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京急横浜駅がザ・ベストテンのようにパタパタと切り替わる案内板なのはなぜ?

ココがキニナル!

京急横浜駅の列車案内板が古臭いのは何故?パタパタパタパタと昔の歌番組のザ・ベストテンみたいですよね?(taskaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

1999年に導入されたフラップ式案内板で、横浜駅ではまだ最新のものにとりかえられていない。今後、LED式など新しいものにかわる可能性あり

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ライター:大和田 敏子

キニナルの話題、列車案内板とは、鉄道の駅で列車の発車時刻、行先や列車種別などの情報を示す案内表示装置のことで、通常、駅の改札口やホームなどに設置されている。

昔は駅員が手作業で取り換えるサボ式(金属やプラスチック製の板)や、行灯(あんどん)を用いる方式が主流だったが、コンピュータ技術の発展にともない、1980年代には反転フラップ式案内表示機(パタパタと文字が切り替わる方式)が使用されるようになり、1990年代までは、多くの鉄道の駅で使用されていたという。
 


「ザ・ベストテン」のパタパタ(Youtubeより)


投稿にある、昔の歌番組「ザ・ベストテン」のようにパタパタと切り替わる、京急横浜駅の列車案内板は、このようなものなのか。

早速、京急電鉄総務部広報課、飯島学さんに問い合わせてみたところ、この案内板を京急では、「フラップ式発車案内装置」または、「発車案内装置(フラップ式)」と呼んでいるという。全国には類似したものとして、反転フラップ式、パタパタ式、ソラリー式、回転式などがあるが、メーカーや細かな仕組みの違いによって、呼び名が異なっている。横浜駅のものは、京三(きょうさん)製作所製だそうだ。

京急電鉄でのフラップ式発車案内装置の初導入は、1986(昭和61)年12月25日、京浜川崎駅(翌年に、京急川崎に駅名を変更)であった。川崎駅が選ばれた理由は、当時の資料が残っていないためわからなかった。

その後、羽田駅(現、天空橋駅)、三崎口駅、品川駅など10ほどの駅にフラップ式が設置された。また、金沢八景駅には、逗子線の発着番線を2番線か4番線かを表示し、2、4の文字だけ変わるタイプの横フラップ式もあったそうだ。
 


当時の京浜川崎駅のフラップ式の発車案内装置(写真提供:京急電鉄)


また、横浜駅では、テレビ画面を使用したマルチビジョン発車案内装置が、昭和末期から1998(平成10)年ごろまで使用されていた。その後、これに代わって1999(平成11)年11月にフラップ式のものが導入されたという。フラップ式は、視認性がよく豊富な表示が可能という点で大きなメリットがあった。

ここで、投稿にあった現在の京急横浜駅のホームにあるフラップ式発車案内装置を見てみる。
 


横浜駅ホームにあるフラップ式発車案内装置
 

「当駅止まり」となっている文字板は回転途中。たしかに「ザ・ベストテン」のようだ


「ザ・ベストテン」(1978〈昭和53〉年~1989〈平成元〉年)は当時の人気番組。当時を知る人にとって、フラップ式が番組を彷彿させるのも納得できる。ただ、当然のことながら、「ザ・ベストテン」と京急のフラップ式案内板の導入は無関係。
当時、フラップ式が表示装置として一般的であったのだ。
 


LED式の小さな案内版も併設