20年以上も閉店セールをしている洋服店・・・。そんなお店が実在するとしたら、確かにキニナルところ。
それほどまで長く閉店セールを続ける理由は何なのだろうか。
また、具体的な閉店の予定はあるのだろうか。
真相を究明すべく、早速現地へと向かった。

現地へ

　

最寄りは上大岡駅

降り立ったのは上大岡駅。
ここから徒歩5分ほど、商業施設「赤い風船」と「イトーヨーカドー」の間にある衣料品店、「ダイゴ」へと向かう。
　

ここが今回投稿された衣料品店「ダイゴ」
　

店舗外観
　

大きく「閉店」とある
　

店内には所狭しと「閉店」と書いたチラシが万国旗のように飾られている

現在も絶賛閉店セール中だった衣料品店ダイゴ。
キニナル投稿の件について、取締役の池田さんにお話を伺うことができた。

閉店セールの真相とは？

―20年以上「閉店セール」を続けていらっしゃるという投稿が寄せられているのですが・・・
「20年以上続けているわけではないですね（笑）。15年くらい前に１回目の閉店セールを行い、それが確か6年くらい続いたと思います。その後、実際に取扱商品の拡充や店舗の改装を行い、再び開店。現在の閉店セールは昨年の4月から行っています。」

20年以上という長期間ではなかったものの、断続的に閉店セールは行われていた。現在のセールも１年以上にわたって行われていることになる。今回のセールにおける閉店の予定はあるのだろうか。

「具体的に時期のメドは立っていませんが、閉店・改装を行う予定はあります。実際のところ、話題作りと半分半分で行っているというところですね（笑）。関西にも冗談や洒落の意味も含めて当店のような閉店セールを行っているお店があるそうですよ」
　

お顔出しはNGながら、気さくにお話をしてくださった池田さん

―閉店セールに対するお客さんの反応はどうですか？
「普段接客をしている中で、その点について聞かれる事は結構多いです。好意的に捉えて『ずっと閉店セールやってるのねえ』なんて笑ってくださるお客様もいれば、『いつになったら閉店するんだ！』と、半ば怒ったような感じでおっしゃるかたもいらっしゃいます（苦笑）」

なるほど、実際に予定はあるものの、洒落っ気も含めた一つの“商法”として閉店セールを行っていることが確認できたところで、さらにお店について伺った。

―お店の歴史について教えてください。
「創業は今から30年ほど前、国内外のブランドを扱うジーンズショップとしてスタートしました。昔は港南台や藤沢にもお店があったのですが、景気の落ち込みとともに業績も悪化してしまい、現在では上大岡店だけの営業になっています。ジーンズの売れ行きが落ちてきたころが、ちょうど第１回の閉店セールの時期でして、この改装で、現在のようなバッグや小物、ベビー衣料なんかも取り扱いを始めました」
　

　

現在の店先にはバッグやベビー衣料、子ども服なども豊富に並んでいる

―すると、次の改装では取扱商品に何か変更がありそうですか？
「最近、肌着や靴下あたりの調子が良いので、そのあたりを前面に押し出せればと思っています」


閉店セールの真相やお店の歴史について伺ったところで、売り場に出てみることに。
取扱商品の一部をご紹介する。