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173年ぶりの金環日食を横浜で見よう!

ココがキニナル!

金環日食が話題ですね!今回、横浜市や川崎市では金環日食が観察できる最高の場所だという話を聞きましたが、何時ごろはじまって、どんな風に観察したらいいのか知りたいです。(susumuさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

173年ぶりの金環日食は、朝7:30頃からおよそ5分間の天体ショー。6~9時には部分日食の観測も可能。観察する際は、日食グラスが必須です!

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ライター:吉田 忍

5月21日の朝、173年ぶりの金環日食が神奈川県全域で観測できる。6時18分あたりに太陽の右上が徐々に欠けはじめ、金環日食の状態になるのは7時30分過ぎ。方角はほぼ真東、高度は約35°の空。7時34分頃にはほぼ真円のリングを観察でき、全体で約5分間程度、金環日食の状態が続く。

その後、太陽の右下に月が抜けていって、日食が終了するのは9時過ぎ。

それぞれの時間は場所によって微妙に違うので、観察したい場所の正確な時間をチェックしておこう。

※全国市町村別金環食・部分日食観測ガイドでは、「各地の見え方」というコンテンツ内で、横浜市各区の金環日食開始終了の時刻が秒数まで予想されている。
http://www.annulareclipse2012.com/

さらに、今回の金環日食は、横浜市の港北区、旭区、緑区、瀬谷区、都筑区、そして川崎市の中原区と高津区を中心食線(日食帯の中心線)が通る。これは、その線上の場所からであれば真円のリングが観測できるという、またとないチャンス。

首都圏で次に金環日食が見られるのは、2762年8月12日のこと。そこで、世紀の大天体ショーをより楽しむために、ズーラシアで行われたワークショップで勉強してきた。
 


教えてくださったサイエンスライターの山本威一郎先生
 

日食観測学習連絡会の
古川三千代先生は、横浜市立都岡中学校の校長先生でもある


ズーラシアは、今回の金環日食で中心食線が真上を通る場所にある。園内にはすでに何ヵ所か、金環日食の観測に適した場所に看板が立てられている。
 


時間と角度が書いてある


面白いのは、過去の皆既日食や金環日食では、動物たちに変化が見られたという報告があったこと。1984年のアメリカ・アトランタで見られた金環日食では、日食に気づいたチンパンジーたちが皆、高い場所に登って太陽を見るなどの行動をとったそう。
 


「動物たちの反応も楽しみ」と、ズーラシアの齋藤愛子さん


ズーラシアは中心線直下というだけでなく、動物の様子も観察できる2倍おいしい場所だった。
 


ワークショップの様子




日食はどうしておきるのか?



太陽のまわりを地球が回っていて、地球のまわりを月が回っている。
 


*図提供:日食観測学習連絡会


月が太陽と地球の間にきて、太陽・月・地球が一列にならぶと、地球に月の影ができる。
その影の中で観察できるのが日食という現象。
 


*図提供:日食観測学習連絡会




金環日食とは?



実は、月は楕円軌道で地球を回っていて、地球と月は近づいたり、遠ざかったりしている。
月が地球に近いときに日食が起こると、皆既日食となり、月が地球から離れている時には今回のような金環日食になる。

皆既日食というのは、月が太陽をすっぽり隠してしまう現象のこと。
 


*図提供:日食観測学習連絡会
 

*図提供:日食観測学習連絡会


月が地球から遠いときは、月が小さく見えるので太陽を完全に隠せなくなる。そこで、太陽が月のまわりからはみ出して、リングのように見えるのが金環日食。
 


*データ提供:国立天文台 


今回は首都圏のおよそ全域で金環日食が見えるが、少し離れた場所では一部だけが欠けて見える部分日食となる。人口密集地で起こる日食は珍しく、今回は8000万人が同時に日食を体験できるかもしれないという、貴重なチャンスでもある。

日食を見たことで科学者や宇宙飛行士を目指した人はたくさんいる。宇宙飛行士の毛利衛さんもそのひとり。今回の日食も、未来の宇宙飛行士が何人も誕生するきっかけになるかもしれない。

5月21日の神奈川県では、6時半頃に部分食が始まり、7時半ころからおよそ5分間が金環食となり、9時頃に終わる。
 


*写真提供:日食観測学習連絡会
キャプション:部分日食から金環食になり、戻っていく様子