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平戸桜木沿いに突如現れる屋上の謎のドームの正体は?

ココがキニナル!

井土ヶ谷の平戸桜木通りの大きな交差点付近に天体観測ドームみたいな物がチラッと見えたのですが、実際あれは何なのか…取材お願いします(三葉虫 幼虫太郎)

はまれぽ調査結果!

屋上の大きなドームは、130年以上の歴史が詰まった横浜商業高校の「丸天井」。小さな交差点の傍の小さなドームは取材不可だった

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ライター:紀あさ

ドーム屋根にいざ


 

 

この部分に吹き抜け階段があり、その頂上がドーム型だ
 

カメラを持って校舎内を歩いていると、Y校の生徒たちはみんなとても礼儀正しく、初めて出会う筆者たちにも挨拶をしてくれる。小関先生がそのうちのふたりに声を掛けてくれた。

「このドーム、なんて呼ぶか知ってる?」
 


「知りません」
 

校舎落成記念の像とともに見上げたが、現在の生徒には「丸天井」の名は伝わっていないようだった。
 


らせん階段を上る
 

ぐるぐると
 

だんだんドームが
 

近づく・・・
 

ドームの上までは階段がないが、屋上に出ると外からドームが見られるという。普段は屋上への立ち入りは禁止だそうだが、先生が屋上への扉を開けてくれた。
 


らせん階段を全て上った先のドアをあけると・・・

 

屋上に出てドーム型屋根が間近に!

 
至近距離で見比べてみよう。
 


旧校舎のドーム
 

現校舎のドーム
 

前校舎のドームとよく似ているが、同じものなのだろうか。

最後に、小関先生が事務長に頼んで、図面を見せてくれた。
 


現在の校舎の竣工図
 

200分の1の面率面図
 

「縮尺が200分の1なので、定規を当てて計算をすると、ドームの高さはおよそ4.4メートルです。でも不思議なのは、ドームの下までの数値は細かく書かれているのですが、ドーム自体の設計図がないんです」と事務長。

もしかして、旧校舎のドームをそのまま移築したのかもしれないという歴史ロマンの可能性が話題にのぼってきた。

それはすごい・・・!! と、ワクワクし始めた筆者たちだったが、「建替えのころにいた教員に聞いたところ、現校舎の方が、ドームが若干大きいと思うとのことで、違うもののようです」と小関先生。

・・・残念・・・!

だとしても、幾多の時代を超えて、Y校はここにある。
 


1945年の横浜大空襲では校舎に命中した焼夷弾を生徒の奮闘で消し止めたことも
 

今ここで見上げるドームに映るものは、星々ではなく、学び舎で過ごしたキラキラと輝いていた時間なのかもしれない。



取材を終えて



今回は取材で入らせて頂いたY校だが、年に一度のY校祭の時であれば、学生でなくても校内に入ることができるそうだ。2016年は10月29日、30日を予定。
屋上に出ることはできないが、実際にドームを校舎の中から見上げてみたいという方は、Y校祭の折にY校へ。

私的な話だが、ちょうどこの原稿を書き上げた翌日に、偶然ミヒャエル・エンデの『モモ』を読みかえした。
「時間」が描かれたこの物語の中で「時間の生まれる場所」は大きな丸天井の下だった。
丸天井の下で時間の花が咲いては消えていく叙述を追いながら、Y校の丸天井を想った。


横浜市立横浜商業高等学校
住所/横浜市南区南太田2-30-1
TEL:045-713-2323

―終わり―
 

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  • Y校の前校舎で学んでいた者です。あのドームはよく見ると大きな穴が開いていて戦時中の弾の痕だそう。あの中にとかはあまり行きたくないというのが当時の印象。なぜかというと当時はうわさ話も多く、1階の教室の教壇の下に入り口があって地下室になっていて、戦時中の霊安室だと言う噂がありました。その教室の近くのゴミ焼却炉の煙突が妙に高くて、その焼却炉の中のカタチがやたらと奥行きのある形状だったので火葬場として使っていたという話も。この辺も調べてみたら面白いですね。

  • Y校でそろばんの試験受けたなー、昔。
    あの丸いのは先の針みたいなのが避雷針だったんじゃなかったかなー?

  • 母がOGだったので知ってはいたが、中は見たことがなったので、面白い螺旋階段も確認できて良かった。

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