検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

  • 36年ぶりに完全復活「横浜銀蝿 40th」。オリジナルメンバーで再結成!
  • 神奈川県内の横浜家系ラーメン店がどこにあるか地図からすぐわかる!横浜の観光情報「よこはまっぷ」
  • イベント開催、店舗オープン、新商品発売などリリース情報を配信したい方へ
  • はまれぽ.comにあなたのお店・会社を無料で掲載しませんか?

グリーンラインの流れる照明はなぜ使われないの?

ココがキニナル!

グリーンラインの駅の列車と共に流れるように光る照明設備は震災以降使われていませんが、永遠に使用されない?ブルーラインで駅到着前に鳴らしていた独特の警笛はなぜやめたの?(xtc2012さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

照明設備は故障のため使用できない。現在、改善策を検討中。電車接近時に警笛を毎回鳴らさなくなったのは、全駅にホームドアを導入したため。

  • LINE
  • はてな

ライター:沢村 友美

市営地下鉄グリーンラインを利用する機会が少なく、照明設備のことは知らなかった筆者。ブルーラインでの電車到着前の警笛のほうは、最近でもたまに聞く気がするが・・・。
詳細を知りたいと横浜市交通局に取材を申し出た。



ホームドアが警笛の代わりに

照明設備の件は後回しにして、まずは警笛の話。
運転業務に関わることなので、高速鉄道本部運転課で話を聞いた。
 


運転課運転係の鬼頭さん(左)と石津さん(右)


「電車接近時に鳴らしていた警笛は、元々お客様への注意喚起のために行っていました。廃止したのは4年前です。ブルーラインをワンマン化し、安全対策としてすべての駅にホームドアを設置しました。それに伴い、警笛を使って毎回注意を促すことをやめました」
つまり、ホームドアを設置したおかげで乗客が必要以上に線路に近づく心配が減り、警笛を鳴らさず進入できるようになったという訳だ。
 


乗降時以外は乗客が線路に近づけないよう、ホームドアが閉じられている




ブルーライン警笛のまめ知識

ただ、ホームドアのおかげで100%安全になったかというと、そうでもない。
乗客の中には上から身を乗り出したり、ものを立てかけたりする人もいるそうで、そのような危険な行為が確認された場合には、やはり現在でも警笛を鳴らす。
 


警笛を鳴らすか鳴らさないかは運転士が決める


ところで、警笛は回数や長さなどにルールがあるのだろうか?

「あります。警笛は合図として行うものですので、局内で実施基準を設け、運転士のその場の判断によって運用しています。電車の接近を知らせる合図は、長緩(やや長めに)1回です」

そのほか、車庫から出て運転を開始するときは適度1回、注意を促す場合は短急(短めに)1回、駅の係員を呼ぶ際は適度2回など、いろいろなパターンがあるらしい。
鉄道ファンやはまっこにはトリビアとして知られているが、ブルーラインの警笛は横浜の港を行き来する船の汽笛をモチーフとしている。

独特の音色が好評なため、ホームドア導入後にあまり聞かれなくなったことを惜しむ声は多いそうだ。



消えた!? ラインカラー

次は照明設備の問題。
こちらは「地下鉄の冠水対策」や「蒔田駅の改札工事」の調査でもお世話になった技術管理部建築課の吉田さんから話を聞いた。
 


建築課建築係の吉田さん、再登場


照明設備は、ホーム線路側の壁(「ホーム対向壁」と呼ぶ)に沿って設置された線状のもので、駅名表示の上下に1本ずつ計2本が設置されている。
名称は「ラインカラー」。
グリーンラインの駅ごとに決められた各テーマカラーが、電車接近時に点滅を繰り返すが、現在はやはり使用されていないそう。
 


ラインカラーの正常な点灯時の状態(写真:交通局提供)


―なぜ点灯をやめたのですか?
故障中のため、やむを得ず使用を中止しています。

―震災以降となると、長い間使っていないことになるのでは?
実は以前から不具合が多く、震災の頃も不具合が発生していましたが、震災以降は節電志向の高まりもあり点灯を控えていました。その後は復旧していません。

―修理しないのですか?
修理をしようとしているのですが、機器の物理的な故障が原因ではなく、コントローラーのノイズに対するぜい弱性が問題で、解決が難しい状況なのです。

ラインカラーは、コントローラー(ラインカラーを動かすためのコンピュータ)が電気信号を受けて動き出すシステム。

ところが、電車は高圧の電気を使って動かすため、コントローラーに何らかの影響を及ぼし、これによって照明が点かない、または乱れるなどのエラーが起きているらしい。
 


現在はすべての駅でラインカラーの使用を停止している


震災前まではさまざまな対策を繰り返しながら何とか動かしていたが、それでも不具合を減らすことができず、また原因が電気という目には見えないものが影響しているということもあり、現在は全面的に使用をストップし、対応策を考えているそう。

「このままずっと使わないのではなく、設備を活かしてなるべく故障しないように点灯させる方法を考えています」とのこと。