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【年末特別企画】もういくつ寝ると午年がやってくる師走の横浜を2頭の駿馬がひた走る!

ココがキニナル!

来年の干支である「午(うま)」が有馬記念で夢を買い、蛇に挨拶し、馬車道を駆け抜ける!そしてこの勢いのまま来年もはまれぽは今年以上に横浜市内を駆け巡る!

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ライター:永田 ミナミ

ホース2頭が横浜に出現


 
12月22日(日)。はまれぽ編集部に呼び出されたライター永田がぼんやり座っていると、編集長・吉田が現れた。そしておもむろに中身のない白馬の頭をテーブルの上に置くとこう言った。
 


「来年は午年ということは知っていると思う」
 

「というわけで今日1日、一緒に馬になってほしい」

 
「午年だから馬・・・なるほど、わかりました。やりましょう」
 
永田は白馬を手に取るとゆっくりうなずいた。 
するとそれを見た吉田はさらにこう続けた。
 
「ちなみにこれをかぶっている間は、馬の馬による馬のための取材をしてほしい。つまり人間であることは極力忘れてほしい」
 
吉田が真摯に馬と向き合おうとしていることを理解した永田は、もう一度うなずいた。
 
「わかりました。どこまでできるかはやってみないとわかりませんが、できる限り人間であることは忘れるよう努力します」

ということで吉田ホース(栗毛)、永田ホース(白馬)の2頭は横浜の街に繰り出した。目的地は日ノ出町。吉田ホースがどうしても仲間の勇姿を見たいと言い出したからである。
 
 
 

有馬記念に挑戦


 
そう、12月22日といえば有馬記念。毎年、競走馬として働いているわれわれの仲間のなかからファン投票で選ばれたメンバーが鎬(しのぎ)を削る檜舞台である。というわけでウインズ横浜がある日ノ出町は、多くの人間たちがそれぞれの夢を買いに集まっていた。
  


駅前からウインズまで、戦場へと向かう強者たちが列をなす

  
おお、と鼻息を荒くしながらウインズのほうへ歩みを進めていくと、こんな看板を発見。
 


ウインズにほど近い光音座では何と全レースを放映していた
 

なるほど、ここは大人の娯楽の殿堂であれば当然か
 

それにしても「うねり抜く」とはいったいどういうことだろう
 

人間が考えることはよくわからない、と話し込む2頭

 
しばらくして2頭は、ようやく本来の目的が種牡馬ではなく競走馬であることを思い出し、じっくり予想をするのが先決だという結論に達した。そこで落ち着いて予想できるいい場所はないかと、跑足(だくあし)で野毛を探しまわっていると、ふと吉田ホースが立ち止まり、斜め上を指さして「ここにしよう。ここしかない」と言った。
 
視線を上げるとそこには、まだ明るい街に光を投げている「まん馬けん」の看板が。
 
 
 

まん馬けんにて


 


なるほどここはよさそうだ
 

階段をのぼっていくと、看板の暖かい光が手まねきしている
 

そしてドアには「開催中」の文字が
 

これはもう、ここしかないではないか
 

たのもう

 
ドアを開けると、店内にはずらりと愛馬家のみなさんがならんでいた。ちょっと予想させてもらえませんか、とお願いすると、快諾してもらえたどころか歓迎してくださった。さすが愛馬家のみなさんだ。
 


予想トークが飛び交いにぎわう店内

 
ママにお話をうかがうと、「まん馬けん」はちょうど創業20年。ママがしょっちゅう万馬券を取っていたことからこの店名にしたという。
 


「まん馬けん」で「万馬券」を取った歴代の猛者たちの写真も

 
みんなが言いたいことを言える楽しいお店は、都内から浜松へ転勤後も新幹線で毎週通う常連もいて、当たった人がいればみんなでお祭りになるという。「ママとの何気ない会話のなかにヒントがあるよ」というアドバイスももらったが、一見客のわれわれにそれを見極める眼力は残念ながらありそうもない。
 


奥の座敷を提供していただき、あれこれ予想

 
巷は1番人気のオルフェーブルで決まりムードが圧倒的だが、吉田ホースは「11月1日ではまれぽ3周年、馬連(1着、2着を当てる馬券)1–11でいくしかない」と熱っぽく持論を展開。競馬に不案内な永田ホースは、馬単の11−1のところに20万円超の金額が書いてあることに頭がぼわんとしながらあっさり同意した。
 
さあ、そうと決まれば馬券を買いに行かなければ。レースまでには戻ってきますとママと愛馬家のみなさんに言い残し、われわれは店を出た。
 


勝ったら新鮮な乾草を大人買いしてやるぞ、と息巻く2頭
 

そして歩くこと5分。2頭はウインズ横浜の前に立った
 

満ち溢れる希望と緊張と不安が一緒くたになって、ぢっと仲間の顔を見る

 
夢を買うと味わえる、この気持ちはひと言でいうなら「武者震い」か。ここで大金をつぎ込んだら「武者ブルー」だって味わえるかもしれないなと思いながら、ブルルと鼻を鳴らしていざ、馬券売場へ。
 
そして15分後、ギラギラした熱気で息切れした2頭は馬券を握りしてめて外に出てきた。
あらかじめ決めていた11-1を馬連で買ったほかに、最終的に買ったのは3周年をかけた1-3-11と12月25日リニューアルにかけた2-5–12を3連複(1着、2着、3着となる馬の組合せを当てる馬券)で購入。
 


爪の先が白くなるほど力の入った親指に漲(みなぎ)るスリルとサスペンス
 

そして再び、まん馬けんに戻る。もう懐かしい。早くみんなに会いたい