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南区中村橋交差点に英字の標識があるのはなぜ?

南区中村橋交差点に英字の標識があるのはなぜ?

ココがキニナル!

国道16号南区中村橋交差点の上り車線信号機に「RIGHT.ONLY」と英語で書かれた標識があります。どういう経緯で英語の標識が設置されたの? そもそも英語の標識は法律上有効なの?(横濱マリーさん)

はまれぽ調査結果!

「根岸住宅地区」と在日米軍横須賀基地を結ぶ道路上の「右折専用」信号の標識。戦後占領軍が設置したものと思われる

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ライター:小方 サダオ

米軍住宅に隣接する山元町の人たちは何を語るのか


 
最後に米軍住宅の近くに位置する山元町に住む人たちを中心に話を伺った。
 


米軍住宅(青枠)の近くに位置する山元町(緑枠)
 

米軍住宅には海軍関連の施設が併設されている
 

米軍施設のゲート
 

米軍住宅にある消防署
 

横須賀海軍関連のポリスの車両が停まっている

 
山元町にある商店街の、あるお店の店主に伺うと「戦後間もなくは事故が多かったです。布団屋さんに戦車が突っ込んだことがありました。また本当の事故なのか”故意に”との噂もあるのですが、あるお店の店主の祖父はジープに轢かれて亡くなったのです」と話す。
 


山元町にある商店街
 

ジープに住民が轢かれる事故(?)があったという

 
商店街内にあるアメリカンテイストの店の店主は「子どものころ、米軍住宅の近くで爆竹でイタズラをしたら敷地内の芝に火がついてしまい、駆け付けたMPに捕まり、施設内の檻に入れられたことがありました。その後、説教をされて帰されたのです。このあたりは米軍関係者も日本人も双方の家が隣り合っていて、日本と外国の境目があいまいなのです。ですから一帯は米軍の施設内という雰囲気がありました」という。
 


カフェ「ホット・ポット」

 
続いて運送関連の仕事をしていたYさんに米軍関係者の事故について伺うと約30年前、私が犬を散歩させていた時、道路に飛び出した犬を近所の住む外国人の運転する車が、轢いてしまったのです。MPと通訳代わりの施設内の日本人従業員と日本の警察も来ました」
 


Yさんの犬が車に轢かれたあたり

 
「また1954(昭和29)年ころのこと、私が友達5・6人と道路を歩いていると後ろで『キー』という自転車のブレーキ音が聞こえました。振り返ると道路の端を走っていたおじさんの乗った自転車が、後ろから来た軍用トラックに轢かれる瞬間を見てしまったのです。運転手が降りてきて、その後MPが到着し何か話をしていました。当時道路には信号も歩道もなく、通行には危険な道路でした」。
 


軍用トラックが自転車を轢いた場所

 
また山元町を東に進み、本牧の近くの不動産店の店主に伺うと「1977(昭和52)年ごろ、米軍関係者と思われる外国人が乗ったピックアップトラック(小型のトラック)がおばあさんと接触する事故がありました。被害者は救急車で病院に運ばれた後だったようですが、MPの車が二台来て、MPは加害者から話を聞いたり計測をしたりと現場検証をしていました。その間日本の警察は周りの交通整理をしているだけでした」
 


外国人のトラックが事故を起こした場所

 
「仲間内では『米軍の車には近寄るな』といわれていました。酔っ払い運転が多いからです。また日本人同士だと進路を譲り合う精神やマナーがありますが、アメリカ人にはそのようなものはなく、自分が先に行こうと突っ込んできます。また事故が起こっても軍が守ってくれる、という安心感もあるようです」とのことだった。
 
米軍関係者との交通事故について、地元住民への取材を行った。地元住民からは、被害にあうこともあるものの「米軍住宅ができたことで道路舗装などが早く進んだ」、「軍の関係者が住民の経営する店の顧客になっていた」など、米軍施設が近隣にあることで恩恵を受けたという話も多く聞かれた。
 
 
現米軍とともに事故処理にあたった日本人警官「MPライダー」・・・キニナル続きは次のページ≫