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横浜市の「電力を見える化する」スマートシティプロジェクトってどんなもの?

ココがキニナル!

横浜市ではスマートシティプロジェクトという事業を行っていて、横浜市内の一般家庭へ向けて「電力の見える化」を導入して実証実験に参加するモニターを募集しているそうです。調べてください(ドマニさん)

はまれぽ調査結果!

スマートシティプロジェクトは、市民、民間企業、市の連携によりスマートシティモデルを構築する事業。電力の見える化の促進は、省エネにとても効果的!

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ライター:吉澤 由美子

東日本大震災と、それにともなう東京電力福島第一原子力発電所の事故、そして計画停電があって、「エネルギーを賢く使う」ことに対する関心は高まってきている。

とはいえ、意識的に節電を心掛けていても「これって節電になっているのかな?」と漠然とした疑問が浮かぶこともある。結果が見えないと、節電に関してモチベーションを持ち続けるのは難しい。

それをスッキリ解決する「電力の見える化」というものがある。現在の電力使用量、今日消費した電力、昨日までの履歴などを家庭で見ることで、電力を賢く使うことができるのだ。

この「電力の見える化」を家庭に導入する際、国や横浜市からの補助を受けることができる制度があるらしい。ということで、実際にそのプロジェクトを行っている横浜市の温暖化対策統括本部でお話を伺ってきた。
 


本庁舎にある温暖化対策統括本部




キーワード「スマートグリッド」っていったいなに?



電力の見える化について調べていくと、「スマートグリッド」という言葉が高頻度で出てくる。そこで、まずはスマートグリッドの基本情報を確認。

スマートグリッドとは、洗練された電力網という意味で、IT技術を使ってリアルタイムにエネルギー需要を把握し、効率よく送電してエネルギーを有効に使い、安定的に電力供給を行うこと。

現在の電力ネットワークは、いわばどんぶり勘定。これが、スマートグリッドになると、正確な予測のもとにリアルタイムな需要に合わせて必要な電力をきめ細かく発電できるので、無駄な発電をする必要がなくなる。

さらに、クリーンな自家発電(太陽光や風力など)といった再生可能エネルギーを推進し、それに蓄電池などを組み合わせて新しい電力網を目指すなど、これまでの電力ネットワークとは大きく異なるのだ。

将来のスマートッグリッド実現を目指して、現在はさまざまな検討が行われている。今回取材する横浜市のプロジェクトもスマートグリッドに関連した実証実験だ。



横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)



横浜市の温暖化対策統括本部では、「横浜スマートシティプロジェクト(以下、YSCP)」として再生可能エネルギーの導入、家庭・ビル・地域でのエネルギーマネジメント、次世代交通システムなどのプロジェクトに取り組んでいる。

YSCPは、市民、民間企業、市の連携によりスマートシティモデルを構築し、その成功モデルを全国・海外に展開するための取り組み。

これは、2010(平成22) 年4 月、横浜市が経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定されたもの。横浜市のほか、豊田市、けいはんな(京都)、北九州市という地域で行われているが、規模の大きさでは横浜市が群を抜いている。
 


YSCPの実証事業全体像の最終イメージ ※画像:横浜市


それぞれの環境に応じたエネルギーの見える化や管理を実現し、地域にとって最適なエネルギー・マネジメント・システムを開発・運用するための実証実験を行っている。



電力の見える化 HEMS(ヘムス)を使った大規模な実証実験



平成25年度は「YSCP実証HEMS等導入事業」として、地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)とHEMS(ヘムス/ホームエネルギー・マネジメント・システム)を連携させた本格的な実証実験を開始する。

「この実証実験でHEMSを家庭に導入して参加するモニターを募集しています」と、横浜市温暖化対策統括本部プロジェクト推進課長の吉田雅彦さん。
 


HEMS導入のイメージ図 ※画像:横浜市


HEMSは、各家庭の電気使用量などを計測し、それを外部と通信することによりエネルギー消費量の「見える化」やコントロールを行うための機器。テレビ画面や携帯電話などでも使用状況を確認することが可能だ。