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ドラマ「シェアハウスの恋人」にも登場するツリーハウスのカフェってどんなところ?

ココがキニナル!

神奈川区にある“なんじゃもんじゃカフェ”がキニナル!木の上に建てられ週末しかやっていないらしいのですが、ぜひ店長さんのお話やカフェからの眺めを調査してください(はっちんさんほかのキニナル)

はまれぽ調査結果!

“なんじゃもんじゃカフェ”は不思議な生き物のように見える、まるで秘密基地みたいなツリーハウス。3月15日(金)から平日営業開始!

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ライター:ほしば あずみ

三ツ沢になんじゃもんじゃの木が出現



正体不明、不思議な木を「なんじゃもんじゃの木」と呼ぶ事がある。「なんじゃもんじゃ」とは「何というものか」という意味だ。

「木の上に建てられ週末しかやっていない」とは確かに、なんじゃもんじゃ感いっぱいでとてもキニナル。

テレビドラマ「シェアハウスの恋人」のロケ地になっているという、併設のシェアハウスについても話を伺ってみたい、と取材を申し込むと、現在メディアで取り上げられた反響でカフェが大人気となり、営業日の取材は「お客様優先」との事。そこで平日に伺う事になった。
 


「三ツ沢東町自治会館入口」の看板が目印


「なんじゃもんじゃカフェ」へは横浜市営地下鉄「三ツ沢下町」駅を下車、傾斜地にある住宅街の道を上っていく。

徒歩7分程度。道はやがて階段になり細道になり、突如、大木に抱かれたツリーハウスが現れる。
 


おとぎ話やジブリアニメのような浮世離れした佇まい


なんという、なんじゃもんじゃ感。
この木の正体はタブノキ。玉楠(たまくす)とも呼ばれる横浜市内でもよく見られる木で、横浜開港資料館の中庭の木がよく知られている。樹齢はどれくらいだろう。すごい存在感だ。

ツリーハウスを見上げる傍らには、石積みのような外観のシェアハウス。室内に薪が積まれている。薪ストーブか暖炉があるのだろうか。
 


複数ある郵便受けが集合住宅の証

 
先述のようにこの日はカフェ定休日。またうっすら積雪するあいにくの天候だったため、このシェアハウス内でカフェ店長の立花佳奈子さんに話を伺う事になった。残念ながら写真はNGとのことなので、カフェで直接声をかけてみてほしい。

立花さんは、この「なんじゃもんじゃカフェ」とシェアハウス(バウハウス横浜:通称なんじゃもんじゃハウス)を経営する株式会社大関商品研究所(本社:東京都港区芝)の社員で、カフェ店長であり、シェアハウスの住人であり、管理人でもある。
住人からは「カナちゃん」と呼ばれ、管理人というよりお隣さん同士のつきあいのようだ。

まずはツリーハウスカフェをオープンするに至ったいきさつを伺ってみた。
「大関商品研究所は、主に飲食店経営、店舗設計やシェアハウス経営を行っている会社です。この土地はずっと売れずに安く売りだされていて、なぜ安いのか社長が見に来たんです」

安さにはそれなりの理由がある。駅からは徒歩圏内だが、複雑で細く車の入らない道、土地そのものも急傾斜地の竹やぶ、さらに巨木の存在まで明らかになった。どうにも建築に向かないような物件だったのだ。
 


シェアハウスの裏側。竹やぶに囲まれている(画像提供:大関商品研究所)


「社長はその木を見て、“これは切らずに残した方がいい”と思ったらしく、それでツリーハウスを作って会社のオフィスにしようと考えたそうです。その後、土地の方にも法的に建物が建築可能だということを確認して、シェアハウスも建てる事になり、ツリーハウスはカフェになりました。シェアハウスのオープンが2011(平成23)年12月、カフェのオープンが2012(平成24)年10月です」
 


大きな木に包まれるツリーハウス(左)とシェアハウス(画像提供:大関商品研究所)


ツリーハウスをオフィスに? どうやら柔軟な発想を持つ社長のようだ。それはシェアハウスの様子からも伝わってくる。新築なのに古民家にいるような独特の雰囲気は、社長が手がけたものだそう。建材やインテリアのあちらこちらに古材やひねりの効いたアイテムが使われている。
傾斜地という地形を逆に利用したひな段のような空間使いで、共用スペースのLDKは縦に広がっていた。
 


シェアハウス内のなんじゃもんじゃ的LDK。大きな窓の外は竹林(画像提供:大関商品研究所)