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横浜に個人で生放送などの情報発信ができる施設はあるの?

ココがキニナル!

ニコ生やUSTREAM等個人で情報発信する人が増えていますが、横浜にも機材やスタジオを気軽に借りられる「市民メデイアスタジオ」なる場所があると聞きました。取材をお願いします(濱のホタルさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

市民メディアスタジオは現在使用されていないが、個人や団体の映像活動を支援する「横浜市民放送局」では機材の貸し出しや講座などを行っている。

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ライター:はまれぽ編集部

「ニコニコ生放送」や「USTREAM」などのサービスが広がり、個人が発信源となってのインターネット配信が非常に手軽になった。画質にこだわらなければ、スマートフォンひとつで配信することが可能だ。

今回のキニナルにある「市民メディアスタジオ」は、以前、ポートサイド・ステーション株式会社が運営していたスタジオ。「ポッドキャスト」と呼ばれる、主にラジオのような音声データの配信が人気だった頃に利用されていたが、現在は運営されていない。

調べを進めるうち、「横浜市民放送局」なる団体があることを知った編集部が取材を申し込んだところ、快く協力していただけることになった。



横浜市民放送局とは?

話を伺ったのは、大さん橋に事務所がある「横浜市民放送局」のクリエイティブディレクター・梅香家(うめがえ)聡さん。

「横浜市民放送局」は、インターネット配信を中心に、個人や団体による映像配信の補助を行う「非営利の協同組合的な集団」であるという。
 


お話を伺ったクリエイティブディレクターの梅香家さん


発足のきっかけは2009年の「開国博Y150」だった。それまで、CMを作って地域を活性化させようと梅香家さんが運営していた「みんなのCMプロジェクト」や、Y150を機に地域から映像発信をしようと発足した「横浜まちづくり市民放送局」などが互いに連携し、「横浜市民放送局」として放送局ブースを設置。7月からおよそ90日間にわたり、よこはま動物園ズーラシアを中心としたヒルサイドエリアの様子を放送し続けた。
 


巨大バッタのオブジェ展示などを随時放送(写真提供:横浜市民放送局)


現在は、配信に興味のある個人向けにノウハウを教える講座を開いたり、イベントのライブ配信や映像演出などを請け負ったり、映像にまつわる知識と経験、機材を提供している。経費はクライアントの規模によってさまざまで、無料で協力することもあれば、実費や交通費などで引き受ける場合もあるそうだ。

なお、スタジオの貸し出しは行っていない。見栄えのするセットや話術で面白いコンテンツを作るのは非常に難しく、それより屋外からイベントや簡易セットで放送したほうが現実的という考えによるものだ。
 


街のイベントの中継を行うことも(写真提供:横浜市民放送局)


最近では、ロイヤルパークホテルで開催された「第3回ヒューマンバリューシンポジウム」の会場演出と中継を担当。ダライ・ラマ14世と利根川進によるノーベル賞受賞者同士のパネルディスカッションが話題となった。
 


 

会場に設置された巨大モニターで映像演出を行った(写真提供:横浜市民放送局)


tvkの主催する講座への協力や、自分たちのスキルを高める勉強会なども積極的に行っている。11月20日(火)からパシフィコ横浜で開催される「第14回図書館総合展」でも中継を行う予定だ。
 


取材当日は「図書館総合展」に向けた勉強会を行っていた


メンバーはいずれもボランティアで参加。それぞれが仕事をしながら、仕事終わりや週末を利用して活動を続けている。

メンバーのひとりで、現在はコミュニティスペースのレンタルを行っている橋本康二さん。10年ほど前、金沢区で蕎麦店を営んでいた頃、インターネットで店内の様子を中継することを思いついた。地元に根ざした飲食店はコミュニティスペースの役割が強い。食事はもちろん、知った顔と話をするのが目的の客が多いため、「現在、誰がお店にいる」という情報は非常に価値があると考えたという。
 


「価値ある情報を提供するのが大事」と語る橋本さん