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2012年にルート変更があった『あかいくつ』バス、どう変わったの?

ココがキニナル!

『あかいくつ』。新ルートのレポートお願いします。(pjさんのキニナル)/運行ルートが変更になり、運転間隔があき不便。なぜ変更したのでしょうか?(ハマ太郎さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

従来の「乗っていれば必ず着く」というコンセプトから、主要観光地への到着時間短縮をはかるために変更。JR桜木町駅-赤レンガ倉庫間は25分から10分に

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ライター:河野 哲弥

観光スポット周遊バス「あかいくつ」とは



横浜市民にとってはおなじみの、『あかいくつ』バス。

2005(平成17)年3月の運行開始以来、赤を基調としたレトロな車両が街並みに映え、横浜の新たな観光資源として定着している。大人100円、小児50円という運賃の安さも、その魅力である。
 


たまたま見かけた、『あかいくつ』の回送車


この『あかいくつ』、以前は、投稿にあるように八の字運行をしていた。ところが、八の字を縦に切るような形で、2012(平成24)年7月から、「みなとみらい(M)ルート」と「中華街・元町(C)ルート」の2つに分割された。

その理由はどこにあったのだろう。また、ルート変更をすることで、利便性は増したのだろうか。約半年が経過したところで、乗降客動向なども伺うべく、横浜市交通局を訪ねてみた。



ルート変更の経緯について



取材に応じていただいたのは、同局営業推進本部観光企画課の齊藤さんと野村さん。「はまれぽ」では、既に2度ほどお世話になっていることもあり、快く出迎えていただいた。
 


同課が入る、横浜花咲ビル外観
 

齊藤課長とライター河野、撮影は野村さん


まずは、『あかいくつ』の誕生経緯から、お話を伺うことにしてみよう。
齊藤さんによれば、このバスは、主に横浜を訪れる観光客の足として誕生したのだそうだ。桜木町駅前のバスターミナルを起点として、横浜に不案内な人でも「乗っていれば必ず着く」ように、一筆書きで行ける八の字ルートに設定したとのこと。
 


旧ルートの路線図(同課資料より)


そんな旧ルートは、桜木町駅前から右回りにパシフィコ横浜方面へ抜け、日本大通りを下って中華街へ向かい、大さん橋を経て帰ってくるもの。
車体のカラーは、赤レンガ倉庫などのイメージにより、最初から「赤」と決まっていたそうだ。これを元に「名前」を公募したところ、「赤」と「交通」のイメージを感じさせる『あかいくつ』が採用されることになった。

その後、職員らが観光客の声などを集めてみると、最も利用の多い赤レンガ倉庫への行き帰りについて、「遠回りで不便」という声が多いことが分かった。
 


この図だけを見ると、わざわざ大回りしているように思える


そこで、夏休みを控えた昨年の7月、ルート変更を行うことになったそうだ。大きな変更点は以下のようになる。
・ 利用客の多い「桜木町駅前-赤レンガ倉庫・中華街」へのアクセスを短縮
・ 「みなとみらい(M)ルート」と「中華街・元町(C)ルート」の2ルートに分割
・ 「国際橋・カップヌードルミュージアム前」「万国橋・ワールドポーターズ」バス停の新規設置、既にある市バスの「横浜第二合同庁舎」バス停への停車
 


新ルートの路線図(同課資料より)
 

左の青線が「みなとみらい(M)ルート」
右のオレンジ線が「中華街・元町(C)ルート」


これにより、赤レンガ倉庫はもちろんのこと、例えばパシフィコ横浜から桜木町駅へ向かう場合など、今までは元町を経由しなければならなかったものが、万国橋を渡ってショートカットできるようになった。

具体的には、桜木町駅前から赤レンガ倉庫へは、約25分かかっていたものが約10分に。パシフィコ横浜から桜木町駅へは、約60分が約20分に、それぞれ短縮された。