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初代横浜駅はどこにあった?

ココがキニナル!

今の横浜駅は三代目と聞きましたが、初代はどこですか?(ともちゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

初代横浜駅は現在の桜木町駅だった!!

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ライター:永田 ミナミ

今回の調査は、FMヨコハマで月~金曜の13:00~17:00に放送されている E-ne! ~good for you ~ とのコラボレーション企画である。調査をおこなった4月18日には、番組レポーターであるホズミンが同行し、調査の模様が番組で放送された。詳しくは番組ブログからもリンクしているホズミンのtwitterでどうぞ。

 
横浜駅といえば、JR東日本、東急、京急、相鉄、横浜高速鉄道(みなとみらい線)、横浜市交通局(横浜市営地下鉄ブルーライン)の6社局が乗り入れる、乗り入れ事業者数日本最多を誇る巨大駅。

そして横浜駅といえば、日本史の教科書で「日本最初の鉄道開通は新橋~横浜間」と記述されているように、日本の近代史を彩る鉄道発祥の地である。

しかし、その日本最初の鉄道が敷かれた「横浜駅」が実は今の横浜駅ではない。
しかも今の横浜駅は三代目である、という事実はあまり知られていないかもしれない。
 


現在の横浜駅西口。残念ながらCIALは3月27日で閉館してしまった




調査開始。まずは二代目横浜駅へ



三代目の横浜駅からいきなり初代に向かうのは二代目に失礼と、我々はまず、二代目横浜駅跡に向かうことにした。
しかし、場所ははっきりとはわからない。
 


国道1号線と16号線が合流する高島町交差点


下調べした情報によると、このあたりのはずなのだが。そこで交差点にある高島町交番で聞いてみるが、「さあ、知りませんね。聞いたこともありません」と首を横に振った。やはりこれといった跡は残っていないのか…。

しかし、たしかにこのマンションのあたりのはず、と歩きはじめると、公衆トイレの壁に二代目横浜駅がすぐ裏にあることを示す青い案内板が。
 


公衆トイレの前に看板があり、


裏に回り込むように矢印が書かれている


交番からわずか10mほどの場所だ。こんな近所の事を知らずして、近隣住民のことがわかるのだろうか?もはや職務怠慢である。そして案内板に沿ってマンション敷地内(ただし公開空地となっているのでいつでも入れる)に入ると、そこには当時のままの煉瓦作りの遺構が、静かに佇んでいた。
 


交番のすぐ隣の広場から。奥には高島発電所の第二海水引入口の遺構もある
 

案内板を読んだり写真を撮ったりtwitterに呟いたりと職務に勤しむホズミン


二代目横浜駅ができた経緯:
1872年の新橋~(初代)横浜間開通後、東海道線を横浜~国府津(小田原市)に延伸する際に、駅の構造的な問題からスイッチバック方式にせざるを得なかった。その不便を解消するため短絡直通線を開設し、そこに平沼駅を作るなど試行錯誤を重ねたが、結果的にさらに不便になってしまい、東海道線が横浜駅を通過するような状況になったため、新たに作られたのがこの二代目横浜駅である。しかし、残念ながら1923年の関東大震災で二代目横浜駅は焼失し、わずか8年でその仕事を終えることになってしまった。



いよいよ初代横浜駅へ



意外な穴場感を漂わせる趣き深い2代目横浜駅跡に興奮した我々は、そのまま初代横浜駅跡に向けて、16号線を歩きはじめた。
 


東横線ガード跡は、いつになったら遊歩道に整備されるのだろうか…


初代横浜駅に関する情報を集めてみると、すぐに「初代横浜駅は現在の桜木町駅」と出てくる。

最初に敷設された鉄道はもちろん電車ではなく蒸気機関車であり、大量の煙を吐き出すため、内陸部を通すことには住民からの反対が強く、海岸線に線路を敷かざるをえなかった。

それが現在でもみなとみらい地区の海に面している桜木町駅だったのである。
 


桜木町駅に到着。前方の駅舎を挟んだ反対側に記念碑が立っているらしい