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宮内庁御用達?戸塚区にある陶器メーカー「大倉陶園」、高品質へのこだわりとは?

ココがキニナル!

高級食器の大倉陶園が横浜市にある会社だと知りました。高級な理由とかいろいろ聞いてきてください。(Ichiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

世界トップレベルの陶磁器食器を作りたいという創業者の思いを引き継ぎ、他社にない技法を継承し、美術的価値の高い製品を作り続けている。

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ライター:河野 哲弥

宮内庁御用達の高級食器メーカー



同じ食器でも、ガラスと違って陶磁器には、土の持つぬくもりや器の先にある生活を想像させる「何か」を感じる。その「何か」を取り入れることで、人は器に、自分のパーソナリティを代弁させているのかもしれない。
 


投稿にあった大倉陶園の正門前


今回は、高級食器で有名な大倉陶園を訪ね、そうした陶磁器の持つ付加価値に触れてみることにしよう。戸塚区秋葉町にある同社へ向かった。



セーブルのブルー、オークラのホワイト



「敷地内に、平日のみ営業している工場併設のショップがあるんです」と話すのは、同社営業企画部の矢崎さんと廣松(ひろまつ)さん。まずは、同社製品の簡単な紹介をしていただこう。
 


大倉陶園本社店、内部の様子
 

取材に応じていただいた、矢崎さん(左)と廣松さん


廣松さんによれば、大倉陶園の最大の特徴は色の白さにあり、「セーブル(フランス国立の製陶所)のブルー、オークラのホワイト」という言葉で、世界中から称賛されているそうだ。
 


一番人気の「ブルーローズ」シリーズ(マグカップ1個6825円など)


また、「漆蒔(うるしまき)」と呼ばれる着色法や、金の模様を浮き出させる「エンボス」処理など、オークラのホワイトを際立たせる数々の技術も見逃せない。
 


漆の上に顔料の粉を振って着色する「漆蒔(うるしまき)」
 

縁飾りの「エンボス」に、手描きのバラが映える


驚いたのは、カップなどを手に持ったときの軽さだ。1460度という高温で焼くため、肉薄でも締まった質感が生まれ、軽量化に成功している。

この質感は、口に触れたときの滑らかさにも影響しているようで、一度使うと手放せなくなるという人も多いのだとか。聞けば、皇后さまをはじめ皇室でも多くご愛用されており、日本の迎賓館などの公式の場へも納品されているらしい。
そんな同社製品の「何か」について、もう少し技術的なお話を伺ってみることにしよう。