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戸塚区の山谷交差点から延びる桜木東戸塚線が開通しない理由とは?

ココがキニナル!

平戸桜木道路と国道1号線がぶつかる山谷、もう何十年も前にトンネルが掘られていると思いますが今どうなっているのでしょうか。(bubukaさん/はなっこさん/boyoさん)

はまれぽ調査結果!

桜木東戸塚線の平戸地区は、トンネルなどの築造が必要になり、高額な事業費が必要のため、現在進め方を調整中。2025年度めどに完成を予定している。

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ライター:小方 サダオ

周辺住民の語る“桜木東戸塚線平戸地区”について(つづき)

次に平戸地区の出口予定地に向かってみた。
 


入口の山谷交差点(青矢印)と出口の環状2号線(緑矢印)の交差点(Googlemapより)

 
環状2号線沿いの名瀬方面からの合流地点には、建設現場があり、トンネルの入り口になると思われるコンクリートの斜面が露出していた。

桜木東戸塚線を名瀬方面から来た車は、現在はこの地点で直進できず、左右に延びる環状2号線に合流するしかない。

 

桜木東戸塚線の名瀬方面から突き当りになる工事現場


桜木東戸塚線平戸地区の工事現場


山肌がコンクリートで固められている


桜木東戸塚線と合流するあたり


環状2号線の桜木東戸塚線と合流する手前あたり


環状2号線

 
そして来た道を戻り、山谷交差点に着くと交差点は渋滞になっていた。

「このあたりの国道1号線は渋滞する時がある」という前出のコメントのように、山谷交差点には平戸桜木道路から国道1号線に合流するための車の列ができている。
 


山谷交差点付近に出来た平戸桜木道路側の車の列


国道1号線が渋滞のため先に進めず、平戸桜木道路の車の列は解消されにくい


交差点付近では割り込みをする車も見られる

 
もし”平戸地区”の区間が開通すれば、少なくとも東戸塚駅方面へと向かう車は桜木東戸塚線を利用するため、このあたりの国道1号線の渋滞は緩和するかもしれない。

この現状を見ると、当区間の開通は必要性があるもののように思えた。



事業の進歩について



最後に横浜市道路局建設課長の五十嵐中也(いがらし・なかや)さんに事業の進捗について伺うと「桜木東戸塚線(平戸地区)は、国道1号線と環状2号線を結ぶ延長670メートルの路線で、そのうち410メートル(61%)がトンネル構造となっています。国道1号線の渋滞対策や周辺地域の交通安全の向上を図る整備効果の高い路線と考えています」

「2015(平成27)年度末時点では、これまでにかかった事業費は約55億円、今後必要となる事業費は約72億円と推定しています」と話してくれた。
 


中区方面から流れてくる桜木東戸塚線の交通

 
「道路局としては、工事完了が近い事業進捗率の高い路線に予算を集中させて、整備を進めています。そのため、トンネルなどの大型構造物をつくる必要がある桜木東戸塚線の平戸地区は、一時期に高額な事業費が発生するため、当面、事業の進め方を調整しています」という。

事業進捗率の高い路線については、「戸塚区で言うと、環状3号線(戸塚周辺地区)、桂町戸塚遠藤線(上倉田戸塚地区)、横浜藤沢線(上永谷舞岡地区)などがあります」と答えてくれた。

また「現状は、2011(平成23)年ごろから用地取得が進んでいない状況ですが、2025年ごろまでに完成させたいと考えています。事業は継続中で、現在も関係地権者様と話し合いを行っています」とのこと。
 


平戸地区の区間については当面事業の進め方を調整中だという

 
「果樹園が市街化調整区域で市の農業振興地域のため、開発工事が止まっているのではないか」という点については「当地区は農業振興地域にあたりますが、農業振興地域制度というのは、道路整備を規制するようなものではありません。したがって、当該路線についての進捗は調整していますが、今後、順次事業を推進していきたいと考えていますので、ご理解いただきたいと思います」と答えてくれた。
 


農業振興地域制度により道路整備が規制されることはないという

 
前出の「約50年前からあった桜木東戸塚線が山谷交差点から名瀬のほうへとつながる話」に関して伺うと「現在の桜木東戸塚線は、1966(昭和41)年当時、中区花咲町から戸塚区岡津町までを結ぶ桜木岡津線という路線名で都市計画決定しました。その後、1972(昭和47)年に桜木岡津線の戸塚区名瀬町から戸塚区岡津町までの区間が現在の権太坂和泉線に編入し、残りの区間を桜木岡津線から桜木東戸塚線という名称に変更しました」という。



取材を終えて



環境創造局の担当者に伺うと「東戸塚駅ができる前のことになりますが、『平戸果樹の里』は、以前は数軒の梨農家があり、市街化区域で税金が高かったため、税金の負担の少ない市街化調整区域に変更しました。市街化区域の中に市街化調整区域がうまれたのは全国でも珍しいケースです」という。

都市化が進み、市街化調整区域から市街化区域になる場合は多いようだが、当区間にある果樹園の場所は、市街化区域から市街化調整区域へ変更された地域。そういった場所は珍しいようだ。

事業の完成もキニナルが、この事業が貴重な「平戸果樹の里」の農地に影響があるのか、今後も注目していきたい。
 


山の上の果樹園に影響しないように道路は出来るのだろうか

 

―終わり―
 

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  • 2021年度からトンネル工事を開始すると建通新聞で報じられました。トンネルは環状2号に接続する第1トンネル(延長約250m)と国道1号側の第2トンネル(延長約160m) の2本整備されますが、第2トンネルから着工するそうです。

  • 桜木東戸塚線は全区間開通すれはMM21から桜木町・野毛方面~首都高狩場線、保土ヶ谷バイパス~環状2号線~国道1号~横浜新道を経由して権太坂和泉線に至り環状4号に至る横浜市域全体の交通整合の上でも極めて重要な都市計画道路だと思う。これにより市域東西がネットワークとして結ばれ多くの幹線道路とネットワーク化できるので車両圧の激しい国道1号や横浜新道の渋滞圧解消に繋げられると思う。横浜市の過去10年の都市計画道路整備は止まってしまったといっても過言でないくらい進捗が芳しくないと思う。横浜市域も南部各区の人口減が言われはじめたが、都市計画が遅れたエリアから人口減や高齢化が進行している傾向も否めないと思う。横浜市はしっかり直視して国や県への助成を仰ぎ次世代に禍根を残さない交通ネットワークを整備すべきと思う。

  • 少し迂回すれば良いと考える人もいるかもしれませんが、横浜市は、道路だけでなく鉄道に関してもネットワークをマネジメントできていないと思う。都市計画は良いのに、ネットワーク完成後の利便性・土地利用価値の向上に目を向けた実施が伴ってなく、投資価値が過少に評価されていると感じる。

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