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世界の料理が楽しめる、みなとみらいの「JICA横浜」ってどんなところ?

ココがキニナル!

みなとみらいの赤レンガやワールドポーターズに隣接するJICA 横浜。移民にする展示施設やら、カフェでは各国料理がお手頃価格で食べられるそうで気になってました。是非潜入取材希望!

はまれぽ調査結果!

カフェは最高のロケーションで美味しい世界各国の料理とお酒を楽しめる穴場で、海外移住資料館には名物案内人がいた!

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ライター:山田 忍

「JICA(ジャイカ)横浜」には知る人ぞ知る、世界各国の料理が楽しめるカフェがあるらしい。

JICAにカフェ?
JICAって、青年海外協力隊を募集しているとこだよね? そんな政府機関の建物の中にカフェがあるの? それより、そんな場所に一般人が勝手に入っていいの?

こんな至極全うな意見が聞こえてくる中、いざ潜入。
 


JICA横浜の外観

 


JICAって?



取材と言う大義名分があるにもかかわらず少し緊張しながら建物に。想像通りの静まりかえるロビーの雰囲気に飲まれそうになりながら取材をお願いすると、快くOKしてくださった!
 


静かでとても居心地の良いロビー


今回、案内してくださったのは、国際協力推進員の宮本さん。ご自身も青年海外協力隊としてエルサルバドルに行かれたことがある素敵な女性だ。
 


国際協力推進員、宮本寿美さん

まずはJICAについての基礎知識。
正式名称は「独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency)」。途上国の発展に寄与し、国際協力を推進することを目的に1974(昭和49)年に発足。現在国内には15ヶ所の拠点がある。横浜拠点は2002(平成14)年開設。国際協力、国際交流の拠点として開発途上国から研修員の受け入れ、青年海外協力隊員の募集、日系移住者支援などを行っている。また、研修員と地域の方との交流などを行う事で、地域の国際化の一翼も担っている。
 


海外移住資料館にいる名物案内人



最初に案内していただいたのは、JICA横浜のシンボルとも言える海外移住資料館。
かつて横浜港から多くの移住者が海を渡ったことを背景に、JICA横浜に設置された資料館だ。日本人の海外移住の歴史や移住者、日系人の現在が、年表や写真、それに映像などを使って分かりやすく紹介されている
 


海外移住資料館内部


ここにはボランティアの方が常駐しており、希望者には説明しながら案内してくれる。今回案内をしてくださったのは、ボランティア歴10年の松田さん、御年73歳。長年ブラジルで移住者のお仕事や技術協力の活動をされていた方だ。
 


ボランティアの松田潤治郎さん


ハワイの展示と一緒に、ヘッドフォンが設置されている。ハワイに渡った移民が、農作業中に歌っていた労働歌を聴けるのだ。
松田さんがハワイからの団体観光客にこの場面の説明をしていたとき、みんなが「その歌を聴きたい」と言いだしたそうだ。ヘッドフォンは2個しかなく困り果てていたら、観光客の一人に、「じゃ、あなたが歌って!」と言われ、その場で熱唱したというエピソードも。

「そんな事態を予測していた訳ではないのですが、前からこっそりと練習していたんです」と、いたずらっ子の様な笑顔。
資料館広報担当の清水さんからは「朝から歌が聞こえると思ったら松田さんが一人で練習していたんですよね」との証言も。「松田さんをはじめボランティアの方は、海外移住について興味を持って欲しい、知って欲しいという情熱を持って紹介していますので、お話も楽しいですよ」とのこと。
 


広報担当の清水優子さんと松田潤治郎さん


ただ、情熱余って時間を忘れて説明してくださるボランティアの方が多いので、「最初に30分で説明してください! などと伝えておくと時間がなくてすべての展示が見きれなかった〜と言う様なことにはならないはず。でも、お時間のある方は心ゆくまで説明を楽しんでください」とのアドバイス。

JICAの中でも海外移住に関する貴重な資料を保管、展示しているのはここだけとのこと。
 


海外移住資料館 年間利用者数 3万5000人