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ココがキニナル!

保土ヶ谷区の佐藤製菓は、「ミルクせんべい」を初めて作ったと聞いたことが。35年位前の話ですが割れせんべいも販売してくれました。今でいうアウトレット品ですよね。今でもやっている?(ヤングさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「ミルクせんべい」の元祖である佐藤製菓では、今でも「割れせんべい」を販売中。同社は約20年前に兄弟で分社化、その一方である花丸本舗に取材した

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2014年11月20日

ライター:河野 哲弥

今では3社しか製造していない「ミルクせんべい」

「せっかく祖父が考案したのに、このまま忘れられてしまいたくない」

そんな想いから家業を継ぐ決意をしたのは、「ミルクせんべい」の製造・販売を手がける「花丸本舗(保土ケ谷区・従業員数3人・資本金1000万円)」の佐藤白砂(さとう・しらさ)さん。まだ26歳という若さでありながら、製造管理から営業まで、同社の実務を一手に担っているという。
 


「ソースせんべい」としてもおなじみの同商品
 

取材に応じてくれた佐藤さん


実は、リサーチの段階で「ミルクせんべい(一部表記ソースせんべい)」の製造元を調べてみたところ、投稿にあった「佐藤製菓」、そこから分社化して設立された「花丸本舗」、東京都足立区に本社を置く「五十鈴製菓」の3社が確認できた。

当初は「佐藤製菓」を追う予定だったが、創業者の孫にあたる女性の「熱き想い」にも触れてみたい。ここは急きょ「花丸本舗」に、取材を申し込むことにした。



まさに手作り、昭和の香りが漂う製造現場

佐藤さんによれば、日本で最初に「ミルクせんべい」を考案したのは、彼女の祖父にあたる三治(さんじ)さんなのだとか。戦後の食糧難のなか、「子どもたちに、何か栄養のあるものを」という想いから、1948(昭和23)年に「佐藤商店」を設立。主に小麦粉と脱脂粉乳を原材料とする薄焼きせんべいの製造を開始した。
 


昔と変わらない製造方法を守る、「花丸本舗」内部の様子
 

「ミルクせんべい」が次々と生まれてくる


この商品。花のような丸い形をしていることから、もともとは「花丸せんべい」と名付けられていたらしい。佐藤さんの父親にあたる同社取締役の登志郎(としろう)さんによれば、オート三輪で配達をしていたときなどに、「あっ、花丸屋さんが来た」などと声をかけられたそうだ。
 


フワフワした感触も、花を連想させる


機械があれば造ることができる「花丸せんべい」は、小規模の家内工業に向いていたため、100社以上の同業者を生んだ。また、加工食品の製造過程で余った魚介類などを混ぜた類似商品なども、続々と誕生していった。

「我々はメーカーというよりも、家庭単位の町工場といった感じだったんです」。当時の様子を振り返りながら、登志郎さんは続ける。こうした町工場は、資本があまりかからず起業がしやすい一方で、体力面がネック。やがて、高度成長により大手の製菓メーカーが台頭してくると、幾多の同業者は時代の波に飲まれていったらしい。現在では3社を残し、すべて廃業に至っているとのこと。
 


袋詰めや出荷もすべて手作業で行う同社


一方、「佐藤商店」は1962(昭和37)年、社名を「有限会社佐藤製菓」に変更し、組織化することで大手資本に対抗しようとした。その後1982(昭和57)年には、三治さんに代わり、登志郎さんの兄にあたる昇一郎(しょういちろう)さんが取締役に就任。この「佐藤製菓」は、そのまま今に至る。

登志郎さんが独立を決意したのは、比較的最近となる1995(平成7)年のこと。創業時から親しまれていた商品名を採用し、「株式会社花丸本舗」を設立した。これが、今回取材にうかがった同社となる。
 


半世紀以上の歴史が詰まった看板


現在ではここで、1日に13万から15万枚の「ミルクせんべい」が製造されているという。1時間当たりにすると約1万枚、これを、日曜日以外はほぼ12時間焼き続けているというから驚きだ。佐藤さんは子どものころから、「毎日4時半起きで頑張っていた両親の背中を見て育った」と話す。

「横浜発祥ともいえるこのお菓子を、何とか日本中に広めていきたい。祖父や両親の苦労をムダにしたくない」

佐藤さんにそんな想いが芽生えたのは、大学を卒業し、就職活動中のことだったという。
今度は、話の軸を、若き後継者へ移していってみよう。
 
 

 

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