米軍施設のある相模原市、騒音問題の現状は?
ココがキニナル!
相模原市は市内だけでなく、近隣の座間市や厚木市にも米軍施設があるけど、航空機などによる騒音対策はどうなっているの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
市内5ヶ所で騒音を測定し、国や米軍に対する要望を資料にしており、要望の結果、2017年までに厚木基地の空母艦載機が移駐予定。市民は不満多数
ライター:はまれぽ編集部
行政の「壁」
であれば、とキャンプ座間のヘリポートに近い相模原市南区の磯部地区で聞き込みを行った。
水色の塗りつぶしがキャンプ座間のヘリポート周辺
先述した2015年度の苦情件数665件のうち、磯部地区からの苦情は50件。そのうち、50件すべてがヘリコプター関係という立地だ。
同地区周辺に住む20代女性は「今の時期はエアコンをつけているので窓を閉めているからまだいいが、春や秋などエアコンをつけずに窓を開けている時期は最悪。『バリバリ』と低く響く音が続き、子どもが泣きながら目を覚ます」と訴える。
普段は閑静な住宅街
また、別の30代男性は「座間市は家の防音工事を行う際の助成や、騒音がひどくてテレビの音が聞こえないということでNHK受信料の補助が適用されるのに、相模原市は対象外。近隣エリアだというのに、あまりにも不公平」と行政への改善を求めていた。
通り1本違うだけで行政の対応が違う
これについて相模原市の柏木主任は「厳密にいえば相模原市は防音工事対象外のエリアがあるということ。ただ、NHKの受信料に関しては当市が対象となっている地域は一切ない」という。
防音工事の助成対象エリア(相模原市HPより)
柏木主任は「要望などは現在も行っているが、騒音測定の結果や市民の声を基に、さらに強く国に働きかけて市民の不公平感解消に努める」としている。
また相模原市や神奈川県と基地周辺各市などで構成する「神奈川県基地関係県市連絡協議会」では、前述のデータなどを利用して国や米軍に要請を実施。成果として、2017年末をめどに、厚木基地の空母艦載機の大半を山口県の岩国基地に移駐させる日米合意を取り付けている。
横須賀港に入港する米海軍の航空母艦「ロナルド・レーガン」号
(フリー素材より)
柏木主任は「本来は2014(平成26)年に移駐されるはずだったという経緯もある。移駐が実現したからといって騒音がゼロになるとは限らないが、軽減されることは予想される。(移駐が)確実に、早期に実現するよう、働きかけていきたい」と話した。
取材を終えて
セミの鳴き声ほどの音が年間6000回、車のクラクションが200回以上、しかも継続的に鳴り響いていて、近隣の自治体と生活の補助に差があるというのであれば、当然納得できる話ではないだろう。
一方で、市民の声が全く届いていないというわけでもない。
当面は2017年の厚木基地の艦載機移駐がめどになるだろうが、早期かつ確実に実現し、市民の不平等も解決できるよう、行政の手腕に期待したい。
―終わり―
akumakunさん
2016年01月17日 18時10分
防音工事はしたけれど、効果ないね。カタチだけの防音工事。あんな低空で何機も連なって飛行していたら窓だけ防音にした程度じゃ何も解決にならない
Nipさん
2016年01月16日 17時05分
基地があれば騒音があるわけではないです。騒音源がそこにあるかどうかです。
福三さん
2016年01月15日 02時02分
現行のF/A-18E/Fスーパーホーネットは隣で話が出来ないほど爆音!!防音工事してもスーパーホーネットになってから効果は薄くなっているのではないでしょうか?音量、振動ともに最低最悪です。