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ギネス記録を持つ横浜在住のシャボン玉アーティスト「杉山兄弟」について教えて!

ココがキニナル!

世界で初めてシャボン玉ショーをやった(?)、横浜在住の「杉山兄弟」を取材してください。(山下公園のカモメさん)

はまれぽ調査結果!

杉山兄弟は戸塚区在住のシャボン玉アーティスト。ギネス記録も持ち、シャボン玉ショーは大変な歓声に包まれる。

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ライター:松崎 辰彦

心がけているのは「ブームを作らないこと」



現在、こうしたシャボン玉ショーを月に15回ほど開催しているとのこと。それ以上はもう疲れますから、と弘之さんは笑う。

 

無数のシャボン玉が舞う
 

「やはりうれしいのは熱意を持って呼んで下さる方々がおられることです。ある障がい者の施設でショーをお見せしたとき、障がいを持っていた子どもさんの動かない手が動いたとか、あんないい表情は見たことがなかったとか、その子どもさんの親御さんが泣いていたなどという話を伺うと、この仕事をやっていて本当によかったと思います」

 

華麗なシャボン玉に誰もが感動する
 

杉山兄弟の経営は弘之さんが舵取りをしているようだが、シャボン玉という特異な分野で45年もの間人気を保ってきた秘訣を伺うと、興味深い答えが返ってきた。
 
「心がけているのは“ブームを作らないこと”です」
 
どういうことだろう。

 

ブームを作らないようにしている、というが・・・
 

「ブームを作ると、その時は盛り上がっても、時間が経てば飽きられ、忘れられてしまいます。今まで何度か『テレビのコマーシャルに出ませんか』などという誘いがありましたが、断ってきました。人気が過熱する前に抑えてきました。だからこそ45年間、やってこられたのだと思います」
 
なんとも冷静にして賢明、したたかなサバイバル術である。シャボン玉を扱ってはいても、人気が一過性のバブルではいけないのだ。

 

あたかも魔法使いのようにシャボン玉を繰り出す
 

しかし、ひとたびシャボン玉ショーを開催すると、場所や条件によっては1万人もの観衆が集まるというから、その隠れた人気たるや驚くべきものがある。ホールの収容能力の問題もあり、何日か前も数千人の方にお帰りを願うしかなかった、などという話を聞くにつけ、誰もがシャボン玉に包まれるような、無邪気な、童心に帰った喜びを求めているのだと実感させられる。

 

シャボン玉は人をメルヘンの世界に誘う
 

「先日も老人ホームでやりました。お婆ちゃんをシャボン玉の中に入れてあげたら、“棺桶に入る前にシャボン玉に入れられた。長生きはするものだ”と喜んでおられました」
 
誰もが笑顔になるシャボン玉ショー。その対象は0歳から100歳までです、と弘之さんは屈託がない。

 

老若男女誰もがシャボン玉に魅せられる
 

 
 

各地から呼ばれている杉山兄弟


 
子どもたちと接する機会も多い杉山兄弟。最近のいじめなどの風潮は、やはり気になるようだ。
  
「子どもたちにいうんです。君たちのお父さんお母さんにとって一番美しいものは何か。それは君たちの笑顔だ。君たちは、まず生きなさい、ただ生きなさい。その後は自分のやりたいことをやりなさい。いじめられて自殺するなんてことのないように──と」
 
さらに自分の経験も踏まえて強調する。

 

まず生きることが大切
 

「さらにいいます、目標を持ちなさい、と。目標を持てば、いじめにあっても乗り越えられるから。ボクたちのころもいじめがあって、ボクもいじめられて、大きくなったら仕返してやろうと思っていた奴に、大人になったら助けられました(苦笑)。人生そんなものです。やりたいことを持てば、死ぬわけにはいきません」

 

シャボン玉の作り方を教える
 

また大人たちにもいう。
 
「ご両親にもいいます。勉強勉強ではなく、必ず子どもさんが目を輝かせるものがあるから、それを伸ばしてあげて下さい。勉強はあとからついてきますから」
 
太陽電池や燃料電池といったエネルギーでシャボン玉を飛ばす機械も開発中で、子どもたちにとって環境問題を考えてもらう素材になればとのこと。

全国各地から呼ばれている二人は、今日も愛車にバブルマシンとシャボン玉液を詰め込み、人々に夢を届けている。
 
 
 

取材を終えて



「シャボン玉ショー」を拝見したのは初めてだったが、いやはやこれほどまでに美しく、楽しいとは。あまりに幻想的で、別世界に入り込んだようだった。

 

 

会場は幻想的な雰囲気に包まれる
 

弘之さんは語る。 
「シャボン玉は一瞬、でもボクたちはこの一瞬を大切にします。シャボン玉は45秒の命だけど、その45秒をいかに美しく見せるかです。人生も同じこと。子どもたちにも、人間の寿命は80年、その中でいかに美しく輝くかを考えなさいといっています」

輝行さんは微笑(ほほえ)む。 
「ボクのモットーは“三つのC”です。チャレンジ(challenge)とチャンス(chance)とチェンジ(change)です。この三つのCを繰り返すことです。ものごとがうまくいかなくても、何かをチェンジすればチャンスもきます。そしてチャレンジすればいいのです。そうやって進んだ結果、現在のボクたちのような、人を笑顔にできる仕事につけたのだと思います」

 

世界有数のシャボン玉アーティスト 杉山兄弟
 

かつて前例のなかった道を切り拓き、人々を夢の世界に導いている杉山兄弟。その言葉はシャボン玉とは違って、たしかな重みがあった。


─終わり─

杉山兄弟の動画はこちらから
(YouTubeへリンクします※音声が流れますのでご注意ください)

取材協力
杉山プロモーション
http://www.geocities.jp/sugiyamasavon/index.html

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