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観光で来た外国人は横浜のどこが一番好き?

ココがキニナル!

横浜を観光で訪れている外国人の方に、どういうところが魅力で横浜に来てくれたのか、みなとみらいや山下公園などで街頭インタビューお願いいたします(タッカーさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

カップヌードルミュージアムや新横浜のラーメン博物館など、横浜にしかない日本食関連の施設が人気。横浜港周辺の名所の散策を楽しむ人たちも多い。

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ライター:小方 サダオ

新横浜ラーメン博物館にお話を伺う



街頭インタビュー内で人気スポットにあがった「新横浜ラーメン博物館」。そこで現地を訪れてみた。営業戦略事業部の八巻(やまき)さんによると、最近外国人が多く入場するようになった、とのことで、そのいきさつに関して伺った。
 


新横浜のラーメン博物館


「私たちは2000(平成12)年に、インバウンドマーケティング(ユーザー主導型のマーケティング)による広告のために台湾などアジア各国を巡りました。それが効果を上げて、同年が約4000人だったのが、2003(平成15)年が約2万人、2008(平成20)年が約10万人とその後もほぼ右肩上がりに増えていきました」
 


各言語によるパンフレット
 

館内には世界各地のラーメン事情に関する展示がある
 

フランスのラーメン店「ひぐま」は行列ができるほどの人気だという


「まずはアジア系の海外のお客様が増え始めました。そしてヨーロッパのお客様も年々増えていますが、それはフェイスブックなどのSNSの普及のおかげで、口コミだけで増えているのです」
 


口コミで人気を集めたという、ドイツのラーメン店「無垢ツヴァイテ」


「また日本のラーメンは世界各国で人気があるのですが、これをアピールするために、当館では『現地の日本ラーメン店』を期間限定でオープンする企画を行っています。フランスの『NARUMI-IPPUDO』やドイツの『無垢ツヴァイテ』がオープンしています」
 


ドイツの有名週刊誌・デア・シュピーゲルで紹介される「無垢ツヴァイテ」

 
「外国人観光客の方たちには『ここに来れば何かおいしいラーメンが食べられそう』と思っていただいているようです」とのこと。
 


館内では古き良き昭和の町並みが再現されている
 

この街並みに感動して写真を撮る外国人が多いという


どのような観光客が多いのか、について伺うと「年間約15万人の外国人観光客が来場されますが、バスによるツアー客と個人客で割合は半々に分かれます。台湾やインドネシアなどのアジア系の方が多いです。また米軍関係者も、休日に家族と共に訪れる方が多いです」とのこと。
 


駄菓子屋・夕焼け商店
 

従業員はスタッフというより昭和の街に住む住人といった印象だ


外国人客の珍しい特徴について伺うと「インドネシアなどはイスラム教圏のため、豚肉が食べられない方が多いです。ベジタリアンラーメンを出しているお店など、自分たちに合ったお店を選びます」
 


大道芸に見入る来館者たち


「また台湾のツアー会社は『食事時間はラーメン博物館で』といった形で10数年前から観光ルートに組み込んでくれています」とのこと。

ここでちょうど台湾の団体ツアーを発見。ツアーガイドの鐘(しょう)さんにお話を伺った。
 


台湾の団体ツアーの人達


台湾人の好みについては「基本的に台湾人は薄口を好み、濃すぎるのは健康によくないと避ける人が多いです。しかしここではいろいろと試せるので、濃い味の良さを再発見する人もいます」
 


ツアーの旗を掲げたツアーガイドの鐘さん
 

ドイツのラーメン店「無垢ツヴァイテ」
 

フランスのラーメン店・NARUMI-IPPUDO




カップヌードルミュージアムにお話を伺う



つづいて街頭インタビュー中に名前があがった、カップヌードルミュージアムを訪れた。
 


みなとみらいにあるカップヌードルミュージアム
 

カップヌードルミュージアムの入り口
 

チキンラーメンのマスコット・ひよこちゃん


統括マネージャーの和田さんに、カップヌードルミュージアムを訪れる外国人観光客についてお話を伺った。
「1999(平成11)年、大阪府池田市にインスタントラーメン発明記念館が誕生しました。そして2011(平成23)年9月、多彩な文化を受け入れてきた歴史を持つ国際都市横浜から世界に発信しようと、当館がオープンいたしました。当館にはインスタントラーメンの歴史だけでなく、インスタントラーメンの開発を通じて、発明・発見することの素晴らしさを子どもたちに伝えようという趣旨があります」
 


発想力をイメージさせる展示
 

カップヌードルの絵を触ると発明の元になったイメージ映像が現れる
 

麺のオブジェの作り出す影にいろんな文字が隠されている
 

色んな角度から見ることが発明につながることを表現した展示


つづいて外国人入場者について伺った。
「当館では年間100万人の来場者があります。そのうちの約6%が外国人です。3年前のオープン当初は約2%でしたが、年々増えてきています。国籍としましては、中国、台湾、韓国が多いです。欧米人は円安の為替レートの影響でしょうか、1年ほど前から増えてきています。今後はビザ免除の関係で東南アジア系のお客様が増えそうです」
 


英語、中国語、韓国語で書かれた館内表示


「パンフレットも、日本語、英語、韓国語、中国語などを用意しています」と和田さん。

ここで、外国で販売している「カップヌードル」の特徴について伺った。
「現在カップヌードルは世界ブランドとして80以上の国と地域で販売されています。日清食品ではその国についてマーケティングし、地域に合ったものを製造しています。例えばフィリピンですと、1日5回食事をとる習慣がありますので、量の少ない小さいサイズのものが主流です」
 


海外のカップヌードルの展示コーナー
 

写真中央が小さいサイズのカップヌードル


「アジアではチキンベースの薄味や海鮮系の味が好まれます」という。
 


インスタントラーメン ヒストリーキューブ
 

世界各国のメーカーの商品が並ぶ


「WINA(世界ラーメン協会)発表によると、2013(平成25)年に世界で消費されたインスタントラーメンは、約1056億食です。国別では、中国・インドネシアなど、アジア8ヶ国がベスト10に入ります」
 


インスタントラーメンの世界の年間消費量
 

世界の年間消費量は中国がトップだ
 

人気のマイカップヌードルファクトリー
 

熱心に工程を見入る外国人客
 

様々な具材から選んでオリジナルのカップヌードルを作る


和田さんによると、来館者の約7割がカップヌードルミュージアムを主目的にみなとみらいに来たのでは、とのこと。するとこの場所を訪れるためにみなとみらいに来た、と言う外国人の割合も多いのかもしれない。カップヌードルミュージアムは今、横浜観光の目玉になっていると言ってもよいだろう。



取材を終えて



横浜は、東京とくらべると、外国人旅行者の目的地として魅力的な場所の少ない街なのかもしれない。
しかし横浜発祥のものが多く外国文化を取り入れてきたこの町は、外国人観光客をひきつける雰囲気を持っているといえよう。そんな横浜は、色んなことができるという東京と比べて、外国人にとって居心地の良い雰囲気を持つ街を目指す方向性が向いている気がした。


―終わり―
 

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  • 横浜は「ついで」の観光地となってしまっているのですね。自分が同じ立場なら、東京行くついでに時間があれば行こうかな…程度にしか思わないかも。日本人の”英語が話せない問題”も大きいですね。私も話せませんが、明らかに戸惑っている人を見かけたら紙とペン、身振り手振りでなんとか伝えます。横浜に来てよかったと思ってもらえるような街になればいいなぁ。

  • ここには出てこなかったですけど、三溪園も外国人が好むところだと思います。日本人にとってはなんてことない庭園でも、ああいうものが外国人が日本での観光に求めてるものなので。

  • 確かに見るとこはベイエリアに限られるけど、狭い範囲にあれだけ観光地が集中してる都市は他に思い当たらない。東京は圧倒的にすごいけど、観光地は点在って感じ。色々ありながらコンパクトに日帰りで楽しめる観光地っていうのも強みだと思う。

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