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鶴屋町にある「家系しゃぶしゃぶ」と掲げられたのぼりがあるお店に突撃!

ココがキニナル!

鶴屋町近くのビルの6階に「家系しゃぶしゃぶ」と書かれたのぼり? を出しているお店がありました。気になったので突撃してきて下さい!(みやっきさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

家系ラーメンをイメージして作られたスープにこだわった「横浜鍋酒場 はち」のオリジナルしゃぶしゃぶを提供する料理店だった!

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ライター:篠原 章公

「家系(イエケイ)」と言えば横浜が誇るご当地ラーメンを示す単語(※「吉村家」を総本山とする、豚骨醤油ベース・太ストレート麺を特徴とするラーメンの総称)として広く知られている。
はまれぽでも、ユーザー投票による家系NO.1を決定する「IEK(イエケー)48総選挙」が反響をよんだが、「家系」の「しゃぶしゃぶ」があるというのはなんとも新鮮な響き。
 


 元祖・家系の吉村家


はたして投稿にある「家系しゃぶしゃぶ」とはいかなるものなのだろうか。
投稿をたよりに、はまれぽ編集部期待のニューフェイス・長谷川とともに現地へ向かった。
 


現地へ行ってみる

横浜駅西口から首都高速をくぐり、鶴屋町方面へ徒歩3分。向かって左手の方向にそれらしきお店をすぐ発見できた。投稿にはのぼりとあったが、実際に見ると横断幕のようだ。
 


確かに「家系しゃぶしゃぶ」とある
 

入り口はこんな感じ


キニナルお店が見つかったところで早速店内へ。
店内はこんな感じ。
 


暖色系の照明が落ち着く店内
 

気兼ねなく話ができる空間。女子会やデートによさそう


取材の旨をお話すると、「ああ、全然いいですよ」と快くOKをいただくことができた。
店主の荒井さんにお話を伺うことに。
 


「家系しゃぶしゃぶ」とは?

「家系しゃぶしゃぶ」を提供する「横浜鍋酒場 はち」がオープンしたのは2011(平成23)年4月。関内や馬車道のしゃぶしゃぶ店・鍋料理店で修行を重ねた荒井さんが、はちの目玉として開発したのが「家系しゃぶしゃぶ」だという。

―「家系しゃぶしゃぶ」とはどういったものなのでしょうか。
「豚骨ベースのスープにオリジナルの醤油を加えた、「豚骨醤油スープ」で味わうしゃぶしゃぶです。
なかなかイメージしづらいとは思うのですが…(苦笑)今のところ、この名前の鍋を出しているのはウチだけになります。」

―「家系しゃぶしゃぶ」を作ったきっかけを教えてください。
「もともと鍋料理が好きで、そういった店で働いていたこともあるのですが、僕は横浜生まれ横浜育ち。“家系”という名前がない頃から、地元の駅には美味しいラーメン屋さんがあって、ずっと家系ラーメンを食べて育ってきたんです。自分の好きな2つの料理を合わせることで、横浜の新たな名物を作ることが出来ればという思いから、ですね」
 


「家系しゃぶしゃぶ」、そして“家系”に対する熱い思いを語ってくれた店主の荒井さん


―なるほど・・・やはり家系ラーメンは相当お好きで?
「そうですね。味はもちろんですが、あの庶民的な入りやすい雰囲気も好きで。“家系”とともに育ってきた地元の人間として、家系への愛情だったらほかのお店には負けない気持ちでいます。今でも週3~4日ほど家系ラーメンは食べています」

―スープのこだわりとは?
「豚骨ベースのスープに入れる醤油です。しゃぶしゃぶに合うようにオリジナルのものを開発しました。ニンニクとねぎを焦がしたもの、調味料と水をいれた醤油なんです。
通常の醤油だけじゃダメなんです、味が濃すぎて、肉や野菜の風味が台無しになってしまうので。醤油に合わせるスープは、鶏ガラ・げんこつ・牛のアキレス腱を毎日8時間煮込みます。それ以上煮込むと、スープにとろみがつきすぎちゃって鍋の焦げの原因にもつながるんです。
 


材料を加え、8時間煮込む。このスープに・・・
 

オリジナルの醤油を合わせる
 

完成したスープ。コラーゲンがぷるぷる


―何か隠し味などはあるのですか?
「実はこのスープ、甘さをひきだす為にリンゴを2個入れているんです。はじめはリンゴを1個入れていたのですが、ある日、間違えてリンゴを2個入れてしまったんです(笑)そしたら、求めていた理想のスープの甘さに仕上がって・・・その日からはリンゴは必ず2個入れています。理想のスープにたどり着くまで1年半以上かかりました。しゃぶしゃぶに合ったあっさりとした口当たりです。
ただ、今でも進化することを考えています。リンゴを1個増やしただけで味が変わったんですから。まだまだ美味しさを追及できると思います
 


隠し味にリンゴが入っていた!


―実際にお客さんの反応はどうでしょうか。
「だいたい皆さん最初は家系ラーメンのこってりした感じを想像していらっしゃるんですが、よく言われるのが『・・・アリだな』と。まだまだ知名度がないので“博多もつ鍋”みたいに、なかなかパッとイメージが湧かないと思うんですが、食べてみて納得していただける方が多いと感じています。」
 


その日のスープの仕上がりを店主が5点満点で評価。今では毎日、満点らしい


なるほど、“家系”とともに育ってきた店主が生み出した、“家系”の新展開ともいえそうな「家系しゃぶしゃぶ」。
お話を伺ったところで、実際に食べてみることに。