店会で昭和の香りが残る創立時からあるお店めぐり

ココがキニナル!

「ゴールデン文具」の書道教室で書道体験、和菓子屋「もみぢ」で団子を食べ、立呑処「はなみち」でお酒とおつまみを堪能! 歴史と人情を感じ温まった!

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ライター:伊東じゅん

神奈川県指定銘菓のお店



続いて向かったのはこちら。
 


和菓子・大銅鑼焼(おおどらやき)本舗のもみぢ
 

「もみぢ」も、ぴおシティビル創立当時からのお店。本店は野毛にある。本店は1946(昭和21)年秋に和風喫茶として営業を始め、今日のもみぢに至る。
 


美味しそうな団子や大福が並ぶ


饅頭類は前日に準備して朝蒸し、そのほかの朝生(あさなま)類(団子、すあま、大福など)は文字通り朝に作りできたてを店頭に並べている。
 


丁寧にお話を聞かせて下さった、西村茂さん


西村さんは2代目。先代のご夫婦の元職人として働いたのち、同店を引き継いだ。

看板商品はこちら!
 


大銅鑼焼(370円)
 

神奈川県指定銘菓の大銅鑼焼。先代のご夫婦が横浜の名物となる物を作りたい、ということで生み出した。名前の「大銅鑼」は船の「銅鑼」から名づけた。「大」が付いているだけに本当に大きい! 直径は12cmで、丹波の小豆を使った黒餡と、大福豆を使用した白餡の2種類。
 


常連のお客さん


毎週買いに来る、というほどの長年のファンなのだそう。大銅鑼焼の味を伺うと、はちみつが入っていてとてもまろやかな甘さなのだそう。どれもおいしいが、おススメはもちろん大銅鑼焼とあん団子、そしてすあま、とのこと。

1860年代の横浜港の風景が描かれた絵を包装紙として使用しており、横浜で古くから店を営む老舗和菓子店としての横浜愛が感じられる。
 


50年前、持ち主の許可を取って包装紙に
 

ショーケースの中の物全てを買い占めたい衝動に駆られたが、あくまで「1000ぶら」。
涙をのんで、常連のお客さんおススメのあん団子(120円)を購入。
 


おいしそ~! あん団子(120円)


団子に使用している上新粉は山形産。餡は北海道産。甘さも控えめで、食べやすい!! あ~、またお茶が飲みたい!!!

ビルができた当時の話を伺うと、同ビルには170店舗ほど入っていたが、今は30店舗ほどになってしまった。2004(平成16)年、東横線桜木町駅が廃止になり、お客さんの数は野毛で7割、ぴおシティーで5割近くも減少したそうで、少なからずその影響があるだろうと西村さんは言う。

お店の数やお客さんの数は減ったものの、昔からの常連のお客さんが支えてくれているおかげでウチは成り立っている、という朗らかな表情の西村さん。

あたかな味のあん団子120円を使い、残りは408円!

さて、そろそろ夕暮れ。この時間になると行きたくなるのはやっぱり・・・
 


名前を変えても変わらないもの

やっぱり、最後はお酒を呑まなきゃ〆られない!!
 


立飲処、はなみち
 

夕方にもかかわらず人がたくさん
 

しかも安い・・・おつまみほとんど300円以下


ぴおシティビル創立当時は「キンパイ」という店名で営業していたが、3年前にオーナーが変わり、営業形態を変えずそのまま同じ場所で「はなみち」として営業をスタートした、とのこと。昔からの馴染みのお客さんが多く通うのだそう。
夕方5時、目が回るような忙しさのなか、軽快な口調で質問に答えてくださった土橋オーナー。残念ながらお顔出しはNGだった。

残金の408円で飲めるお酒とおつまみがないか伺い、さっそく注文。
 


白鹿の熱燗(200円)、冷奴(200円)


すごい! 400円でこのセットは嬉しい!!
 


う~ん。至福のひととき
 

お店の名前が変わっても、変わらない雰囲気と、変わらないお客さん。昔懐かしい昭和の風景に出会えた時間だった。

お忙しいところ、ありがとうございました!

長く続く店のあたたかさに触れ、ほっこりした気分でほろ酔いになり、残り8円で「1000ぶら」終了!!!
 


取材を終えて



ビルの歴史と共に歩んできたお店を巡って、歴史と人情を感じた。
そこにあり、いつも変わらないもの。横浜の中心で昭和の懐かしさと、人の温かさに出会い、冬と独り身の心の寒さがやわらいだ。

―終わり―

商店会長平出さんのお店ゴールデン文具主催の「第21回 神奈川県代表書家展」「第7回 次代を担う 新進作家展」が2月13日(木)~18日(火)ゴールデンギャラリー、ギャラリー守玄齋(3階)、ギャラリーぴお(6階)で開催されているので、興味がある方はぜひ!

ぴおシティ(桜木町ゴールデンセンター)
住所/横浜市中区桜木町1丁目1

ゴールデン文具(3階)
TEL/045-201-7118
営業時間/10:00~19:30
定休日/毎月第3水曜日

もみぢ(B1)
TEL/045-201-8895
営業時間/10:00~19:30
定休日/ぴおシティに準ずる

立呑処はなみち(B2)
TEL/非公開
営業時間/12:00~20:30 (土曜:12:00~19:30)
定休日/日曜・祝日

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  • 書道の基本は「永」からだと思っていましたが、絵を描くんですね。確かにいきなり字からだと緊張しますよね。絵ならとっつきやすく、楽しみながら習得できそう。伊東さんの馬の絵もなかなか良い出来でしたね。

  • 久しく行ってなかったですけど ゴールデン文具が健在で嬉しいです。篆刻用の石などいろいろ揃っていて、友人の書道展にもずいぶん出かけたものです。ついでに各階をめぐって シルクのお店で買い物するのが楽しみでしたけど、あのお店はどうなったでしょうねぇ?

  • 「はなみち」、「キンパイ」名称変更した理由が上記のとおり、だったんですね。メニューが若干変化してしまったのが残念です。まぐろのすり身の団子や、軟骨酢味噌などが美味しかったです。

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