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保土ケ谷区の国際警備大学校って? 意外と知られていない警備の世界をのぞいてみた!

ココがキニナル!

保土ケ谷区仏向町1100近くの山の上小規模住宅地の細い道を行くと突如「国際警備大学校」と「国際警備21世紀センター」という建物が現れます。どんなところなんでしょうか?(三ッ沢さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

その実態は、神奈川最大規模の警備会社である「株式会社KSP」が所有する社員用訓練施設だった。

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ライター:井上 こん

今一度、思い返してみる。
新人自衛隊員に密着する番組なら観たことがある気がする。「過酷! 防衛大学校、その涙の日々!」なんてのもあったかもしれない。それが一転、警備学校となるとどうも思い当たらない。
 
商業施設・官公庁・医療機関・・・私たちの日常を振り返ると、そこにはごく自然にそびえ立つ警備員という存在。“静かなること林の如く”。でも、ときに“動くこと雷霆(らいてい)の如く”。そんなイメージ。

というわけで、警備員の訓練施設のとある日に密着。
 
 
 

もちろん、繁華街にあるとは思ってなかったけれど・・・


 
相鉄線和田町駅より徒歩25分ほど。夏なら30分は超えそう。それほどに「坂! 山! 坂!山!」のコンビネーションが続く。いや、私、訓練しに来てないんだけど・・・。


地図アプリをにらむも、手がかりが少なく山をウロウロ
 

さびしくなってきたよ
 

と、突然ドーン!

 
外観を観察していると、屋内の奥の方からかすかに漏れる「着席!」の掛け声。たしかに人里離れた場所ではあるけれども、学校周辺には民家も多くある。ここらの住人の方々は、「けいれーい!」や「気をつけーい!」を日常的に耳にしているわけ、か。
 


教官のみなさま。優しい方ばかりで良かった
 

号令をシャウトする際、「嫁への鬱憤(うっぷん)を晴らしている」らしい

 
 
 
神奈川最大規模の警備会社としての歩み
 
キニナルにあった建物は、神奈川県横浜市に本社を置く株式会社KSPが同社の社員を対象に警備訓練を行う施設。

1963(昭和38)年「東進マリンサービス株式会社」として設立した同社。その後、「国際警備会社」に名を変え、2013(平成25)年7月に経営分割により社名を「株式会社KSP」に変更したばかり。2012(平成24)年発表の「警備保障タイムズ」によると、日本に約9000あるといわれる警備会社の内、同社の約126億円という売上高は12位の座を占める。加えて、本年度の現任人数が約3400名という点からもその規模の大きさがうかがえる。
 


平成24年度入社式の様子。漂うのは張り詰めた緊張感(株式会社KSP提供)

 
当該の訓練施設は1994(平成6)年に「21世紀センター」として設立。その後、「国際警備大学校」という看板を増やしたため、施設が2つあるように見えるが、実は一つ。ちなみに前述のとおり、社名が「国際警備」から「KSP」に変更したので、今後看板が変更する可能性あり。
 
警備業法に基づき、警備業務に就く前だけでなく、その後も年2回の講習が必須である警備員。そういった講習も同校で行われる。
 


大教室には感謝状がずらり
 

向かいにもずらり
 

その一例
 

 
 

生徒さんに聞いてみた


 
例えば、生徒の松本さん(56歳)の場合。
 


分刻みの授業の中、ありがとうございました

 
4年前まで、外国船の上陸許可審査などを行うふ頭警備や病院警備に従事していた松本さん。今回、少々のブランクはあるものの、年齢面における間口の広さが特徴である同社で、再就職を決意。体力・精神双方に重い負荷がかかる警備業に従事する理由とは何だろう。
 
「うーん」と少し考えた後、「使命感、ですかね」とはにかみながら答えてくれた松本さん。
 
あぁそうか、その光景はあまりにも日常になりすぎているけれど、私たちは、銀行や病院、ショッピングセンターで日々こういう方に守ってもらっているんだった。守ってもらっていることを忘れてしまうほど、自然に。
 
教官室から退室する松本さん。「敬礼は最短距離」「適切な歩幅」など教官たちが度々口にする注意事項が体に染み付いているさまから、経験者の所作を感じた。
 
次に、講習の中身を紹介。