弘明寺道の名坂にさしかかる
　

さて、急坂気分から再び弘明寺道気分に切り替えて歩きだす
　

マンションの間を抜けると遠くにランドマークタワー（電柱左）も見えてきて
　

右に急坂
　

左に夏の終わりの静かなプールを見降したりと尾根道を感じながら進んでいくと
　

「餅井坂」にさしかかる。左手には餅井坂公園があり子どもたちの遊ぶ声
　

先ほどの急坂あたりから道幅も幾分狭くなり旧街道感を増して眺める絶景は
　

なかなかどうして現代的な仕立てとなっているが
　

往時は高い建物も埋立地もなかったろうし海が見渡せたりもしたのかな
　

などと過去に想いを馳せながら坂を下っていくと
　

坂の下に「鎌倉街道の餅井坂」の案内と道標あり
　

風雨に洗われた道標は刻まれた文字が判読不能であり残念無念、と思いかけたが
　

少し離れた案内板にばっちり説明が書かれていて安心
　

案内板の文字を合成してみるとこんな感じで
　

背面である「みなミ　かまくら道」の反対側にはこんな感じで弘明寺道とあるようだ

「みなミ」の反対側が「北」ではなく「水上」「水下」となっているということは、以前はこのあたりに川が流れていたのかなと、1932（昭和7）年の「模範大横浜市全図再販」を見てみると、おおよそ下のような川の流れが確認できた。

川上に戸塚、川下に弘明寺という案内は旅人には方角よりもわかりやすそうだ

なるほど道標の前の敷石道は川を埋めたり暗渠にした遊歩道にもよく見られる雰囲気なので、ここがそのまま小川だったのかもしれない。


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