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横浜市の日本語教育事情は今、どうなっているの?

ココがキニナル!

国際都市横浜には外国人の方もたくさん住んでいるので、日本語教育の需要も高いと思います。日本語学校も数多くみかけます。横浜市の日本語教育事情を取材してください。(ryoryoさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市教育委員会は日本語学習支援が必要な生徒に対して「日本語教室」と「国際教室」を開催し、支援している!

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ライター:松宮 史佳

以前、「横浜市の教育事情とは?」で横浜市が外国の方に行っている幼児から大人までを対象にした“地域での日本語学習支援”を取材した。前回も取り上げたが、“横浜市は約50人に1人が外国人”。「どちらかの親が外国出身」など、外国にルーツを持つ小中学生も多いに違いない。

今回は市立小中学校での日本語教育事情を取材するため、担当している横浜市教育委員会へ。



担当者に直撃

横浜市教育委員会事務局指導部指導企画課国際理解・外国語担当主任指導主事の森博昭さんにお話を伺う。教育委員会では、市立小中学校に通う日本語教育が必要な生徒を対象にした「日本語教室」と「国際教室」の2つを担当している。まずは「日本語教室」について教えていただくことに。
 


中学校の英語の先生だったという森さん


「日本語教室」は学校に週1回講師を派遣する「巡回指導」と生徒が週2回、近場の設置校に通う「集中教室」の2種類。

「集中教室」は日本語学習支援が必要な生徒が多い泉区のいちょう小学校や中区の港中学校など、市内の小中学校に4教室設置されており、近隣の学校から生徒が通って来る。小学生のためには、在籍校に講師が派遣される「巡回指導」が行われているそうだ。ちなみに中学校では「巡回指導」はなく、「集中教室」のみ。「中学生は自分で集中教室に通えますからね」と森さん。
 


(左から)韓国語・ルビ付きの日本語・タガログ語で書かれた学校用語集


小中学生共通で「日本語教室」に通う期間は1年と期間限定。トータルで通う回数は“学校に集中教室があるか”など、学校により異なる。森さんによると、語学の習得は幼いほど早いため「小学生は高学年になるほど通う回数が増える」そうだ。ちなみに中学生が「日本語教室」に通うのは40回と決まっている。一度でも「日本語教室」に通ったことがある生徒は、「小中学生合わせて毎年400人ほど」にのぼるとのこと。その数の多さに驚く松宮。

日本語教室ではどのように日本語を勉強しているのか? とってもキニナル! 森さんにお願いすると、別日に見学をさせていただけることに!



日本語教室を見学

・・・数週間後の某日。日本語教室を取材するため、みなとみらい線に乗り、元町・中華街駅へ。

 

 

日本語教室が開催される港中学校に向かう


学校前で森さんと待ち合わせし、中へ。・・・中学生にタイムスリップしたかのような感覚に襲われるが、“取材で訪問しているんだ”と我に返り、ハッとする。
 


やや緊張しながら教室内へ


1回の授業は90分。生徒はレベル&言語別により、4つのグループに分かれている。ちなみに1グループの人数は1人から4人ほど。中華街が近いからか、やはり中国籍の生徒が多い。生徒が来日した時期や国籍はバラバラ。
 


「先週来た」というアメリカ人や「今日初めて参加する」という中国人の生徒も!


森さんによると、「日本語教室」は週3回、通常の授業中に開催。生徒は近隣の中学から通っており、「出席は週2回必須」だとか。日本語教師の資格を所有する講師が授業を行う。「日本語教室」は基本的に初級だが、生徒のレベルはさまざま。

授業は講師の方が手作りしたプリントを使用し、行う。内容は“あいうえお”から数字、会話や読み書きをバランスよく教えている。また、生徒が飽きないよう「ゲームを挟む」などの工夫も。